CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

日本リハビリテーション医学会 6月1日~3日

2006-05-25 20:56:13 | リハビリ
日本リハビリテーション医学会 6月1日~3日  於 東京プリンスホテルパークタワー

●楽しみ1
多田富雄先生と初めてお会いすること。嚥下障害のシンポジウムで、多田先生が御発言されますので、私も会場で貴重な御講演を拝聴するつもりです。NHKテレビ(つながるテレビ@ヒューマン)がご縁で、既にメールでは何度もやりとりしていますが、対面するのは初めて!です。
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 シンポジウム8 6月3日(土) 9:00~11:00 第1会場
 より質の高い摂食・嚥下リハビリテーションを目指して
 指定発言  多田 富雄 夫妻(東京大学医学部名誉教授、奥様は放射線科医師)
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●楽しみ2
今回の署名活動呼びかけ人に名前を連ねているポリオの会の皆様と展示ブースでお会いできること。一緒に苦労している読者の皆さんも患者会の皆さんも同志という感じになってきました。CRASEEDもブースを出します!

●楽しみ3
リハビリ医学会の評議員会(5月31日)や総会(6月1日)で、学会として「打ち切り問題」に明確なメッセージが出されるであろうこと。(的確なタイミングで行動する、という理事長からの連絡はずっと以前に頂いておりましたので、そろそろ署名活動を強力に後押しする御発言があるものと期待しています。高速LAN完備のホテルに宿泊しますので、ブログで速報します!)

リハビリ医療を担う人々の責任

2006-05-25 20:08:44 | リハビリ
全国から多く頂いているご意見では、賛同のメッセージがほとんどですが、その中に少なくない意見が、リハビリ医療関係者がなぜ署名活動に協力しないのですか?というものです。

明確に「打ち切るべきだ」とか、「趣旨はわかるが署名はしない」という医師も少数ながらいます。そのような医師は、自ら実名で持論を主張して欲しいと思っています。私にメールを頂ければ、ここに掲載させて頂くことも可能です。

そこにどんな利害関係が働いているのか、厚労省のご機嫌を伺っているのか、不明です。

全くの推測ですが、学会・協会幹部が厚労省に何らかのお墨付きを与えたのではないか、ということ。そうだとしますと、自らの責任論に発展するのを恐れて、組織的に動きにくいのかもしれません。

私の個人的考えでは、学会・協会幹部は交渉ごとにナイーブであり、厚生官僚の巧みな戦術にひっかかっただけで、責任は厚労省ほど大きくないと思います。ですから、今からでも遅くないので、署名活動に組織として協力する、と言って欲しいと期待しています。

脳血管障害を疑義解釈の中でそっと除外する、だから、会員の皆さんも安心して下さい、というメッセージを出すことで妥協させられたのが、今回の真相かと想像しています。根も葉もないことであれば、反論して頂ければ幸いです。直ちに訂正致します。

でも、ちょっと待って下さい。当事者はどこにいったのですか? 改善でなく維持でも良いのですね?? 脳血管障害以外はどうなるのでしょう? 当事者の意見はいつ聞いたのですか? 当事者の窮状を学会として訴えたのですか?

多田富雄さんも、このような姑息的なやり方に疑問を持ち、再度奮い立って、言論活動を盛んに行っています。私も、制度の中の「等」の中に含まれるとか含まれないという議論は、あまりに患者さんを馬鹿にしたやり方だと思っています。

患者さんの意見を取り入れた改革、ということであれば、疑義解釈ではなく、正々堂々とやって頂きたいものです。厚労省と専門家(の一部)だけで制度を作るのは止めて欲しいと思います。