梅の香庵~うめのかあん~

梅の香堂別館喫茶スペース*梅の香庵*
とりとめないことをとりとめなく・・・

トリックアートは登録商標です

2013-07-31 00:59:59 | 日記
実は前回の続きなんですけど、

高田で蓮を眺めた後、なんとなく思いつきで上越科学館に行ってきました。
あそこ、小5の修学旅行で行ったよね~という話から発展して。


巷は夏休みの土曜日。
案の定子供連れがたくさん、ていうか、私ら以外は全員親子連れでは?ってな雰囲気でしたが、
30代半ばの女二人(ともに独身)も彼らに負けす劣らずはしゃいで楽しんできましたよ。科学館て楽しいよね。

さてこちらの科学館で現在目玉の企画展が「トリックアート展」。
私これ見たかったんですよねー。
トリックアートって、たまにショッピングセンターの催し会場なんかでやってて、
ちょっと見たいな~と思いつつも機会が無く。
今回ようやくじっくり見ることが出来ました。


会場に入ってまず驚いたのは、

「トリックアート」とは、㈱エス・デーの登録商標です。

ということ。

えええー。そうなんだ!

友人と二人これにびっくり。
「トリックアート」は造語なんだそうですよ。
そんでもって「トリックアート」で商売している会社があったということです。
しかも日本の会社なんだなーこれが。ほえー。

このへんに喰いついているのは会場内で私らふたりだけ。
さもあらん。
ちびっこたちとそのご両親は飛び出す絵と写真を撮ることに夢中です。


では私たちも騙されてみようではありませんか。

んで、初めて対峙したトリックアートの絵ですが。

う~ん。
ちょっと微妙。

確かに飛び出て見えるっちゃ見えるけど、「うお!」って言うほどではないかも・・・・。

ところがですよ。
その絵をカメラのファインダー越しに見てみると・・・


うお!!
見える見える飛び出て見える。

はー。なるほどなぁ。


自分で描いた絵ではよく感じていたことだけど、
アナログで描いた絵を、デジカメで撮ったりスキャナーでパソコンに取り込んだりすると、
あれ?っていうくらい印象が変わることがよくあります。

簡単に言ってしまえば、
レンズを通すと明暗のコントラストが若干くっきりするのです。
それで原画よりも立体感が強調されるということがある。

そういう変化をけっこう楽しんで見たりすることはよくあります。
これ原画よりいいなー、て思ってみたりすることも。
もちろん逆もありますが。
私は作画はほとんどアナログですが、こういうデジタルの効果も面白いなーと思いますね。


そういうデジタル効果をより活かしているのがこれかぁ。



原画を見ても立体に見えますが、これほどの迫力はなかった。
写真に撮ってこその3D感。
一応言っておくと、額も絵ですよ。


あー、倒れる~!

ていうのも、

床に描かれた絵。

おもしれ~。

他にも、
2次元に見せかけた3次元とか、
鏡かと思ったらただの穴とか、
目の錯覚を利用した「エイムズの部屋」とか、
面白いもの色々ありました。


絵にも色々方向性があって、
ただリアルに描くだけじゃつまらない的なご意見もありますが、
ひたすらリアルを追求した絵って、私はけっこう好きですね。
だって描いてて燃えるじゃない。
どこまでホンモノに見えるか、限界に挑戦する感じが楽しい。


こわっぱが

にゃ、にゃ~ん・・・・


上越市を堪能した休日でした。




















蓮まつり

2013-07-27 23:56:44 | 日記
今日は少しドライブして、越後は上越市高田へ蓮を愛でに行って来ました。

みなさまご存知でしょうか。
高田の蓮が「東洋一」と謳われていることを。
私は知りませんでした。去年の秋まで。新潟出身ですが。


あれは昨年の11月。
友達と上越市へ遊びに出かけた時のこと。
紅葉が見られるかな~と思い訪れた高田公園で私たちを待っていたのは、
紅葉ではなく、朽ち果てた蓮でありました。

