今回の診療報酬改定が、療法士の専門性や将来にどれだけ大きな打撃であるかを鑑みれば、各療法士団体は最大の危機感をもって国に主張しなければならないと思います。(いくつかの抗議文は読みましたが。)
リハビリ医療関連5団体の足並みは揃っており、リハビリ医学会もリハビリ病院・施設協会も声を大にして訴えております。
療法士の団体は歴史と実績があるのですから、世界的に常識である各療法の専門性を否定する動きへの抗議をもっと表明すべきです。また、医療としての効果の大きさや、人が人に対してかかわる治療の尊さの啓蒙を、国や国民に対してもっと行うべきだと思います。莫大な研究開発費がかかる遺伝子や薬物療法ばかりが医療ではありません。理学療法も作業療法も言語療法も、純然たる医療であり、民間療法でも、気休めでも、職人芸でもないのです。
臨床力のある療法士も医師も知っていることですが、「リハビリをやめたら死ぬ」と予想される患者さんは沢山おられます。リハビリ医療は、障害や介護だけにかかわる問題ではなく、命にかかわる医療です。高度の廃用症候群は、即命を奪います。ぎりぎりのところで療法士の皆さんの治療で助かっているのです。重大な結果をもたらす廃用症候群に対して、「生活不活発病」などという呑気なネーミングをすることで蓋をしてしまって良いのでしょうか?
また、月に1回でも「リハビリの専門職の目で見ているから寝たきりにならないですんでいる人」も沢山外来に通院しておられます。長期のリハビリが全て無駄という結論は誤りであり、無駄なリハビリを長期間実施している一部の医療機関に問題があるのです。これは、スピード違反をする人が結構いるからという理由で、世の中から自動車をなくしてしまうような措置と言って良いでしょう。
こういう状況を「仕方ない」「給料下がるかな」「転職しようか」とぼやいていては駄目です。患者さんの声を吸い上げ、きちんと分析してデータとして集積すべきです。EvidenceとともにNarrativeも重要です。毎日、専門職から見た弊害や患者さんの状況と生の声を記述して下さい。
真実は永田町ではなく、療法士の皆さんの目の前にあります。
リハビリ医療関連5団体の足並みは揃っており、リハビリ医学会もリハビリ病院・施設協会も声を大にして訴えております。
療法士の団体は歴史と実績があるのですから、世界的に常識である各療法の専門性を否定する動きへの抗議をもっと表明すべきです。また、医療としての効果の大きさや、人が人に対してかかわる治療の尊さの啓蒙を、国や国民に対してもっと行うべきだと思います。莫大な研究開発費がかかる遺伝子や薬物療法ばかりが医療ではありません。理学療法も作業療法も言語療法も、純然たる医療であり、民間療法でも、気休めでも、職人芸でもないのです。
臨床力のある療法士も医師も知っていることですが、「リハビリをやめたら死ぬ」と予想される患者さんは沢山おられます。リハビリ医療は、障害や介護だけにかかわる問題ではなく、命にかかわる医療です。高度の廃用症候群は、即命を奪います。ぎりぎりのところで療法士の皆さんの治療で助かっているのです。重大な結果をもたらす廃用症候群に対して、「生活不活発病」などという呑気なネーミングをすることで蓋をしてしまって良いのでしょうか?
また、月に1回でも「リハビリの専門職の目で見ているから寝たきりにならないですんでいる人」も沢山外来に通院しておられます。長期のリハビリが全て無駄という結論は誤りであり、無駄なリハビリを長期間実施している一部の医療機関に問題があるのです。これは、スピード違反をする人が結構いるからという理由で、世の中から自動車をなくしてしまうような措置と言って良いでしょう。
こういう状況を「仕方ない」「給料下がるかな」「転職しようか」とぼやいていては駄目です。患者さんの声を吸い上げ、きちんと分析してデータとして集積すべきです。EvidenceとともにNarrativeも重要です。毎日、専門職から見た弊害や患者さんの状況と生の声を記述して下さい。
真実は永田町ではなく、療法士の皆さんの目の前にあります。