建交労長崎県本部

全日本建設交運一般労働組合(略称:建交労)長崎県本部のブログです。
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じん肺キャラバン長崎実行委員会便り・第7号(長崎県医師会要請)

2022年10月21日 16時13分47秒 | なくせじん肺キャラバ...

長崎県医師会要請行動 

10月13日午後3時30分から長崎県医師会に要請を行いました。実行委員会からは中里事務局長、塚原代表、三菱3陣原告の橋口さん、長崎民医連の川尻事務局長、建交労の内田書記が参加しました。医師会からは、藤田成裕常任理事(長崎原爆病院医師)、牟田幹久常任理事(むたクリニック院長)と担当事務局が出席しました。

中里事務局長が藤田常任理事に要請書を手渡し、要請項目ごとに藤田常任理事が医師会の見解を述べました。

今回は4点で意見交換

今回は「①医師会で取り組んでいる、じん肺・アスベスト患者対策の概要について、②中皮腫や肺癌、間質性肺炎、胸膜肥厚などの場合には十分な問診をおこなうこと、③建設アスベスト給付金制度ついて会員各位に周知をすること、④じん肺患者へのインフルエンザの優先的接種を」の4点を要請しました。①については、「産業医の研修で取り組んでいる。厚労省からの文書は全会員に周知している。医師にも啓発していくことが大事」②については「どこでアスベストにばく露したのか(患者さんが)知らないことが多いので、もっと関係者が注意を喚起することが必要」「災害時のボランティアを見ると暑いのでマスクをつけていない人もいる」③については「今回初めて要請したこともあり、まだ何も行っていない」という回答でした。

④については、「今年はインフルエンザワクチンが十分にある。コロナワクチンと一緒に接種することも可能」「年末年始に効果が出るように早めの接種を勧めたい」と見解を述べてもらいました。

民医連の川尻事務局長は「じん肺患者さんの呼吸器リハビリについて長崎は認められているが、他県では認められないということも聴いたことがある。医師会との懇談は大切です」と発言しました。

中里事務局長は、「全国的にも医師会とじん肺キャラバン行動で意見交換をしているところは(おそらく)長崎だけのようなので、今後もこのような場を続けたい」と述べると、藤田理事も驚いた様子でした。

第14回キャラバン時から懇談が開始されました!

県医師会との懇談が始まったのは、第14回(2003年)キャラバンからです。この年から原発性肺がんが合併症として新たに追加されたことから、長崎実行委員会は医師会への要請が必要ではないかと議論し、始まりました。要請の中身や参加者数について何度も当時の医師会事務局長とやり取りしました。

(写真は県医師会館に貼ってある石綿関連疾患診断技術研修会のお知らせポスター)


じん肺キャラバン長崎実行委員会便り・第7号(長崎市長要請)

2022年10月21日 15時50分16秒 | なくせじん肺キャラバ...

長崎市長要請行動 

10月13日午後からは長崎市長要請を行いました。実行委員会からは横山代表世話人含め7団体13名と長崎市議会議員の内田隆英さんと中西敦信さんが同席しました。長崎市側は市民健康部、環境部、商工部、建築部の4部局5担当課から理事、部長、室長、課長7人と窓口担当者が出席しました。

佐賀県の姿勢に学ぶべきではないか

長崎市は、要請時間を30分しかとらないので、要請に対する回答は事前に文書で回答しています。文書回答の中で、アスベストアナライザーを購入しない理由として、環境省の「災害時における石綿飛散防止に係る取扱いマニュアル」(改訂版)に基づいた「公定法」にアスベストアナライザーは採用されていないからと述べています。中里事務局長は、佐賀県が購入した理由として「解体業者に対して抑制力になる」という点を強調しました。また、実際のアスベスト解体現場では、市が直接市民に知らせることは行っておらず業者任せになっていることも明らかになりました。参加者は、市が直接責任を負うべきだと強く求めました。