かつて高田城があった公園の外周に広がるお堀。
そこを埋め尽くすおびただしい枯れた蓮たち・・・・。
それはもうなんと言いましょうか、

夢にでそう・・・・

と思うほどのなんとも不気味な光景でした。

人の背丈ほどもある蓮が茶色く枯れ果て、がっくりとうな垂れ、もしくは濁った水の中に倒れ伏す。
それが無数に連なりお堀を埋めているのです。
なんて陰鬱な情景。
映画やドラマで見る戦国時代の戦の跡みたい。
蓮が人に見えてコワイ。

絵のガッコで教わったデザインの章を思い出した。
ムードを現すカタチというものがある。
「落胆・悲しみ」を表すカタチはこう。

まさにこのカタチを体現している蓮たちの群。
こえー。


しかしですよ。
なぜにここにこれほどまでに蓮が生えているのか?

振り返るとそこに立て看板。
そこにはこう記されてありました。


読めました?

つまりかつて困窮した高田の経済を救うべく、
レンコン作って売ろう!ということになり、たくさんの蓮が植えられた。
それが蓮畑となり、
いつしかその蓮の花は「東洋一」と誇り伝えられるようになった。
とな。

東洋一(自称)。

若干微妙な尊称ですが、実際これだけのお堀一面を埋め尽くす蓮というのは確かにすごい。
知らなかったなー。高田にこんな名所があったとは。

見たい。見たいぞ。
しゃっきりと立って咲く東洋一の蓮の花を。


枯れ果てた蓮畑を見て、そう誓ったのです。


そして時は来た。
高田の蓮まつり開催。


満を持して友人と私は再び高田公園にやって来ました。


おおおー。一面に生い茂る蓮蓮蓮。
でけー!

実のところ、蓮を近くでじっくり見たのは初めて。
こんなにデカイんですね。
傘になりそうな蓮の葉っぱ。
しかも背ぇ高い。
こんなに長い茎がまっすぐ立ってるってすごいなー。

ここ高田公園は「日本三大夜桜」のひとつと謳われる桜の名所。
桜の時期は駐車するのも一苦労の大混雑ですが、対して「東洋一」の蓮まつり。
のんびり~と散策する人たちがぽつりぽつり・・・・。
ゆったりお散歩が出来ました。
あ。高田の夜桜綺麗ですよー他県民の皆様。おいでませ新潟。


天気はあいにくの雨でしたが、蓮には雨も悪くない。

葉っぱに水滴がころころ踊る。
うはー。見てて飽きない。


上へ上へ上へ。


すっくと伸びる神々しさ。




お堀に掛かる赤い橋。
葉っぱの緑によく映える。
う~ん補色対比。

よく見ると、ツバメやスズメが蓮の上を低空飛行。
虫がたくさん捕れるのだろうか。たくさんの鳥が飛び交っている。
水面に落ちた葉っぱの上に留まるスズメも。さすがにスズメの体重では沈まない。
彼らにはちょうどいい浮島なんだなぁ。


なにこのつまんない写真。と思ったあなた。よく見て葉っぱの下。


野鳥発見。
たぶんヨシゴイ。

写真には撮れなかったけど、この直後魚を捕まえて食べてました。


実のところ、ぱかっと開いた蓮の花、というのは見られなかったんです。
時期が早いのか時間帯がまずかったのか(立看板によると、蓮は午後花を閉じるとか)。
つぼみが大多数。
開いてる花も、雨にやられたのか花びらがもげてたり、片側に横倒しになったりした花ばかり。
それはちょっと残念だったけど、
これほどの蓮畑を見れたのはやっぱり感動でした。



悪夢はホトケ様の夢に書き換えられそうです。
ゲストに福禄寿さまも出てきてほしいな






福禄寿の微笑み

2013-07-24 23:56:01 | 日記
しばらーく前のことですが、
七福神を描く機会がありました。

七福神って、多国籍なんですね。

絵自体はそれほど詳細に描くわけではなかったけど、
一応どれが誰だかは分からないと困るので、軽く各神様のビジュアル的特長なんぞを確認していたら、
それに付随して各々のプロフィールも見ることになったわけです。

そしたら意外なことに、日本人、いや、日本神は恵比寿さまだけで、
大黒天と毘沙門天はインドの神様。
布袋尊と福禄寿と寿老人は中国のお方。
弁財天は・・・よくわからないけど、仏教の神様?ですよね?じゃあインドかな。

さらに布袋さんて、実在のお坊さんなんですってよ。びっくり。
で、
私、自分のメモを見て気づいたんです。

「布袋尊:坊主頭、ひげナシ、腹出てる、袋を持ってる」

袋・・・・・布袋・・・・・


もしかして、
袋を持ってるから「布袋尊」なんじゃね?


