CRASEED Rehablog ニューロリハビリテーションとリハビリ医療の真髄に迫るDr. Domenのブログ

ニューロリハビリテーションの臨床応用を実践するリハビリ科専門医・道免和久の日記【CRASEED Rehablog】

リハビリ医療を担う人々の責任

2006-05-25 20:08:44 | リハビリ
全国から多く頂いているご意見では、賛同のメッセージがほとんどですが、その中に少なくない意見が、リハビリ医療関係者がなぜ署名活動に協力しないのですか?というものです。

明確に「打ち切るべきだ」とか、「趣旨はわかるが署名はしない」という医師も少数ながらいます。そのような医師は、自ら実名で持論を主張して欲しいと思っています。私にメールを頂ければ、ここに掲載させて頂くことも可能です。

そこにどんな利害関係が働いているのか、厚労省のご機嫌を伺っているのか、不明です。

全くの推測ですが、学会・協会幹部が厚労省に何らかのお墨付きを与えたのではないか、ということ。そうだとしますと、自らの責任論に発展するのを恐れて、組織的に動きにくいのかもしれません。

私の個人的考えでは、学会・協会幹部は交渉ごとにナイーブであり、厚生官僚の巧みな戦術にひっかかっただけで、責任は厚労省ほど大きくないと思います。ですから、今からでも遅くないので、署名活動に組織として協力する、と言って欲しいと期待しています。

脳血管障害を疑義解釈の中でそっと除外する、だから、会員の皆さんも安心して下さい、というメッセージを出すことで妥協させられたのが、今回の真相かと想像しています。根も葉もないことであれば、反論して頂ければ幸いです。直ちに訂正致します。

でも、ちょっと待って下さい。当事者はどこにいったのですか? 改善でなく維持でも良いのですね?? 脳血管障害以外はどうなるのでしょう? 当事者の意見はいつ聞いたのですか? 当事者の窮状を学会として訴えたのですか?

多田富雄さんも、このような姑息的なやり方に疑問を持ち、再度奮い立って、言論活動を盛んに行っています。私も、制度の中の「等」の中に含まれるとか含まれないという議論は、あまりに患者さんを馬鹿にしたやり方だと思っています。

患者さんの意見を取り入れた改革、ということであれば、疑義解釈ではなく、正々堂々とやって頂きたいものです。厚労省と専門家(の一部)だけで制度を作るのは止めて欲しいと思います。

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5 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-05-25 21:41:11
"血管障害を疑義解釈の中でそっと除外する、だから、会員の皆さんも安心して下さい、というメッセージを出すことで妥協させられたのが、今回の真相かと想像しています。"

その通りでしょうねw

某協会ですよね。

我々の長の発言として恥ずかしい限りです。。。

運リハ講習は手伝うなとか言っておきながら、大事なときには

このようなメッセージで逃げ。

納得いきません。

現在担当患者さんを中心に署名の輪を広げていっています。

署名のほう集まり次第送ります。
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Unknown (@@@)
2006-05-25 23:06:58
その線はかなり濃厚でしょうね。

自分が所属する団体として恥ずかしい限りです
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Unknown (omiki)
2006-05-26 08:55:14
同一路線でありながら、そのメッセージすら出さない協会に所属しています。



今、私たちの職種は改定に反対しないことで、患者さんから見限られてしまう危機的状況にあります。

協会は頼りにならないので、一個人として署名活動をがんばりたいと思います。



このまま何もしなければ、リハ職種として恥ずかしくて、患者さんに顔向けできません。
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繰り替えされる過ち (国が政策を誤るということ)
2006-05-26 09:55:22
かつてハンセン病の隔離政策において多くの専門家が国の誤りを正すどころか、非科学的な根拠に基づく隔離政策を推進し、長期に渡る人権侵害に加担していたのは周知のことです。失われた人権を取り戻すことは不可能で、人権侵害を償うための経済的な代償は失政に関与しなかった後の世代の負担となっています。今回の改訂、役人の言い分、各専門職種学会・協会の対応をみて、この国におけるハンセン病の歴史を連想したのは私だけでしょうか。孤軍奮闘、四面楚歌の中で戦い続ける先生に感謝と尊敬の気持ちを捧げています。微力ながら、ご協力させていただきたいと思います。
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Unknown (haru)
2006-05-26 22:13:08
私は、今の病院でリハビリを正式に始めたのは、4月以降です。3月に始めたいと言った時には、待ったがかかりました。その時点で、医療報酬について、2転3転したためですが、でもその前から、脳外科の医師やPTやリハビリ課の医師など、私が出会った人の中には、「リハビリは、一生続けるものではない。脳疾患から半年たてば、その障害はほぼ決まってしまっている。家庭生活をする事がリハビリで、障害を受け入れる事が必要だ」と言う意見が殆どでした。それは、患者用の言葉なのでしょうか?そのような考えも多いのではないかと思いました。
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