梅の香庵~うめのかあん~

梅の香堂別館喫茶スペース*梅の香庵*
とりとめないことをとりとめなく・・・

2周年

2012-08-29 00:09:33 | 日記
椿さん、今日は何の日だか覚えてる?


全然。


今日はですね、
椿がうちの子になって2周年記念日です。

忘れもしない2010年8月28日。あ、日付変わってしまったけど・・・28日、
ちっさいトラネコが我が家へやって来ました。

今日も暑かったけど、2年前も暑かった。

じりじり照りつける日差しの中、新品のキャリーバッグを持って椿を迎えに行った日のことをよく覚えております。
あの日を境に、
「ちゃこちゃん」は「椿」になったのです。


・・・・そうだったかにゃ・・・・

「ちゃこちゃん」は椿が幼少期育った家の幼稚園児の娘さんが付けた呼び名。
茶色いから「ちゃこちゃん」らしいのですが、
この形状を見て、「トラ」でも「しま」でもはたまた「ちび」でもなく、
「茶色」という点にのみ着目するあたり。
子供の目線て不思議ですね。


あれから2年。
手のひらサイズだった仔猫も立派な成猫になりました。しみじみ。

よく、かわいい盛りの仔猫時代は短くてさみしいとか聞きますが、
正直、私はそうでもなかった。

椿がちびっこだった頃。
遊び始めれば30分でも1時間でも飽きることなく遊び続けてそれに付き合わねばならなかったあの日々・・・・。
1時間はね~、長いっすよ。

会社から帰宅して、まずは遊べ遊べと遊びまくる。
そろそろいいですか~?とようやく掃除とかさせてもらえる(椿が来てから帰宅後は猫毛掃除が日課)。
洗濯を干せば干した洗濯物に戦いを挑み、
取り込んだ洗濯ものを畳もうとすればすかさずダイビング。
さて遅くなったが夕飯を作ろうと台所に立てば、やだやだやだやだやだやだとクレームの嵐。
よくやく自分のメシが完成したかと思えば、再び運動会開始でなかなか食べることもできず。
風呂に入ろうとすれば、いっちゃだめー!と足に齧りつく(本気で痛い)。
絵を描こうとすれば妨害工作に余念が無い。

正直ね、気持ち的には
可愛い<大変
という図式でした。

これがね、私が勤め人でなかったら、
絵を描く趣味などなかったら、
そもそも一人暮らしでなかったら、
また違ったんでしょうけどね。

あの頃も可愛かったけど、そりゃあもちろん可愛かったけど、
早く大人にならないかなー
と思ってました。

そもそもね、
可愛い仔猫がやってきた!
とは言え、猫だろうがヒトだろうが最初は赤の他人ですからね。
本っ気で大事に思えてきたのはだんだんと、しばらく経ってからだと思います。
情ってそういうもんじゃないでしょうか。

避妊手術のために半日入院した椿を迎えに行った時、
病院の受付ですでに椿の叫び声が聞こえる。
私の到着にも気付かず、先生や看護師さんに威嚇しまくる椿。
そんな椿の後ろから、
「つばきー」と一言声をかけた。
すると、
それまで般若の如き様相で唸り声をあげていた椿が、くるっと私を振り返って、
それはそれはか細い声で、

にゃあ

と鳴いた。
あの時思いました。
あー。私この子のおかーさんなんだなーと。

椿も手のかからない大人に成長してくれたけど、
それは私も同じことなのかもな。


さぁ思い出話はともかく、今日はめでたい日だからな。ご飯もちょびっと豪華だぞ。

どれどれ?


あ、椿の大好きなかつお節トッピングにゃー。


多分、椿にしてみたらまだまだ不満いっぱいのかーちゃんだと思うけど、
仔猫相手にマジギレしてたあの頃に比べたら、
ちょっとはマシになったんじゃないかなー。
と、思うんだけどどうでしょう椿さん。

旨かったにゃ

椿さん、意外と舌長いんですね・・・・・。



自由研究

2012-08-26 01:11:21 | 日記
8月もあと一週間だというのに、
週間天気予報の最高気温は、33とか34とか35とか・・・・うがー!!

