建交労長崎県本部

全日本建設交運一般労働組合(略称:建交労)長崎県本部のブログです。
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おおとり運送廃業解雇撤回訴訟尋問 おおとりの廃業解雇の不当性明確に

2016年05月24日 14時25分08秒 | ハンドルを守れ

おおとり運送分会がたたかう廃業・解雇撤回裁判は、5月23日に証人尋問の1日目が行われました。会社側から椎山伸広鷹島建設専務、組合側から中村分会長と城野さんが尋問を受けました。

 

財務資料の分析も行わず 廃業を決定していた

鷹島建設グループの経理を担当していたという椎山伸広専務ですが、おおとり運送の廃業に際しては、組合に対して財務資料の提示も行わず、そもそも財務状況の分析すら行っていないことを認めました。

 

おおとり運送の経営に関しては 椎山賢治が決定していた

更に、おおとり運送の無計画な車両の売却や購入は、椎山賢治の指示等に基づくものであり、椎山賢治がおおとり運送を支配していたことも認めざるをえませんでした。

中村分会長は、おおとり運送廃業当時に会社全体の配車や営業等を統括していたましたが、抜群の記憶力を背景にトラックやクレーンの売却や購入がいかに無計画で、おおとり運送の経営を困難に陥れたかを明確にしました。

それでも従業員の懸命の努力で増収を達成し、他の会社から仕事を回して欲しいと依頼が来るほどにまでなり、廃業を検討する状況になかったと強調しました。

次回尋問は、5月30日に行われ、これまで、団交にも1度も姿を見せなかった椎山賢治会長が尋問を受けます。最大限の傍聴支援をよろしくお願いします。

 

おおとり運送分会の廃業・解雇撤回訴訟 証人尋問2日目は5月30日(月)

13:00 地裁佐世保支部門前集会

13:30 おおとり組合員尋問

14:30頃 椎山賢治会長尋問

16:30頃 報告集会 (佐世保市体育文化館)


「戦争法廃止!9条守れ!ながさき集会」が開催されました。

2016年05月06日 12時52分38秒 | 活動報告

5月3日長崎県勤労福祉会館で「戦争法廃止!9条を守れ!ながさき集会」が開催され、会場いっぱいの300人以上が参加しました。大雨洪水警報が発令されるというあいにくの天気でしたが、たくさんの人が集まりました。

  オープニングは、長崎歌声協議会による「9条は宝」などの歌が披露されました。「9条は宝」は、地元で活躍する作曲家の園田哲美さんらによる楽曲です。集会では、高校生一万人署名に取り組んでいた二人の高校生や若い女性、90歳の被爆者などが発言しました。
 とくに18歳選挙権問題で「憲法を守るには選挙に行くこと」と発言した高校生の素晴らしいスピーチには参加者から大きな拍手が起きました。建交労九州支部長崎分会から10人が参加しました。
 集会後は、何とか雨も上がり繁華街までパレードが行われました。

 

 

 


第87回長崎県内メーデー!

2016年05月04日 12時05分18秒 | 活動報告

5月1日晴れた青空の下、長崎県内では第87回メーデーが開催されました。建交労は、長崎県集会(長崎市公会堂前広場)佐世保地区集会(佐世保市島瀬公園)五島地区集会(五島市文化会館前広場で4月30日開催)に、それぞれ参加しました。

長崎県集会メーデー

以下は、佐世保地区メーデー写真

以下は五島地区メーデー

 

第87回メーデー長崎県集会主催者あいさつ

第87回メーデー長崎県集会にご参加のみなさんこんにちは!

第87回メーデーは、東日本大震災後に開催された第82回メーデー以来6年ぶりの日曜日開催となりました。今回のメーデーも、隣県熊本を中心に起きた大地震後に開催されるという忘れることのできないメーデーです。犠牲になられた方々や被災者のみなさんに心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。地震の被害がもたらした暮らしへの影響は甚大で、いまなお多くの被災者が避難所生活を送っています。今、とりわけ被災者の生活支援の強化は急務です。政府の被災者・被災地支援の充実、労働者・住民要求に基づく支援と復興を求めます。さらに、地震国日本に原発が密集することがいかに危険かを改めて直視し、川内原発の即時停止と全ての原発を廃炉にすることを強く求めます。

