2016年の3月上中旬分貿易統計(速報)がでました。
3月の上中旬の輸出は「4兆354億6100万円」であり、前年比「マイナス7.1%」の減少でした。
輸入は「3兆5251億6800万円」であり、前年比「マイナス20.8%」の減少でした。
輸入が1年前よりも21%も減っています。
輸出から輸入を差し引いた貿易収支は「5102億9300万円」の黒字です。
1年前は「1057億円」の貿易赤字だったわけですから回復と言っていいでしょう。
3月の上中旬の貿易収支は黒字だったということです。
2月の経常収支もでました。
経常収支とは、貿易収支・サービス収支・所得収支の3つを合わせたものであり、2月の貿易収支は黒字であり、サービス収支も黒字転換しています。
少し前は、この貿易収支とサービス収支はずっと赤字であり、所得収支のみが黒字で今までの経常収支の黒字を維持していました。
これが3つとも黒字転換しています。
2月の経常収支は黒字幅が拡大し、「2兆4349億円」の黒字を確保しています。
確かに経済の全体としては縮小しているようですが、経常収支が黒字化しているのは、財政的にはいいことだと思います。
プライマリー・バランスも改善傾向にありますので、縮小しているとはいえ、良い傾向なのではないか。
そう思います。