近頃の夏は、暑い上に長い。


そんな夏の風景を詠んで一句。


廊下とか部屋の出入り口付近は足元注意です。



例によってペンタブの練習を兼ねて描いてみましたが、
なんだか夏休みの絵日記のようですな。


8/18の日記で、姉が生麦事件の展示を見に歴史博物館に行った、というお話しをしましたが、
おそらく娘の夏休みの宿題につきあってのことだと思われます。
「郷土の歴史を調べよう」的な。
しかし、思いがけずはまってしまったのは母である我が姉のようで、
その後もメールで何度か生麦事件情報が届いています。

生麦事件についてメールし合う38と35の姉妹って・・・・・。

あ、でも、
生麦事件現場碑の隣にはキリンビールの工場があって、
工場見学すると出来たて一番搾りが飲めるとか、
ねーちゃん行って飲んだけどチョー旨かったとか、そういうオトナな話題も込みで。


しかし、夏休みの絵日記とか自由研究とか、
あの頃はいったい何すりゃいいのか皆目見当もつかなかったけど、
今ならば楽しんで出来るような気がする。

生麦事件にはまってしまって、「歴史って面白い!」と言い出した姉もしかり、
同じく前々回の日記でご紹介したこの絵

浦島太郎。
実は最近ちょっと彼に興味深々。
この絵の添え書きに「浦島寺古事(?)神名川(神奈川?)」とある。
更に姉曰く、
「このへん(横浜)に浦島の付く地名がいくつかあるよー」とのこと。
もしかしたら浦島太郎は神奈川のお話なのかも?という話題になり、
ふーんちょっと面白うそうってことで検索開始。


意外と大人の方が出来ちゃうものなのかも。夏休みの自由研究。
いやでも、1か月ちょいのお休みなんかもらったら、やっぱりギリギリまでなーんにもしないかも。
そんなもんかも。



浦島太郎のお話はまたそのうち。





処暑

2012-08-22 23:59:44 | イラスト
残暑お見舞い申し上げます。

本家・梅の香堂のイラストを更新いたしました。


「おはよう ―ちょっとビクター犬風-」


2年前にも切り絵で朝顔を描いたのですが、
これを完成させてから2年前の作品を見てみたら、
おお、今回のお花の方がきれい!
と、自分でちょっとびっくり。
一応前進しているようです。

ビクター犬ぽい構図になったのは、最初は偶然ですが、
ラフの段階で気付いて、
せっかくだからこのままビクター犬でいこう!と思って仕上げました。
蓄音器は朝顔に似ている。


さて、一枚描いたらいっこついてくる無駄知識。
今回得た無駄知識は、
朝顔のつるは左巻。

植物によって巻く方向が決まっているのですね。
なるほどなるほど。

あとね、
葉っぱの付き方にも法則があるそうで、
茎にらせん状に付く、というのは前に絵のセンセーに教わったことがあるのですが、
一回転する間に何枚付くかとか、
これも植物によって決まっているんだそうですね。

知らないことがいっぱいあるなぁ。


体感温度

2012-08-19 22:57:03 | 消しゴムはんこ
八月も残りわずか。
だと言うのに、今日も暑かったですね。

なので今日は南極に想いを馳せて、アデリーペンギンの行進を。



しばらく前から作ってた切り絵をいい加減に仕上げるべく、
この休みはほとんど家にいてせっせと切り貼りしておりました。
その間、椿は寝てばっか。
暑いんだなーやっぱ。


この夏の椿のお昼寝定位置は、私のベッドの下。
暑い日は大概そこで寝てます。

でも、今日はけっこう涼しいぞって時や、
クーラーつけた時は、
いそいそとお気に入りのハンモックで就寝。

暑い空気は上に登るからな、涼しい時しか寝れないのな。

暑くて具合悪くなったりはしないけど、
やっぱり椿も暑いんだよね。
その毛皮はどれほど暑いのか。
私と体感温度がどれほど違うのか。
教えてほしいぞ椿さん。
かーちゃん、外出するときエアコンつけていこーかすっげー悩むのよ。


