CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

リハビリテーション医療は生存のための闘いだ

2006-05-19 23:45:18 | リハビリ
リハビリテーション医療と介護保険のリハビリの違いを一言で言えば、

『リハビリテーション医療は患者さんとともに闘うこと。そして、その武器はリハビリ医学的診断と、その個別性に基づいた治療である』

介護保険も一見同じように見えますが、武器なしには闘うことはできません。だから、リハビリ医療との連携が必要なのです。私は介護保険が重要でないとは言っていません。

安定したら月に1回のリハビリ医療と診察。そのデータをもとに、介護保険の療法士等と連携。日常の寝たきり防止を介護保険で実施。悪化したら、すぐに医療機関に連絡。リハビリ医学的診断、そして、リハビリ処方と頻度の修正。一時的に医療をメインにしたり、間欠入院で改善したら、再び、介護保険メインのローコストの維持リハビリ。

リハビリ医療が、まさに生存のための『闘い』であることは、多田富雄さんの経過を知ると、本当によくわかります。