梅の香庵~うめのかあん~

梅の香堂別館喫茶スペース*梅の香庵*
とりとめないことをとりとめなく・・・

おんなじ所

2012-06-24 10:57:10 | 日記
椿を見ていてしみじみ思うことがある。

こんなに大きさも体の作りも違う生き物なのに、
妙なところが一緒だったりするもんだと。

全身毛が生えてて四つ足で尻尾があって。
汗はかかないって言うし、生理もない。

いきなりこんな話であれなんですけど、猫って生理無いんですよね。
実は私、椿を飼うまで知りませんでした。

犬は生理がある。
それはけっこう昔から知っていたので、
恥ずかしながら、哺乳類はみんなあるんだと勝手に思っていました。

ところが猫は無いんですよ。
猫のメスは交尾と同時に排卵するのだそうで、無駄な卵子は排出しないのです。
なんて合理的。
だから、猫は百発百中妊娠するのだとか。
どうりで。
手術してない外猫たちがどんどん子供うんじゃうのも納得です。


この事実を知った時、けっこう衝撃でした。
同じ哺乳類でも、全然違う生き物なんだと。



ところがですよ。
そんな全然違う生き物のくせに、
眠くなったらあくびして、
寝起きには伸び~ってするんですよ。
熱心に毛づくろいした後は、「ふうっ」って一息吐いたりとか。
この動作がホント、ヒトと一緒!

生殖方法っていう生き物の根幹が違うのに、こういうどうでもいい所が同じって、
なんだか可笑しくないですか。


以前、テレビで聞いた話だと思うのですが、
ヒトと犬猫の耳って全然違いますよね。


こんな三角の耳とヒトの耳、全然違うように見えますが、


ヒトの耳のこのでっぱり。
これは実は犬猫の耳の

このでっぱりと同じ部位なんだそうです。
(少々うろ覚えなので違ってたらすいみません)

元々同じ形の耳が、
犬猫(もちろん他の動物含む)の耳は上にみょ~んと伸びて、
ヒトは頭部にぺた~っと沿った、という感じかな。
でもでっぱりは一緒。
元々おんなじだったんだなー。


見た目全然違うけど、
おんなじ哺乳類でおんなじ脊椎動物。
椿のあくびを見ていて、時々そう思うのであります。








コロコロ決戦

2012-06-16 01:16:19 | 日記
そういえば、キャットタワーのてっぺんをさっぱり掃除していない。

ということに気づいたのが昨日。

つまりこの最上段ですね。

ハンモックになってます。
目下椿の最もお気に入りお昼寝スポット。

なにしろ脚立が無いと掃除どころか中も覗けないので、ついついないがしろにしておりました。

そこで今日こそはと、コロコロ片手に脚立に登った次第。


あ、コロコロとは、カーペットの掃除をするあのコロコロですね。
全身毛だらけの生き物と同居していると、コロコロは手放せません。
カーペットのみならず、座布団、私の布団、椿のベッド、そして私自身と椿本体。
毎日コロコロです。

このコロコロ、以前は戦いを挑んでいた椿ですが、
いつの頃からかコロコロ好きに。
さて掃除するぞとコロコロしていると、必ずやってきて、
座布団であれば座布団の上に、
布団であれば布団の上に、
べたっとうつ伏せ。

さぁやってくれたまえ

とばかりにじっとその場で待機。

うーん。かーちゃんは座布団の毛を取りたいんだけどなーと思いつつも、
リクエストにお答えして、椿の背中をコロコロ。
これが気持ちいいのでしょうか。
ゴロゴロと喉を鳴らすのです。
コロコロでゴロゴロ。


話がそれましたな。


キャットタワーですよ。

脚立に登った私を見て、
にゃんだにゃんだと椿もタワーへ駆け登る。
さてハンモックの中をコロコロコロ。
うはー。予想通り毛だらけ~。
とか思っていたら、

椿のベットに何するにゃー!!

と、椿さん怒り心頭。

今まで椿以外足を踏み入れなかったハンモックに初の侵入者。
そりゃ椿さんお怒りです。

うにゃにゃにゃにゃにゃと猫パンチ炸裂。
まぁまぁちょっと綺麗にしようさ、とコロコロコロ。
うにゃにゃにゃにゃ
コロコロコロ
うにゃにゃにゃにゃ
コロコロコロ

しばし続く攻防。

コロコロしながらふと思った。
なんつーかあれだな。

「鳥の巣を襲おうとするヘビとそれを阻止する親鳥」

みたいな配置だなこりゃ。


なんぴとたりとも入ってはにゃらぬー!!


