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CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

ヒンデミット作曲 『画家マチス』

2007-03-18 12:35:12 | 音楽
ヒンデミット作品集
サロネン(エサ=ペッカ), ロスアンジェルス・フィルハーモニック, ヒンデミット, アックス(エマニュエル)
ソニーミュージックエンタテインメント

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ヒンデミットの『画家マチス』とは、有名なマチスのことではなく、16世紀の「イーゼンハイム祭壇画」を描いたマティス(マティアス)・グリューネヴァルトのことです。

第1楽章「天使の合奏」、第2楽章「埋葬」、第3楽章「聖アントニウスの誘惑」からなり、荘厳ながら親しみやすい曲になっています。初演はフルトベングラー。大学オケのときに演奏しましたが、あれはアマチュア初演だったのでしょうか?弾きがいがあっていつも練習が楽しみでした。

グリューネヴァルトの生涯、ヒンデミットの生涯・・・などを知るにつけ、社会と芸術家の関わりという難しい問題が根底にあることを実感します。

後世に残る芸術(2)

2007-03-17 00:56:05 | 音楽
前回述べたカールベームが後世に残るか残らないかは、さらに時間の経過を待つ必要があります。

では、永遠に高い評価を受け続けている音楽家はどんな人でしょうか?個人的には、フルトベングラー、ブルーノ・ワルター、シャルル・ミュンシュ、カラヤンあたりがすぐに思い浮かびます。小澤征爾、レナード・バーンスタインも好きですよ。変わったところでは、ピエール・ブーレーズ、ティルソントーマスも印象に残っています。ピアニストでは、やっぱりグレン・グールド。

しかし、50年以上前の音楽家は録音に残っていないので評価のしようがないですね。そう考えると、「作品」は永遠の芸術になり得ますが、「演奏」という芸術ははかないものです。録音が沢山残っていても、生演奏の迫力がない人や、生演奏こそが本物の芸術なので録音しないという指揮者も少なくないようです。チェリビダッケの録音嫌いは有名ですね。

ライブの感動や芸術性を考えると、もっとDVDが充実しても良いと思います。小澤征爾のライブのパンチは、スタジオ録音では消えてしまいますが、ライブ録音で、かつ映像がついていれば、かなりの部分伝わってくると思います。音楽は目で楽しむ部分も大きいので、さらに充実すると良いですね。自宅の5.1chサラウンド+大画面テレビで、クラシックを大音量で楽しむ、月に1回くらいはコンサートホールに行く・・・そんなことが夢です。ちなみに、うちのテレビはまだブラウン管でモノラルです。音楽はiPodか、BOSEの小さいシステムで聴いています。

後世に残る芸術

2007-03-12 00:45:15 | 音楽
クラシック音楽は大好きですが、オタクと呼ばれるほど詳しくないので、一愛好家の感想と思って下さい。

かつて巨匠と呼ばれたカールべームという指揮者がいました。私も中学時代に当時のNHKFMのライブ中継を「エアチェック」(ナツカシイ!)で録音し、ベト7(ベートーベン交響曲第7番)の演奏に酔いしれたものです。カラヤンと並んで、日本では特に大人気の指揮者だったようです。

最近、あちこちのホームページで、カールべームが最も早く忘れ去られている指揮者の一人であることを知りました。そういえば、CDも何枚も持っていますが、あまり聴く気にならなかったので、世間の評価もそうなのかな、と思いました。今、もっているベームのCDで聴く機会があるのはブルックナーの4番ロマンティック、くらいです。あとのは何だか・・・。

これもどこかのブログに書いてあったことですが、アーノンクールという指揮者は、ウィーンフィル(ウィーン響だったか?)のチェロ奏者だったときに、「こんなひどい指揮者の下で演奏するくらいなら、自分が振った方がまし!」と思って、指揮者になったとか。その指揮者がカールべームだったそうです。

確かに晩年のべームの指揮は、何が何だかわからず、コンサートマスターが大きく動いて何とか崩壊を防いでいたように記憶しています。危なっかしい指揮者のために、かえってオケが集中して熱演になる、というパターンですね。

カラヤンの演奏は今でも大好きなものが多いですが、ビデオはひどいです。新しいもの好きだったからこの媒体に飛びついたようですが、映像芸術としても駄作ではないでしょうか?(特にベト6田園はめまいがします。)カラヤンは録音だけが残ると私は思います。