これがビンゴ。
ウィキペディアさんによると、
本来は違う名前なんだけど、常に袋を持ち歩いていたことから「布袋」という俗称になったんだとか。
へー。

あと、カッコいいなーと思ったのは毘沙門天。
「心に勇気と決断を与えてくれる」んだって。かっちょえー。
だから謙信公は毘沙門天を信仰したんだなー。


そんな雑学も交えつつ、七福神を調べていたんですけど、
画像検索すると、当たり前ですけど、どなたかが描いたり作ったりした七福神が出てきますよね。
それを色々眺めていたら、
なんか、七福神っていいなーと思いまして。

みんなすげー笑顔なんですよねー。

日中印の神様がみんな仲良く笑ってる図の数々を見ていたら、なんだかすごく和みましてね。
いい絵だなーとしみじみ。



そんな感じで描き始めた七福神ですが、下書きが出来てみるとけっこう手のかかりそうな一品に。
この時は他に何点も描かねばならぬ状況で、
その中で一番手のかかりそうな七福神の絵はめんどくさいのでつい後回しに楽しみにとっておいたので最後に仕上げることになりました。

切り絵で七福神を仕上げることにしたのですが、
なにしろ他の作画を終えた後なので、
積み重なる肩こりと睡眠不足でけっこう心身ともにお疲れ気味。

これ・・・わざわざ切らなくても、デジタルで仕上げちゃってもいんじゃね?
とか思ってみたり、
色を決める段階で、悩んだあげく決定した色が出来上がってみたらイマイチで、あーもー!やり直しー!!
とかイライラしてみたり。

ようやくあらかた出来上がった時も、
出来たー!っていう喜びよりも、あぁもうくたびれたよっていう気分でありました。

しかし作業はここで終わらない。

今回の切り絵は神様の目鼻は後から貼り付けることにしていたので、現時点ではのっぺらぼう。
まだ細かい作業が残ってるんだった。やれやれ。

あらかじめ切り取っておいた顔のパーツを貼り付けていくと・・・・

あ。笑ってる。
うん。なかなか可愛くできたかも。

一番最後に顔を貼り付けたのが、頭の長い神様。
これ、寿老人だっけ福禄寿だっけ。
この二人って、七福神の中でもマイナーな存在だよねーって思いながら、顔パーツをぺたり。

そしたらね、

おじいちゃん神様が、それはそれは優しく微笑んだのですよ。

自分で描いた絵にもかかわらず、
「何これ!かーわーいーいー!!」
と身もだえするほどいい笑顔。
ちょっと感動を覚えるほどににっこりと。

「おつかれさんじゃったのう」

とでも言ってくれたかのように。


何言ってんだと思うかもしれませんが、
あの時、あのヘロヘロの午前3時に、あのじいちゃん神様の笑顔で疲れが報われた気分になったのです。



絵描いてて楽しい瞬間て、
「うお!思った以上にいい出来じゃん!いいじゃんいいじゃん。これはいい作品になるかも!!」
ていう、自分の作ったものにテンションあげてもらえる瞬間ですね。

例えば、わりとラフに作った梅の花が、けっこうかわいく出来た時とか。

ふふふ。可愛い。

お疲れの自分を上げてくれるのは、今まさに自分が作ってるモノなんだよなーと気づいて、
なんだか感謝したくなった。自分の絵に。



翌日、背景も含めて完成させた七福神の絵は、その時描いた中でも一番のお気に入りになりました。
ありがとうじいちゃん神様。

で、
寿老人か?福禄寿か?