三菱長船で働く労働者も原告も長崎市民

長崎市の最大の企業である三菱重工長崎造船所への指導や裁判の早期解決についての要請では、「三菱重工長崎造船所をはじめ市内の事業所に対する啓発を目的に『長崎市労政だより』を発行」「今年も『全国労働衛生週間』が実施される10月に掲載予定」裁判については「(国や県などと)裁判の行方を見守っていきたい」と回答しています。三菱じん肺患者会の塚原代表から「三菱で働いている人たちも原告も市民の一人なのでもっと声を上げて欲しい」「尼崎市の市長は、アスベスト被害者の集う市民集会に参加をしている」と市の対応の改善を求めました。

市民のために法をいかすべき

横山代表世話人は「市の回答は、法律を盾にして如何に責任逃れをしようかという態度に終始しているのではないか」「市民のために法をもとに何ができるかということを考えて実践して欲しい」と強く求めました。

 


じん肺キャラバン長崎実行委員会便り・第7号(長崎県知事要請行動)

2022年10月21日 15時29分27秒 | なくせじん肺キャラバ...

長崎県知事要請行動 

10月12日午後から、県庁舎にて長崎県知事要請をおこないました。キャラバン側は、参加者の入れ替わりはあったものの、労働局参加と同じく8団体15名が参加。県側からは、雇用労働政策課、地域環境課、医療政策課、建設企画課、道路建設課、建築課から8人が出席しました。

国の出先機関のような回答にあきれるばかり

全国統一要請と長崎実行委員会独自の要請に、県は所掌以外については労働局に伝えるとの回答ばかりで、昨年同様でした。じん肺根絶を求める首長賛同署名にも、国に対して要請する立場ではないからと、まるで国の出先機関であるかのような回答でした。

「三菱重工長崎造船所への粉じん防止を要請してほしい」「裁判の早期解決を」との要請についても、企業や司法に関しても県からは要請できないとまるで他人事でした。

大気汚染防止法は県のイニシアチブでやるべき内容

大気汚染防止法の改定もあり、公共工事の発注者としても県がイニシアチブを取っていくことが必要なことも多いと強く訴えました。また横山代表世話人からは、ハザードマップを県が公表する予定がないことなどについて、県民の命を守ることが県の役目であり、他人事のような態度を改めて真剣に考えて欲しい旨を要求しました。

中里事務局長は、昨年、佐賀県がアナライザーを導入した経過などを説明し、他県に倣ってぜひ要求を受け入れて欲しいこと、県知事が変わったことで県の姿勢も変わって欲しいことを要請しました。


じん肺キャラバン長崎実行委員会便り・第7号(長崎労働局要請行動)

2022年10月21日 15時22分13秒 | なくせじん肺キャラバ...

022年(第33回)なくせじん肺全国キャラバン

=長崎実行委員会便り・第7号=

 2022.10.14 実行委員会事務局 Tel‐095-801-8800 Fax-829-1680<Eメールkenkouro-nagasaki@d9.dion.ne.jp>

 長崎労働局要請行動 

第33回なくせじん肺キャラバン長崎労働局要請行動は10月12日10時から行われました。実行委員会は横山巌代表世話人をはじめ8団体15名が参加、労働局は監督課長、健康安全課長、労災補償課長をはじめ6名が出席しました。

横山代表世話人が監督課長に要請書を手渡し、中里事務局長が「33回目にわたって様々な運動を展開してきた。建設アスベスト給付金制度ができたのは画期的だと認識している。労働者やフリーランスの健康・働く条件について一層の改善を求めたい」と主旨説明をおこなった後、担当課長から全国統一要請と長崎実行委員会独自要請に回答がありました。

本省所掌事項については「本省に伝える」「提言に盛り込まれているので本省に伝える」との回答で昨年同様でした。

トンネル工事の36協定については問題を指摘

全国要請のうちトンネル労働時間短縮を目的とする36協定の内容に、具体的事由を記載させるよう指導を求めた項目については「トンネルに限らず定める労働時間の延長すべき事項の主旨に基づいて具体的内容を盛り込むよう窓口で求めている」との回答でした。「工期内完成のため」については、「西九州新幹線工事などでは、工期が迫られていることからかなり無理があったのではないか」との質問に「その可能性はある」と監督課長が回答しました。