そんなこんなで淘汰されて、ほんの一握りの芸術が価値を認められて、後世に残るのでしょう。マーラーやブルックナーのように、生前は、それぞれ指揮者やオルガニストでのみ有名で、曲については酷評されていた作曲家もいます。生前に不遇であっても真実を追求する姿勢は、普遍的に人々の心を打ちますが、そこまでのエネルギーを注ぎ込むことができないのが凡人の悲しいところですね。

マーラーは「やがて私の時代が来る」と予言した通り、今はコンサートの定番となっています。大学オケ(慶應ワグネル)時代に、私自身はステマネをやっていて舞台には乗りませんでしたが、マーラーの5番や2番を演奏したのが日本のアマチュア初演だったようです。部内では「大曲主義反対!」などという批判がありました。つい昨日のことのように覚えているあの演奏が、すでに時代の評価を受けるようになってきたのかと感慨深く思います。

先んじて一歩を踏み出すことは批判を伴いますが、あっという間に時間は経ってしまいますから、一つのことを追求する中で、クロノスではなくカイロスとしての「とき」を生かさなければならないのでしょうね。

久々に音楽の話題を書きました。このブログの本来のテーマの一つです。

オネゲル作曲 劇的オラトリオ 《火刑台上のジャンヌ・ダルク》

2006-07-17 23:07:18 | 音楽
Honegger: Jeanne D`Arc
Nathalie Stutzmann, Arthur Honegger, Seiji Ozawa, French National Orchestra, Georges Wilson, Marthe Keller, Pierre-Marie Escourrou, Fran?oise Pollet, Mich?le Command, Ma?trise de Radio France
Rosette Collection

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久々に音楽関連の記事です。2月に新日本フィルが演奏したそうです。
こちらにはそのときの演奏の面白い解説もあります。
・・・このスケジュールの中、コンサートに行くことは当面あきらめます。

音色の科学

2006-04-10 22:49:45 | 音楽
ピアノの音色はタッチで変わるか―楽器の中の物理学

日経サイエンス社

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カラヤンが指揮するベルリンフィルの音色は独特ですよね。ウィーンフィルの音色は誰が聴いてもすぐにわかりますね。海野さんのバイオリンの甘い音。ま~るい、ま~るいドイツ式クラリネットの音色。ホロヴィッツのピアノの音色は長い指を立てて弾くから・・・。こういう話題が通じないほど、現代は感性が大切にされない、殺伐とした世の中になったように思います。

音色について、もっと多くの書籍があると思っていましたが、書店に並ぶ単行本ではこの本くらいです。ピアノだけでなく、弦楽器や管楽器の音色の本を探しています。

こういう文化が大切にされない国では、どう生きようと、どう死のうと、国の財政と経済原理だけで決めれば良い、となってしまうのでしょうか? 日本の伝統文化も西洋文化以上に、極めて繊細な部分へのこだわりの上に完成度を高めてきたと思いますが、いかがでしょうか?

ストラヴィンスキー『詩編交響曲』Symphony of Psalms

2006-04-09 21:15:18 | 音楽
Stravinsky: Symphony of Psalms; Symphony in C; Symphony in Three Movements
Igor Stravinsky, Michael Tilson Thomas, Stephen Westrop, London Symphony Chorus, London Symphony Orchestra
Sony

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ヴァイオリンとヴィオラなしの弦楽器、つまりチェロとコントラバス(!)、それに2台のピアノと管楽器および混声合唱の編成で演奏されます。

難解な音楽に思われる人もいるかもしれませんが、一度聴いてみると、面白い響き(!)と感じると思いますよ。

ブロッホ作曲『シェロモ』

2006-04-06 22:09:40 | 音楽
Bloch:Schelomo/Shcumann:Cello Concerto
Mstislav Rostropovich, Ernest Bloch, Robert Schumann, Leonard Bernstein, Orchestre National de France
EMI

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チェロと管弦楽のためのヘブライ狂詩曲 『シェロモ』。

ユダヤ人であることを意識した独特の雰囲気の名曲です。
要するにチェロコンチェルトですが、語りかけるようなチェロのソロとオーケストラの響きが大好きです。コントラバス(私のパート)が何をやっているのかは知りませんが、そういうことよりも、一度は演奏してみたい曲です。

写真のバースタイン/ロストロポーヴィチ版は、DVDも出ています。ヤーノシュ・シュタルケル(メータ指揮・イスラエルフィル)の演奏も素晴らしかったですが、今は手に入らないようです。

これも音楽?