完成後、部屋に散らばっていた下書きや資料の紙切れを片付けていたら、
七福神を描く際にメモっておいた各メンバーの特徴覚え書が出てきました。


弁財天:紅一点、琵琶、羽衣
大黒天:インド人、袋、小槌、ヒゲ、帽子
恵比寿さま:鯛、帽子、釣り竿(あってもなくても)




そしてあのじいちゃんは・・・・


福禄寿:頭長い、ハゲ




福禄寿さま、ごめんなさい。



梅の抜け殻










立葵

2013-07-10 00:24:05 | イラスト
本家梅の香堂のトップイラスト更新しました。


「ぐんぐん伸びろ ―タチアオイ―」

先月参加いたしましたグループ展で展示した絵の中の一枚です。
お題は「夏の花」。

タチアオイ。立葵。
この花知ってますか?
多分、あんまり地域差はなく、そのへんに咲いている花だと思いますが。

夏の初めに、大人の背丈を越すほどの高さに伸びた茎から、
赤やピンクや白のトロピカルな花がわさわさ咲きます。


私この花、正直言って、それほど好きではないんですよね。

じゃあなんで描いたんだよ、って話ですが。
うちの実家の周辺に、この花がそりゃあたくさん咲いてましてね。

隣の空き地とか、近所のお宅の車庫の脇っちょとか。
植えてあるんじゃないんです。生えてるんです。
暑い夏をさらに暑くするが如く、密林のごとく咲いてました。否、たぶん今も咲いてます。

で、この花、花びらの付け根がベタベタするんですよね。
子供の頃、
学校の帰りに立葵の花びらをちぎって顔や手にくっつけて遊んだりしましたわ。
しませんでした?

でも、幼心にこの花があんまり好きじゃなかったんです。

べたべたする花びらがなんか気持ち悪かったし、
妙に南国チックな風貌が、どうにも暑苦しくて。

小学生の頃だったか、母に「この花なんて言うの?」と聞いたら「あおいの花だよ」との答え。
あおい・・・・。
その純和風な響きと南国パラダイスな見た目がどうにも相容れず、
ホントかなぁ、と疑ってみたりもしました。

後に「タチアオイ」と聞いて、それならなんとなく納得したものです。
確かに立ってるし。
ちなみに、「この紋所が目に入らぬか」の葵の御紋の葵は「双葉葵」で、
この立葵とは全然違うモノらしい。


そんなわけで印象のあまりよろしくない立葵だったのですが、
地元を出て県外に移り住み何年も経った頃。
ある日ふと、立葵が咲いているのを見かけたんです。

あっれー。

立葵じゃん。なんかすごい久しぶりに見たじゃん。
てゆーか、こっちに来てから全然見てなかったかも。

それは多分、今住んでいる所がうちの地元よりも街だからだと思うのですが、
空き地に群生しているような光景を、こっちに来てからとんと見ていない。
私が気づいていないだけかもしれないが。

あの花・・・・・子供の頃よく見たなぁ。

何年かぶりの再会でそう思い出した時に、まぁなんて言いましょうか、ちょっと郷愁を感じたんですよね。

立葵と言えば、夏。小学校の帰り道。暑苦しい夏草のにおい。

私にとってはそういう花です。

あいかわらず、あんまり好きではないけれど。


腹が減っては絵描きは出来ぬ

2013-07-06 23:41:57 | 日記
先週末、年賀状のお仕事が完了しました。
故にここのところ、数日前までは考えられないようなのんびりした時間を過ごしております。

のんびりにゃ~

仕事を抱えてる時とか、コンテストやグループ展の締切り前とか、
そういうせっぱつまった状態と、今みたいな状態と、何が違うって時間の作り方ですよね。


せっぱつまった時、私がいつも考えるのは、
いかに飯を食う時間を減らすか、です。
正確に言えば、ご飯を準備する時間を、と言った方が合ってるか。
なるべくちゃっちゃとすぐ食べれる食料を準備しておくというのがそういう時期の私の鉄則。

締切りが差し迫っているとき、
でもそれによってアドレナリンがガンガンに出てるとき、
ご飯食べる時間も惜しいと思う時があります。たまにですけど。

今ノってるのにな~、腹減ってきちゃったよもー。中断したくないのにめんどくさーって。
かといって、
「寝食を忘れて」ということにはなりません。食べますね。ご飯。
だって、腹減ると、絵が描けない。
あれ?私だけ?

