リハビリ総合実施計画書という書類があります。これは、リハビリスタッフで記載し、患者さんやご家族にお渡しして、リハビリの計画を説明する書類です。これは、厚労省が作成したもので、変更は許されません。(項目の追加は良いが削除は不可)
その中に、「心理評価項目」があり、障害をもった患者さんの「障害の受容」の段階や、「機能障害改善への固執」などを『評価』させ、チェックする、というもの。(固執、なんて言葉で、患者さんに自責の念をもたせようというのでしょうか? 全く意味不明の概念です。麻痺の回復に固執して何が悪いのでしょうか?固執しながらも、リハビリに頑張っているではありませんか。「知的認識と情緒的受容の違い(フロイト)」を知るべきです。権力に固執している官僚達には、患者さんの麻痺の回復に対する希望が「固執」に映るのでしょうね。)
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障害の受容(□ショック期、□否認期、□怒り・恨み期、
■悲観・抑うつ期、□解決への努力期、□受容期
機能障害改善への固執(■強い、□中等度、□普通、□弱い)
依存欲求(■強い、□中等度、□普通、□弱い)
独立欲求(□強い、□中等度、□普通、■弱い)
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こんな書類にチェックして、患者さんに説明して渡せ、というのです。
「あなたの心理状態は、『怒り・恨み期』にありますね。まだまだ、『機能障害改善への固執』が強いようです。早く回復を諦めて、あなたの強い『依存欲求』を捨て、弱い『独立欲求』を努力によって強めなさい。」・・・とでも、説明させるのでしょうか?
当初、この様式を見た時、空いた口が塞がりませんでした。と、同時に、厚労省が、患者さんや障害者の心を、こんな安易で機械論的にしかみていない、という浅はかさのエビデンス(証拠)と考えました。
私は、これらの項目にチェックすることが、患者さんの心に対する冒涜であると考え、1度もチェックしたことがありません。
さすがに、次の改定では、この項目は消えましたが、多田富雄さんの著書にみる深い人間性や考察と比べるにつけ、医学部入試で議論になったように、厚労省の役人にも人間性のチェックが必要だと感じました。
今回の改定でも、生身の人間の身体や心を治療する医療現場の視点が全くないことにも通じます。制度の一文で、命が救われることも失われることもあるのです。厚労省の医師官僚には、定期的な臨床実習の期間を設けるべきだと思います。
その中に、「心理評価項目」があり、障害をもった患者さんの「障害の受容」の段階や、「機能障害改善への固執」などを『評価』させ、チェックする、というもの。(固執、なんて言葉で、患者さんに自責の念をもたせようというのでしょうか? 全く意味不明の概念です。麻痺の回復に固執して何が悪いのでしょうか?固執しながらも、リハビリに頑張っているではありませんか。「知的認識と情緒的受容の違い(フロイト)」を知るべきです。権力に固執している官僚達には、患者さんの麻痺の回復に対する希望が「固執」に映るのでしょうね。)
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障害の受容(□ショック期、□否認期、□怒り・恨み期、
■悲観・抑うつ期、□解決への努力期、□受容期
機能障害改善への固執(■強い、□中等度、□普通、□弱い)
依存欲求(■強い、□中等度、□普通、□弱い)
独立欲求(□強い、□中等度、□普通、■弱い)
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こんな書類にチェックして、患者さんに説明して渡せ、というのです。
「あなたの心理状態は、『怒り・恨み期』にありますね。まだまだ、『機能障害改善への固執』が強いようです。早く回復を諦めて、あなたの強い『依存欲求』を捨て、弱い『独立欲求』を努力によって強めなさい。」・・・とでも、説明させるのでしょうか?
当初、この様式を見た時、空いた口が塞がりませんでした。と、同時に、厚労省が、患者さんや障害者の心を、こんな安易で機械論的にしかみていない、という浅はかさのエビデンス(証拠)と考えました。
私は、これらの項目にチェックすることが、患者さんの心に対する冒涜であると考え、1度もチェックしたことがありません。
さすがに、次の改定では、この項目は消えましたが、多田富雄さんの著書にみる深い人間性や考察と比べるにつけ、医学部入試で議論になったように、厚労省の役人にも人間性のチェックが必要だと感じました。
今回の改定でも、生身の人間の身体や心を治療する医療現場の視点が全くないことにも通じます。制度の一文で、命が救われることも失われることもあるのです。厚労省の医師官僚には、定期的な臨床実習の期間を設けるべきだと思います。