そんなわけで、特にオチの無いお話でした。



百薬の長

2012-06-11 22:45:37 | 日記
先ほど椿が窓にへばりついてうにゃうにゃ言ってるので何事かと覗いて見たら、
我が家のベランダにクワガタくんが来ておりました。

もうそんな季節かね?

まぁちょっと気になるのは、
発見時、ひっくり返ってジタバタ必死にもがいていたこと。
昆虫が仰向けになってなかなか起き上がれないのはもう体力が無くなっているからだと聞いたことがございます。
かなり頑張った末に起き上がることには成功しましたが、
どうにも動きが鈍い。
見るからに元気無し。
そもそも小柄なんだよなー。
飛びたつのが早すぎちゃったのか?

来たるべき梅雨を彼が乗り切れるのか。
祈ることに致しましょう。


さてそんな話とは全く関係ありませんが、

先週から咳が止まりません。

熱も無いし食欲はあるし節々も痛くないし、ただひたすらに咳が出るのみなので
大したこたぁあるまいと思っていましたが、
こうも治らないとけっこうしんどい。

そこで本日医者に行ってみたところ、
胃炎が原因の咳だと言われました。


お薬をもらって回復するのを待ってはいますがそんなすぐに効くわけもなし。
床で悶絶しながら咳き込むことしばし。

そんな私を完全無視の椿がいっそ清々しいね(T▽T)

かーちゃん最近げほげほうるさいにゃ


こうして連日咳き込んでいて気付いたこと。

何かに集中していると咳が出ない。

例えば、
台所で調理している時、
男子バレー観戦中、ラリーが続いている時、
そして漫画読んでる時なんか全然咳が出ないじゃないの!

そうかつまり漫画読んでればいいんだ!

というわけで、日曜日は漫画読んでました。
他にも集中出来ることはあるような気がしたけれど、ま、いっか。
具合は少々悪くても、それなりに幸せな日曜日。

まさか漫画がこんな役に立つなんて。
やっぱり偉大ですな。漫画万歳。


さて先ほどのクワガタ。
どうにか飛ぼうとしたのですが、うまく飛び立てずまたひっくり返ってしまいました。
自然界は厳しいなぁ。
じたばたしているクワガタを見て椿が大興奮。
窓ガラスから離れません。
トドメを刺されちゃ困るので、ベランダ立ち入り禁止。










地球のヌシ

2012-06-07 00:47:16 | 日記
前回の日記で、猫とライオンの実物大写真のお話をしましたが、
実はもっとすごい実物大写真を見つけました。

写真家さんの名は、ブライアント・オースティン。

私が長々解説するよりもサイトを見てもらった方が早い。
こちらは、一昨年開催された氏の写真展のホームページです。
日本で!しかもなんと無料だったらしい!!
っかー、行きたかった~。


ただ拡大印刷するのではなく、実物大で現像するために、
クジラに2メートルまで接近して撮影するというブライアン氏。
クジラに警戒させない仲になるために3カ月ほど要するそうです。
もちろん、その距離ではクジラの全体像は撮れません。
なので、少しずつ移動して、クジラの体の一部づつを撮り、後からそれらのパーツをくっつけて一枚にするのだとか。

そうして出来あがったクジラの実物大写真。
クジラのシワや傷や瞳の色まで見えちゃうんだって。
はー。いいなー。見たいなー。


私がクジラに恋焦がれているのは一年程前から。

たまたま去年描いた絵にクジラを入れようと思ってちょっとネット検索してみたのが始まりだった。


一番大きいクジラは、
そう、シロナガスクジラ。
私はシロナガスくんにぞっこんです。

シロナガスくんはすごい。
なんたっていっちばん大きい哺乳類。
そして、いっちばん大きい生物。
そしてそしてそれは、現存するものから絶滅したものまで含め、地球史上、いっちばん大きい生物でもあるのですよ。
今まで存在した一番大きい生物ですよ?恐竜よりでかいんですよ?
そしてそれが現代でも存在しているのですよ?
すごくないすか?

そんなシロナガスくんの生態はこれまたすごい。
生息地は、全海域。

全海域って。
なんじゃそりゃ。地球全部の海ってことですよ。
そんな生き物いたんだ。
赤道から両極まで彼の行動範囲ですよ。スケールでかすぎ。

そんなシロナガスくんがどんだけ大きいかと言うと、体長20~34m。
まぁ30m級はかなりレアらしいので、だいたい25メートルプールをイメージすればいいのかな。
25メートルプールにぎっちりハマるシロナガスくんとヒトを大きさ比較した図を見ました。
思わず、某大佐の名台詞が口をついて出た。

ヒトがゴミのようだ!

