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アメリカザリガニの発祥地☆その②

2008年07月30日 11時13分34秒 | 農事
                食材としてのアメリカザリガニ          
              
昭和のはじめに日本に導入されたアメリカザリガニは終戦後の頃になると大繁殖していました。アメリカザリガニの発祥地の周辺でも、終戦後の一時期アメリカザリガニを食べていたそうです。父も母も農家だったので食料に不足する事は無かったのですが、あまりにも沢山のザリガニがいたので食用にしていた様です。

アメリカザリガニは昼間は不活発になるので、バケツを持ってザリガニ獲りに行くと、アッという間にバケツに山盛りになるくらい獲れたそうです。食べる楽しみというより、捕まえるのが面白かったとのことでした、夏の遊びの一つだったようです。当時どのように食べていたのかというと…

              ザリガニ3分クッキング~?
        1、捕まえたザザリガニを殻ごと塩茹でにする。
        2、殻をむいて、そのまま、またはお醤油をつけて食べる。
          剥き身をかき揚げや、天ぷらにする。
      ☆味は普通のエビと変わる事が無く、美味しかったそうです。

その後「アメリカザリガニは毒があるから食べないほうがいい」というウワサが周辺に広まり、皆一斉に食べなくなったそうです。事の真相は、肺臓ジステマという寄生虫の卵を持っているザリガニがいたので、生食をするとジストマにかかることがあり、そのことを「毒」と言っていたようです。外来種で天敵が少ない上に、最大の天敵・人間からも免れて、日本はアメリカザリガニにとって住み心地の良い場所になり、ますます繁殖してゆきました。
             
※岩瀬の浄土宗・西念寺、このお寺の前にも池があり、カエルもザリガニもたくさんいました。
             

 
ところが戦後の復興で、昭和30~40年頃になると農業の近代化で農薬が使われるようになりました。するとザリガニの数は激減、更に高度成長経済の中で農村の宅地化がすすみ、田んぼや池・沼もなくなり、発祥地周辺では、ついにアメリカザリガニの姿を見ることがなくなりました。


アメリカザリガニ料理法 このサイトではプロがザリガニを調理しています。





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