 第87回メーデーは、衆議院北海道5区の野党統一候補池田まきさんが、残念ながら当選には至らなかったものの、見事な「互角の戦い」を行った後に開催されています。池田まきさんと奮闘されたみなさんの健闘をたたえたいと思います。この長崎でも、安保法制廃止と立憲主義の回復を求めるながさき市民連合が呼びかけた、参議院の野党共同候補西岡秀子さんを擁立することができました。共同候補実現にご尽力された皆様に心から敬意を表します。

昨年9月19日に多くの国民の反対の声を封殺して成立した戦争法は、国際紛争解決のための武力行使を禁じた、世界に誇る日本国憲法9条に違反することは明らかです。3月29日に施行された戦争法によって、佐世保や大村などの自衛隊基地の隊員たちが国際紛争で命を奪ったり、奪われたりすることが現実に起こってくるのです。

みなさん、戦争法案を廃案にしようと声をあげてきた“SEALDs” や長崎の“N-DOVE”など若者たちの活躍は、多くの市民、労働者、憲法学者や知識人などに大きな勇気を与えています。彼らは、政治を自分たち市民の手に取り戻そうと奮闘しています。彼らの声に応え、「日本史上初の市民革命」と言われているこの新しい民主主義の大きなうねりを、この長崎でも起こそうではありませんか。今度の参議院選挙を大きな第一歩にしようではありませんか。被爆地長崎のメーデー実行委員会の名において「戦争法は絶対廃止」「立憲主義を守れ」「民主主義を守れ」「被爆者たちの声を聴け」「みんなで選挙に行こうよ」と心から呼びかけます。

 「野党は共闘」を実現した市民運動の力は、すでに国の政治を動かしています。人材ビジネス会社が大企業と一緒になって国の助成金を使い、労働者に退職を強要している問題で、厚生労働省が「違法であり許されない」とする通知を出し、人材会社16社に啓発指導を行いました。これは、民進党、日本共産党など野党の連続追及の成果であり、野党共闘が政治を動かす力であることを示しています。

さらに、民進党、日本共産党、生活の党、社民党の野党4党は4月19日、長時間労働や過労死をなくすために、残業時間の法規制などを盛り込んだ労働基準法改正案(長時間労働規制法案)を衆院に共同提出しました。安倍内閣が提出している、労働時間の規制を撤廃する「残業代ゼロ」法案への対案です。この対案は、全国でも長時間労働、 全国最低ランク最賃の長崎にとっては大歓迎です。

 長崎では、今春闘で長崎の最大企業である三菱長崎造船所で、全造船三菱重工支部長船分会に所属する二人の労働者がストライキに立ち上がりました。残念ながら全造船支部としては最後のストライキになりましたが、大企業の中で労働条件改善のために闘い続けた歴史は不滅です。長船分会は、労災事故やじん肺・アスベストなどの労災問題も闘い続け、本工には補償制度をつくらせました。しかし、下請け労働者には補償制度がありません。長船患者会と建交労県本部は共同で、下請け労働者救済の三菱長船じん肺第3陣訴訟を4月7日長崎地裁に起こしました。

また、日本最大の非正規労働者を抱える郵政の職場で闘う郵政ユニオン長崎中郵支部は、非正規労働者の仲間がストライキに立ち上がりました。格差是正の先頭に立って闘う郵政ユニオンの仲間に心から拍手を送ります。

 長崎県政においても、石木ダムの土地強制収用問題、農民と漁民を対立させる諌早湾開門引き延ばし問題、破綻した新幹線建設計画問題など、国政同様に、市民の声を聴かない政治が続いています。市民運動を大きく前進させ問題解決をはかっていきましょう。

 メーデー参加者のみなさん、「熊本地震被災者救援」「戦争法廃止、安倍政権打倒、参議院選挙勝利」「大幅賃上げ実現。8時間労働を守れ。労働法制改悪反対。消費税10%増税中止、TPP批准阻止。被災者が希望のもてる早期復興、原発ゼロの日本」「石木ダム建設阻止」「諌早湾の早期開門」「新幹線建設計画を見直せ」などの声を大きくし、力を合わせてがんばりましょう。

 市民と労働者の団結万歳、第87回メーデー万歳!

 2016年5月1日 第87回メーデー長崎県集会 実行委員長 中里研哉