CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

これで「調査結果」が出るかどうか・・・・

2006-12-26 23:54:07 | リハビリ
厚労省によるリハビリ打ち切り調査の期間は、あなたの病院で12月の1ヶ月間に打ち切られた例を10例報告をせよ、との内容。

今現在、(本来継続すべき人のうち)、打ち切られたことでどれだけの人が苦しんでいるか、という調査をするなら、現在把握している例、あるいは半年くらいのウィンドウで調査すべきでしょう。たまたま12月に限って期限を迎える例、というと、過小評価してしまうのではないかと思います。実際、12月28日に最終のリハビリを実施し、1月の再診時に、除外規定にあたるかどうかを再度検討しましょう、という例もあります。抗生物質の点滴を○月○日で止める、という治療とは違うのです。

調査の案を作成する委員に、リハビリの医師や当事者がはいっていなければ、果たして「実態を把握するための調査」になるのかどうか、大変心配です。

そこまで心配するなら、なぜ独自調査をしないのか、というお叱りがあるかもしれません。しかし、診療報酬を考える会にも、患者会にも、CRASEEDにも、膨大な時間と労力と資金を要する調査を実施する余力はありません。

しかし、1例1例を地道に報告することはできます。賛同する皆さんは、実害登録をお願い致します。

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5 コメント

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教えて (Unknown)
2006-12-27 11:05:12
調査表の内容を開示してもらえませんか?
10月頃の内容と違っているようなので。
(病院が記入するのが2枚で、患者記入が1枚だと思いますが、内容が変更になっているらしいので。)
URLでもかまいません。
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Unknown (なまえ)
2006-12-27 12:08:35
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006122601000751.html
このような記事を見つけました。
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Unknown (やるねぇ厚労省!!)
2006-12-27 16:14:55
見事なまでの責任転嫁ですね。
しっかりと継続判定をしない医師が悪いとでも言わんばかりの内容。
医療の現場では厚生労働省の遅発な改定情報およびQ&Aに振り回されて挙げ句の果てにこの文書ですか?
いやいや、お役所様の責任回避の上手なことほんとに感心してしまいます。


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Unknown (mai)
2006-12-27 16:59:30
以前微力ながら自分の大学や近くの駅を中心に署名活動に協力させて頂いた大学生です。わたしも地元の新聞で、厚生労働省が26日までにリハビリの一律打ち切りは不適切だということで、一律に打ち切らないようにするという通達を出したという記事をみつけました!!!
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無意味な厚労省通達 (福岡の療養病院医師)
2006-12-27 22:45:03
12月27日、西日本新聞朝刊にも、厚労省通達「日数制限 柔軟対応を」との見出しで記事が出ています。共同通信の記事を引用したに過ぎず、この新聞社の問題意識のなさがわかりました。通達の内容をみると、医療保険でできるリハビリは、日数制限のない疾患であっても改善の見込みがあるものに限る、という基本姿勢に何ら変化はありません。よくまあ、これで「柔軟対応を」などとの見出しをつけて記事にするものだと呆れてしまいました。本質がなにも変わらない無意味な通達を、批判する記事が書けないものでしょうか。維持目的でもリハビリを続けないと認知機能が低下したり運動機能が落ちる患者さんが医療療養病棟にはおられます。
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