CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

臨床研修医のアルバイト問題について

2007-04-17 09:29:11 | 大学
多くの方々が注目するブログですので、すでに報道されている内容について、個人的な見解を述べるべきかと思います。

臨床研修医の収入を確保することで、アルバイトが全面的に禁止されていることは、研修医にとっても、指導医にとっても、常識中の常識です。ですから、今回の件は言語道断の事態です。

臨床研修医もさることながら、依頼した医師についての調査が必要であることも当然です。さらなる調査と適切な措置により、大学としての信頼回復がなされることを期待します。

第53回 日本脳神経外科学会近畿支部学術集会

2007-04-07 17:42:41 | リハビリ
パネルディスカッション
『急性期以降の脳神経外科のかかえる問題』
  座長 前田 行雄(石切生喜病院 脳神経外科)

『患者を見捨てない脳卒中リハビリテーションの流れ』
 兵庫医科大学  道免 和久

急性期、回復期のリハビリの充実には賛成ですが、8割は大丈夫だから、という酷い理由で切り捨てられる2割の患者さんに対するリハビリ医療の充実を訴えたつもりです。

与党も『緩和』策の実態の吟味を

2007-04-07 07:56:31 | リハビリ
統一地方選挙、参議院選挙を前に、(おそらく)与党の要望により実施された『リハビリ制限緩和』。しかし、これでは政策のイメージダウンはいっそう加速されてしまいます。官僚がしっかりしないと選挙も戦えない、という議員さんもおられるのではないかと同情申し上げます。

現場の医師からは、『オセロゲームのような制度』『猫の目改定』などと声が上がり、患者さんからは『緩和』のはずなのに、なぜかできないと言われたなどと声があがっています。

制限を撤廃して、適切に運用するように指示するだけで、シンプルな制度になるものを、さらに複雑怪奇なものにしてしまった厚労省。私も、個々の患者さんが、いったい継続できるのかできないのか、全く判断できない場合が少なくありません。できると思ったら、やはりできない、という事例もあり、まさにオセロゲームです。

日数制限、逓減制を一旦白紙に戻し、中長期的プランを専門家、患者会とともに作る必要があります。

やはり実態は『緩和』ではなかった

2007-04-06 22:12:28 | リハビリ
やはり実態は『緩和』ではなかったようです。実情を把握するために、患者会や医療現場の皆様は、情報を発信して下さい。『緩和』という看板の『切り捨て強化』です。『緩和緩和詐欺』と言っても言い過ぎではないでしょう。必要な医療が受けられなくなる非常事態ととらえています。

関係団体へのお願い

2007-04-01 23:55:44 | リハビリ
厚生労働省や日本医師会に対しては、是非とも『リハ医療関連8団体』で統一した要望を出して下さい。よろしくお願い致します。
 日本整形外科学会
 日本臨床整形外科学会
 日本運動器リハビリテーション学会
 日本リハビリテーション医学会
 日本リハビリテーション病院・施設協会
 日本理学療法士協会
 日本作業療法士協会
 日本言語聴覚士協会

『緩和』のはずが、明日の外来から強制打ち切り

2007-04-01 05:14:16 | リハビリ
安倍さん「先月のリハビリで教わったことを、家で続けたら、何とか立ち上がれるようになってきました。」
リハ医師「頑張った甲斐がありましたね。これから歩けるようにリハビリの内容もレベルアップしたいと思いますが・・・ところで、安倍さんは、介護保険でリハビリ受けていますか?」
安倍さん「はぁ?」
リハ医師「実は、今日から介護保険でリハビリを受けている人は病院でリハビリを受けられなくなりました。」
安倍さん「そんなの聞いてません!診察のあとに予約だって入ってます!」
リハ医師「先週の金曜日に国が発表したので、連絡もできませんでした。申し訳ありません。」
安倍さん「ここのリハビリは先生の処方でやっているから、介護保険のことは関係ありません。内容も違う。」
リハ医師「でも、国が決めたことなので、できません。」
安倍さん「だって、月に1回だけですよ!」
リハ医師「それができないんです。」
安倍さん「じゃぁ、介護保険のリハビリやめればいいの?」
リハ医師「そうかもしれませんが、すぐにできるかどうか、ケアマネさんにも相談してみて下さい。」
安倍さん「だから、今日はやってくれますね・・・」
リハ医師「やれなくはないですが、保険請求はできません・・・」
安倍さん「意味がわかりません。」
リハ医師「暖めたり、牽引する消炎鎮痛はできますが・・・」
安倍さん「どこも痛くないのに、なんで鎮痛するんですか?」
リハ医師「・・・」
安倍さん「だから、今日はできますね。」
リハ医師「・・・わかりました。消炎鎮痛をしたことにして、いつもの通りのリハビリをやります。でも、時間は短めになるかもしれません。」
安倍さん「いつものリハビリだから、いつもの時間を取って下さい。」
リハ医師「・・・やっぱり、内容が違うから、消炎鎮痛もできません。今日はお帰り下さい。ここに官報がありますから、読んで下さい。」
安倍さん「こんなごちゃごちゃした書類渡されても・・・。介護保険のリハビリも1年間探してやっと見つけたのに、やめないといけないんですか?どうすればいいんですか?」
リハ医師「私達にもわかりません。」
安倍さん「どこに聞けばわかるんですか?」
リハ医師「厚労省の保険局医療課か、社会保険事務所ならわかると思います。電話番号は調べればわかると思います。」
安倍さん「来月の予約は?」
リハ医師「診察はしましょう。でも、リハビリは予約はできません。どうしても予約するのであれば、介護保険の方を整理してきて下さい。」
安倍さん「そんなこと・・・がっくりです。せっかく良くなってきたのに。。。もう気力もわいてきません。」
リハ医師「お気持ちはよくわかりますが・・・」