2006-04-02 18:04:23 | 音楽
4`33"(4分33秒)
John Cage, John / Harrison, Lou Cage, Carlos Chavez, Edgard Varese, Amadinda Percussion Group
Hungaroton

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1952年に『初演』されたジョン・ケージ(John Cage)の代表?作。4分33秒間、何も音を出さない、という『曲』。(→参考ウィキペディア『4分33秒』

譜面には、

 第1楽章 休み
 第2楽章 休み
 第3楽章 休み

と書かれているらしい。

各楽章の時間も編成も自由。ただし、音を発してはならない。奇抜な発想で面白いし、是非とも『演奏会』で聴いてみたい。しかし、このCDにはどんな『音』が入っているのだろうか?

ただ、プロの演奏家は、練習のときでも、演奏の直前や直後の『無音』の瞬間に集中していて、『上手い』と感じることがある。このときの集中力は、その演奏家が音を大切にしている証拠と勝手に解釈している。『4分33秒』は、そういうことに関連しているような気もする。

もう一つ関連づけるとすると、昨今の『音の公害』である。街の中は、どうでも良い音でいっぱい。本当の静寂はどこにいても得られない。

山ごもりの際、普段聴けない音楽を聴こうと沢山のCDを持って行った時、山の静寂のあまりの心地よさのために、音楽を聴くことを全く忘れてしまったことがある。

静寂があるからこそ、音楽が楽しいのかもしれない。以前にもブログに書いた『死』と『生』の関係に似ている。

ラプソディーインブルー

2006-03-19 17:44:08 | 音楽
Gershwin: Rhapsody in Blue; Concerto in F; An American in Paris
Jerome Simas, George Gershwin, Michael Tilson Thomas, New World Symphony, San Francisco Symphony Orchestra, Garrick Ohlsson
RCA Red Seal

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室内楽部の部員と話していて、意外と知らないのが、ガーシュウィン。

古いクラシックばかり聴いていた頃に、ガーシュウィンの曲を知り、クラシックでもあり、ジャズでもあり、その楽しさにはワクワクしたものです。おそらく、最近はジャンルフリーの音楽が増えて物珍しさがなくなったのかもしれませんが、是非是非、聴いてもらいたいですね。

もちろん、お勧めはラプソディーインブルーとパリのアメリカ人ですが、ピアノ協奏曲もなかなか楽しいですよ。

オーボエの音色

2006-03-17 20:23:42 | 音楽
Elevazione
Tomaso Giovanni Albinoni, Johann Sebastian Bach, Alessandro Marcello, Domenico Zipoli, Domenico Cimarosa, Gordon Hunt
Bis

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私はダブルリードの楽器の音色はあまりよくわかりませんが、フィルハーモニア管弦楽団のゴードン・ハント(Gordon Hunt)の音は好きです。(↑は、ハントのアルバム) 仲道郁代のシューマンのピアノコンチェルトのオーボエは、おそらくゴードン・ハントだと思いますが、泣けます。

日本では宮本文昭の活躍で、オーボエ奏者が増えたのかもしれませんが、確かにカッコいいですね。ゴードン・ハントにしても宮本文昭にしても、煙草を(たぶんかなり)吸っているところは、いただけませんが・・・。

ちなみに、オーボエの音色で最も好きなのは、やっぱりウィンナオーボエです。カールベーム指揮ウィーンフィルのブルックナー交響曲第4番のオーボエは、ウィンナオーボエだからこそ、副題の通り『ロマンティック』なのだと思います。


フレンチホルン

2006-03-17 05:39:35 | 音楽
診療報酬改定関連の記事がどうしても増加しますが、音楽関連記事を期待している読者もおられますので、今度は音楽。デニス・ブレインの記事にも書いたフレンチホルンの話題の補足です。

ホルンには、フレンチホルン以外に、ナチュラルホルン、アルトホルン、メロホルン、ウィンナホルンなどいろいろあります。通常、オーケストラで聴けるのはフレンチホルンで、ウィーンフィルなどまれにウィンナホルンを見かけます。

特徴は、やわらかい甘い音から、野性的な音まで音色の多様さ。管が長いから子供には吹けないと思われていましたが、私は小学校のときから全く違和感はありませんでした。あと、音をはずしやすいという特徴は困り者で、ベルリンフィルのコンサートでもあり得ないようなミスが聴けることもあります。ウィンナホルンは、さらにはずしやすいと言われています。