むかーし何かで聞いたんですけど、
空腹だと集中力が低下する。だから兵隊さんは戦争中でもちゃんとご飯を食べる。って。
すごい前に何かで聞いた話なので出典は分かりませんが・・・。

でもそれわかるなーと思います。
腹減ると、絵ぇ描けないですね。
確かに集中力が下がる。
けっこう細かい作業やってますんで。
それに、描いてると腹減るですよねー。脳みそ使うと糖分が減るってやつでしょうか。

そんなわけで結局飯は食うんですけど、
そんな時、
あー簡単に済ませたい!と思う脳裏に、いつも浮かぶ場面があります。

映画「耳をすませば」で、
雫ちゃんが小説書きながらカロリーメイトをかじる場面。


分かる分かる。その気持ち。
惜しいのよね、時間が。
今ノってるこの状態を切らせたくないんだよね。
でも腹は減るんだよね。

私も出来ることなら今カロリーメイトで済ませたい。
しかし我が家にカロリーメイトは常備されていないし、
私はどうも、3度の飯はちゃんと食べないとダメなタチなので、実践したことはないのですが。


つまりですね。
こないだの金曜ロードショーで「耳をすませば」見たよっていう話の長い前振りでした。
長いな。


「耳をすませば」は好きな映画ですね。

まぁ、聖司くんのストレートな愛の表現には毎度悶絶させられますけど・・・・・。

この映画を見ると、いつも、モノをつくるということについて再認識させられます。

先ほどの、飯食う時間も惜しいっていうあの気持ちとか、とてもリアルで、
モノを作ってる人が作ったお話だなって、すごく実感します。

一つのモノを作り上げるということにかかる、想像以上の労力とか、
それによって気づく自分の足りない部分。
「これくらいのヤツはたくさんいるよ」っていう聖司くんの台詞。
そうそう。その世界にちょっと足を踏み入れるとすぐに分かる。
クラスで一番、学校で一番レベルの「これくらい」の人が世の中たくさんいることに。
その中から頭一つ飛び出すことの難しさ。
「分かったんです。好きなだけじゃダメなんだって。勉強しなくちゃ」っていう雫ちゃんの悟り。
あとお父さんのね、
「でもな、人と違う生き方はそれなりにしんどいぞ」ってのもね、ずっしり来ますね。


いや~しかし、今回もしみじみ思いましたけど、
杉村くんていいヤツだよねーホント。

「早く雫に会いたくてさ」なんて台詞をサラリといいのけるイタリア人みたいな中学生(聖司のことね)なんかより、
杉村くんの方がいい男だぜ。
ユウコちゃんの気持ちを知ってしまい、更に雫に振られた翌日に、
何事もなかったような態度を取れるあの男らしさったら!
「原田、あの話だけど、俺から断っておくよ」
って!かっこいい!惚れそうだぜ杉村!!
なかなか出来るもんじゃないですよ?

考えてみればこの映画最大の被害者は杉村くんですよ。
だってさ~、
長いこと片思いしていた子に、うっかり勢いで告白してしまったら速攻振られ、
しかも「友達以上には見れません」という悲しい理由。
ついでに全然気の無かった子が自分のこと好きだとかいうめんどくさい事実も知ってしまい(意識しちゃうじゃんねー)、
とどめにその直後、いきなり現れた変な男に雫ちゃんをかっさらわれ、
もう可哀想すぎるよ(TT)
だって、雫に振られたその日に、
彼は悲嘆にくれていただろうその日に、
雫ってば聖司くんとの仲を深めていたわけですよ。
なんて気の毒な杉村くん。

エンディングでね、杉村くんとユウコちゃんが何事か言葉を交わして一緒に歩いていくんですけど、
あれを見るたびに、
やっぱいいヤツだな~杉村。
ってしみじみ思うんですよねー。
ユウコちゃん見る目あるわ!

まぁ、でも私も、最終的に惚れるのは聖司タイプかなー。


なんて。
バカなこと考えながら映画なんぞ見れるこの贅沢さをかみ締めてます。
忙しくって充実してる時も、のんびり出来る時も、
両方あるから両方幸せだなぁ。
思わず椿も

ぱっかーん

こらこら。