CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

HIV訴訟やらい予防法の二の舞にならぬよう

2006-05-28 20:00:11 | リハビリ
4500人程度と推計される読者の皆様のコメントは本当に参考にさせて頂いております。(らい予防法を思い出す、というコメント有り難うございました。)

今は、患者と心ある医療関係者が強く反対していますが、政府に近い医療関係者、御用学者、学会の重鎮達は、陰でこの運動を妨害しようとしています。(・・・と注意を促す人がいます。直接確認しようがありません・・・相当の根回しをしているという情報も入ってきます。)

でも、良心がどこにあったか、何年後かに明らかになります。

ですから、何もこんなに大変な思いをしなくても、打ち切り反対、という意思表示だけしておけば良いのでは、というアドバイスをして下さる人もいます。

それでは駄目なんです。間に合いません。命にかかわる問題ですから、何年も待つわけにはいきません。その危機感、切迫感は多田富雄先生と共有しています。呼びかけ人関連だけでも総計一万人を超える患者会の皆様も同じ気持ちです。

厚労省が、HIV訴訟やらい予防法の二の舞を演じないように、最も強い形で忠告させて頂いているわけです。この意図は、厚労省の志の高い若手官僚には理解されてきた、と伝えられています。

打ち切りに賛成する意見

2006-05-28 19:40:21 | リハビリ
患者さんやご家族から、専門家はいったい何をしているのですか?と聞かれます。心ある多くの専門家は、すでに署名活動に走ってくれていますが、逆行する動きもあるようです。

理学療法士協会会長の署名活動には参画しないというコメント

コメントを読む限り、脳卒中がこっそり除外規定に入ったから反対しなくて良いと判断したと推察されます。現実には『改善が期待ができない』と言って、脳卒中は打ち切られています。また脳卒中以外のリハビリは念頭にはないようです。(なお、個人の行動まで規制しない、というのは当然であり、もしもそのようなことをした場合には破局的な分裂が生じるでしょう。それは建設的ではありません。)

180日制限で良い、あるいは、積極的に制限に反対しない、という意見を言っている専門医は、直接私が把握している限り、4人います。自費でも良いという意見は1人、開業医をつぶすためだから賛成という医師1人がいます。私は、かねてよりそういう意見は実名で堂々と公表すべきだと考えていますので、本人からの連絡あるいは了解があれば、掲載したいと思います。

こっそり、厚労省と裏取引するような案件ではないと思います。当事者を忘れないで下さい。

なお、リハビリ期間を長くする主張の意味がわからない、との質問がありましたが、期間が長い、短いは、人によって全く異なります。【必要な期間】のリハビリを認めるように要求しているのであり、全ての人が長期間必要だと言っているわけではありません。

6・11 リハビリを考えるシンポジウム

2006-05-28 18:02:50 | リハビリ
頭部外傷や病気による後遺症を持つ 若者と家族の会 主催
 NPO法人リハビリテーション医療推進機構 CRASEED 協賛

わたしたちのリハビリを継続して下さい!
 ~6・11 リハビリを考えるシンポジウム~


4月に改正された保険診療報酬制度の影響で、医療リハビリテーションの現場も患者も混乱しています。中途脳損傷者であるわたしたち自身や、大切な家族の機能回復・維持に欠かせないリハビリ。専門職の手が不可欠なリハビリの場で、何が起こりどうなって行くのか、患者と家族・医療・行政の三者が相互理解を深める場をもち、少しでもわたしたちの不安を軽くしましょう!

日 時 : 2006年6月11日(日)  13:00 受付開始
会 場 : 「アステップKOBE」(神戸市男女共同参画センター)セミナー室1
       神戸市中央区橘通3-4-3
    地下鉄山手線「大倉山」 阪急・阪神「高速神戸」 JR「神戸駅」各線下車
  * 資料代 500円 先着150名受付
  * ご参加にお申込は不要です 直接会場にお越し下さい
  * 車椅子での入場可
  * シンポジウム後、交流会をもちます
    参加希望の方は受付にてお問合せ下さい *

講演内容と講演者

「診療報酬の決まり方とその背後にあるもの」     
      勝村 久司 氏   中央社会保険医療協議会委員・医療過誤原告の会
「新聞報道記事と医療現場での混乱」
      道免 和久 氏   兵庫医科大学リハビリテーション医学教室教授
            NPO法人リハビリテーション医療推進機構CRASEED代表
「個人クリニックでの矛盾と今後の展望」
      山口 研一郎 氏  やまぐちクリニック院長・現代医療を考える会
 厚生労働省担当係官(どうしても御都合がつかず欠席)