写真上はシルバーメッキのフレンチホルン。この楽器はピカピカですが、これがいぶし銀だったのがかつての私の楽器です。(Boosey&Hawkesはユーホニュームなどを作っていて、今はフレンチホルンは作っていない模様。)下の楽器は2代目の楽器で、アレキサンダーの103です。アレキサンダーはホルンの最高峰とも言われています。本当にホルンらしい音色を出してくれます。

デニス・ブレイン

2006-03-16 03:07:54 | 音楽
Brian, Kell, Goossens play Schumann & Beethoven
Anthony Pini, Reginald Kell, Ludwig van Beethoven, Paul [composer] Dukas, Robert Schumann, Dennis Brain, Leon Goossens, Denis Matthews, Gerald Moore
Testament

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伝説のホルン奏者デニス・ブレイン。

1957年、エジンバラ音楽祭からロンドンへの帰路、スポーツカーに乗っていた彼は、交通事故で36年の短い生涯を終えました。

デニス・ブレインのやわらかい音色と正確な音のコントロールは、古い録音でもはっきりと聴くことができます。ホルンは本当に難しい楽器なのに、もちろんそんなことを感じさせません。

ちなみに、私は小学校時代から大学1年まで、フレンチホルンを吹いていました。調子や練習量により左右されましたが、思った通りの甘い音色を出せた時期もありました。マイナーな楽器でしたが、Boosey&Hawkesのシルバー(見事ないぶし銀)のフレンチホルンを使っていました。慶應ワグネルソサィエティーオーケストラのバルトークのオケコンが、ホルン奏者としての最後の舞台(確か東京文化会館)となりました。

ルードウィヒ/神々の黄昏

2006-03-12 17:40:59 | 音楽
ルキーノ・ヴィスコンティ DVD-BOX2 3枚組 ( イノセント / ルードウィヒ 完全復元版 / 熊座の淡き星影 )

紀伊國屋書店

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20世紀映画界の巨匠ルキーノ・ヴィスコンティ監督の作品は、かなり鑑賞しています。

グスタフ・マーラーをモデルにした『ベニスに死す』は有名ですね。マーラー交響曲第5番の第4楽章は、ベニスの雰囲気にもぴったりでした。

ワーグナーのパトロンとしても有名だったルードウィッヒ2世を描いた『ルードウィヒ/神々の黄昏』も、非常に長い映画ながら映画館で1日に2回鑑賞したこともあります。ルードウィッヒが築いたノイシュバンシュタイン城に観光に行ったことがある人も多いと思います。

ヴィスコンティの映画は、耽美的と言われることもあるようですが、耽美的な世界を追い求める中で没落する人間のエゴイズムを、完璧なリアリズムで描ききったと考える方が良いように思います。

ジャクリーヌ・デュ・プレ

2006-03-08 23:03:47 | 音楽
伝説のチェリスト・ジャクリーヌ・デュ・プレ
デュ・プレ(ジャクリーヌ), ロンドン交響楽団, エルガー, バルビローリ(ジョン), ムーア(ジェラルド), パラディス, シューマン, メンデルスゾーン, フォーレ, ジェイスン(ロイ)
東芝EMI

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1961年、16歳でデビューした天才チェリスト。情熱的な演奏により世界各地で絶賛されましたが、10年後の1971年に多発性硬化症を発症。

病気の進行とともに1973年以降、全てのコンサートがキャンセルされました。

音楽家の障害とそのリハビリ治療の過程では、私は特別の思い入れをもってしまいます。
その理由は、そのうちブログでもお話するときが来ると思います。

モーツァルト第40番

2006-03-05 04:53:09 | 音楽
モーツァルト:交響曲第25番&第40番
ワルター(ブルーノ), ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団, モーツァルト
ソニーミュージックエンタテインメント

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歴史的名演。1952年5月18日のウィーン・ムジークフェラインでのライブ録音。モノラル。

宇野功芳氏が昔から絶賛していたのが、ブルーノ・ワルターの演奏でしたが、最近の著作でもやはりこれを推薦していました。(ちなみに、1952年5月17日の演奏もCDになって売っているらしい。)

最初のテーマが流れた途端に涙ポロポロ・・・というような評論を読んだ覚えがあります。確かに他の指揮者の演奏でこれに迫るものはないように思います。それにしても半世紀以上経っているわけですから、クリアな録音でワルターを超えるような演奏をそろそろ聴きたいと思うのは私だけではないと思います。