某ちゃんノート

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運命の奏で方

2009-01-18 | 読書メモ
河合隼雄氏の『こころの処方箋』にある話
ドイツ人指揮者・フルトベングラーは、
「運命」の演奏の始まりの合図まで、
やたら両手を振り回したらしい。
慣れない日本のオーケストラは、
最初のタイミングが合わない。
困ったマネージャーがドイツの楽員にきくと、
両手が頭上で交差したら「1・2・3」で入れば良いという。
ところが、「1・2の3」で入れと伝えてしまい、
半拍ずれてしまったらしい。
フルトベングラーは、
「この国では運命が半拍子遅れて扉を叩く…」
と言ったとか、言わないとか。
運命は運命でも、
始め方、受け取り方、やり方で、ずいぶん違ってくるのかな。
自分次第で、おもしろくなるみたいだ。

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