長崎独自要請のうち、令和3年度における解体等のアスベスト作業現場への立ち入り調査件数は42件、指導事項としては覆いの設けられていない携帯用研削用砥石の使用、石綿作業に係る掲示物がないことの指導、作業足場の墜落防止対策が不十分、足場の組み立てに関して作業主任者の氏名などの掲示がないことの指導をおこなっているとのことでした。

間質性肺炎は石綿だけではない

また、遺族補償不支給取消訴訟でも問題になった間質性肺炎についての要請事項に対して、現時点ではじん肺合併症・石綿関連疾患にかかわる国の取扱い自体は変更していない旨の回答がありました。中里事務局長は「間質性肺炎の原因は石綿だけではない、結晶質シリカとの関係も様々な文献・外国でも明らかになっておりアメリカでは炭鉱労働者のガイドラインも出ている。個別事案ではなく、職歴調査を関係機関・医療機関にもっと呼び掛けて欲しいと要請しました。

建設アスベスト給付金・泉南型アスベスト給付について

三菱長船じん肺患者会の塚原代表からは、建設アスベスト給付金の対象者を把握している人数に対する質問と、じん肺法が運動によって変わった経過も鑑みて欲しいという要望が出されました。労災補償課長は「人数把握はしていないが、基金に該当すると思われる対象については本省に報告している」と回答しました。

じん肺管理1のフォローもしてほしいと要求

三菱長船じん肺第3陣原告団の白木事務局長からは、「じん肺健康管理区分1とされた人たちのフォローをしてほしい」という要望がありました。

また、長崎市内の建物跡地や今後取り壊しが決まっている庁舎などについても、飛散防止に不安があり、周辺住民や周知する働きかけをおこなってほしい旨の訴えが、参加者数名から出されました。


じん肺キャラバン長崎実行委員会便り・第6号

2022年10月21日 14時52分13秒 | なくせじん肺キャラバ...

2022年(第33回)なくせじん肺全国キャラバン

=長崎実行委員会便り・第6号=  2022.10.11 実行委員会事務局 Tel‐095-801-8800 Fax-829-1680<Eメールkenkouro-nagasaki@d9.dion.ne.jp>

長崎市繁華街で宣伝・署名行動

 じん肺キャラバン長崎実行委員会は10月8日、長崎市の繁華街浜の町アーケード入口にかかる鐡橋で、友澤悠季代表世話人、横山巖代表世話人をはじめ9団体25名が参加して、ハンドマイクでの訴えとチラシをまきながら宣伝・署名行動を行いました。例年であれば諏訪神社の秋の大祭「くんち」で、浜の町界隈は大混雑するのですが、「くんち」が中止になったため人通りは少なめでした。

400枚の三菱長船チラシ配布と根絶署名61筆が集まる

 宣伝署名行動では、三菱長船じん肺400枚のチラシ配布と国宛のじん肺根絶署名61筆が寄せられました。昨年と一昨年はコロナ禍で街頭での宣伝署名行動は行いませんでしたが、3年ぶりの街頭行動となりました。高校生に署名を呼び掛けたところ「じん肺って何ですか?」と逆に聞き返され、じん肺について説明したところ応じてくれました。ご参加いただいた方々に感謝いたします。

今後の行動日程です

<10月12日(水曜日)>長崎労働局、長崎県要請行動

10:00~11:00 長崎労働局要請(9:45 万才町住友生命ビル1階玄関横集合)

13:30 長崎県要請 (13:15 尾上町県庁1階ロビー集合)

1013日(木曜日)>長崎市、県医師会要請

13:30 長崎市要請(13:15 桜町市役所玄関ホール集合)

1530 長崎県医師会要請(1515 茂里町県医師会集合)