早く天然の涼風で安眠を得られるようになるといいね。







後半戦

2012-08-18 10:04:05 | 日記


気がつけば8月ももう半分終わりましたね。
果てしなく続くかに思えた灼熱の日々も、もうあとしばらくの辛抱だと思えるようになってきました。

さて先日、郵便受けを覗いたら、
うちわが入っていてびっくり。


にゃんだこりゃ


何事かとひっくり返してみたらうちわ型の葉書でした。
差出人は横浜にいる姉。
横浜市歴史博物館のお土産だとか。

この絵↑、なんかかわいくないですか?
男の人が体育座りで亀に乗ってるの。嬉しげに。
箱を抱えているところを見ると、浦島太郎だろうか。
この体育座りが可笑しくて、見るたびにちょっと笑ってしまう。
初代広重さんの作だそうです。

そして表を返すとどどんと美人画。

限りなく踏切りに似ている釣り竿で、女の人がエビらしきものを釣っている。
これまた嬉しげな顔で。晩飯ゲットというところだろうか。
こちらは豊国さん。
それにしても江戸時代にこんな派手な釣り竿があったんですなー。
そして女性も釣りをしたんですなー。

というわけでなかなかに私好みの一品です。ねーちゃんやるじゃん。
しかし当の姉は私と趣味嗜好が全く違う人で、歴史文学に興味は無いと思っていたが、
葉書の文面によると、
「歴史博物館で生麦事件の展示をやっていたので行って来ました」
とな・・・・・。

35年間姉妹やってたが、姉が生麦事件に興味があったなんて知らなかった・・・・・。

生麦事件っつったらあれでしょ。
外国人がお侍にばっさり斬られちゃって国際問題。
確か異人さんが殿様の行列の前を横切ったのが事件の発端だったような。

なーんて適当なことをネットで書いて間違ってたら申し訳けないのでちょっと調べてみましょう。

事件発生は1862年。現在の横浜市鶴見区生麦にて。
あ、今も同じ地名があるんですね。
薩摩藩主の父、島津久光さんの行列に乱入した騎馬のイギリス人4名を共の藩士が殺傷。
死亡一名、重傷二名。
唯一無傷で逃げたのは女性だったそうです。
こわかっただろうなー。

4名の内2名は横浜で商人をやっていて、他の2名(女性含む)は観光で来日中。
死亡したのは観光で来ていたリチャードンさん。
観光しにきて斬られるとはなんともはや・・・・。

島津さんちっつったら篤姫の実家かー。
薩摩藩っつったら政治的に影響力でかいところだし、こりゃ大分ややこしいことになってそうですなー。
でもその辺の政治的な問題は端折らせて下さいませ。

んでイギリス人4名は、ずらーっと横並びで殿様の行列の正面からやってきた。
最初はお侍さんたちも身振り手振りで「馬から降りて道を譲れ」とがんばって説明。

いきなり斬りかかったわけじゃなかったんですね。
お侍さんにもちゃんと良識があったのだと知ってほっとしました。

しかしイギリス人たちは端っこを通ればいいんでしょ?と思い、行列と逆行。
ついに殿様の駕籠に達しようとしたところで供のモノ激怒。
その様子にさすがにまずい雰囲気を感じ、しかし馬から降りるのではなく、Uターンしようとしちゃったもんだからさぁ大変。
殿様の駕籠の前で馬をぐるぐる動かしたもんだから「無礼者ー!!」と堪忍袋の緒が切れてしまった。
といういきさつのようです。


亡くなったリチャードンさんは、肩から腹まで斬り下げられたそうですよ。
日本刀ってすげー斬れるのなー。こわー。


ちなみに姉からのプチ情報によると、
ケガした2名の手当てをした医者はヘボンさんという人で、
このヘボンさん、
そう。あのヘボン式ローマ字の考案者だそうです。
うーんトリビア。


今更ながらこれ大事件だったんですね。
どっちが悪いとか、そういうことは怖いので言いませんが、
でもこれって、江戸時代じゃなくてもありえる話なのかもなー。

例えば現代だって、
異国の地の宗教的、政治的タブーを侵せばそりゃもう大変なことになりますよね。
相手方が何を大事にしているのか。
それを知って理解して尊重することが危機回避なのかなーとか思いました。ちょっとまじめに。


「郷にいったら郷にしたがえ」という諺は日本以外にもあるのかなぁ。