えぇもう、彼にかかれば人類なんて風の前の塵に同じですよ。

シロナガスくんは最も声のデカい動物でもあります。
その低い声はなぁんと150キロ先まで届くんだって。
海流にのったら千キロレベルまでいっちゃうかもだって。
電話がいらん!
なにせ全海域が彼らのテリトリーですからね、そんくらい届かないと仲間とおしゃべりできないよね。

そして寿命もすごいよ。
軽く100年は生きるって。
心臓の大きさは軽自動車並みだって言うからね、そう簡単に止まりません。

こんだけスケールのデカい彼らが何食べてるかって言うと、オキアミ。
オキアミって、またなんでそんなちっさいものを。


海は深いな・・・・・


シロナガスくんは産まれた時から体長7~8m。
それが一日に90キロづつ増えるんだそーな。
想像を絶してます。
末恐ろしい赤子ですな。

そんな赤子の妊娠期間は11カ月。
授乳期間は7~8か月。
なんだかヒトに近い気がしますね。

大概の生き物はヒトよりも子育て期間が短いけど、彼らは比較的長い。
それはやっぱり天敵が少ないからなんでしょうね。
実際天敵はシャチとヒトくらいだそうです。

彼らは時速48キロの速さで泳ぐことが出来、500mももぐれるんだって。
そしてこの巨体。
さすがの人類も敵うまい、と思いきや、
近代のテクノロジーで捕鯨が可能になっちゃったんだそうな。

捕鯨の話とかすると色々めんどくさいことになりそうなのでここでやめておきますが、
そんなわけで絶滅危惧種。
しかし人類も、25メートルプールサイズの生き物によくぞ挑んだものだなぁとへんに感心したりもして。


現在は保護活動によって少しづつ個体数が増加しているようですが、
なにせまだまだ少ない上に全海域に生息ということで、出逢うのは非常に困難らしいです。
冒頭に紹介したブライアン氏も某インタビューで、
「今後撮ってみたいもの=シロナガスクジラ」と答えていました。
期待したいですね。


シロナガスクジラの解説サイトで「地球のヌシ」という言葉を見かけましたが、まさにその通り。
地球で一番大きくって、
なかなかお目にかかれない。
ヌシの名にふさわしい。

そのスケールのデカさにすっかり心酔した私なのです。

クジラは大きい。
海はもっと大きい。
そんだけでなんかすげー。

どうかどうかこの先も、地球史上最大の生物が、この海を泳いでいられますように。




海ってにゃに?

ヒトもネコもクジラも同じ哺乳類。
なんだかちょっと嬉しくなるね。






にてる?

2012-06-03 01:25:10 | 日記
こないだちょっと実家に帰ったのですが、
その時、母が面白い本を見せてくれました。

「ねことライオンにてる?にてない?」(おおきなかがく)

これは子供向けの本ですが、
図書館愛好家の母が、なんかだか面白そうだったので借りてきたそうな。

開いてみると全ページ写真の絵本、というか写真本。
ねことライオンを比べるという内容なのですが、
なんとその写真が実物大なのです!
(注・一部、実物大ではない写真もあります)

圧巻なのはライオンの顔、実物大!

このページのみ、1ページ×4倍の紙が折り畳んであって、開いてみるとライオンがどーん!
これがですね、
ホントにすんっっっごいでかいの!!
デカいとは思ってたけど、ここまででかいとは。
人間の頭なんて一口でがぶりですよ。

そして、猫の手とライオンの手、いや、前足か?
その実物大写真。
ライオンてば、でかいくせに肉球かわええ。

この本を見て、わたくし大興奮。
なんて資料に最適!

せっかくなのでライオンの母子の写真をスケッチ。
でもあんまりうまく描けなかったのでピンボケ写真を・・・。


数年前、B2の画面にトラの絵を描きましたが、あの時これがあったなら。
トラの足の裏の資料写真が見つからなくて苦労したのですよ。
あああ。なんて素敵な本。

一方で母は、この写真を猫に見せて、
「ほらライオンだよー」とか「猫だよー」とか言ってましたが、
猫に写真は分からないと思うぞ母よ。


そんな猫とライオンの写真を眺めていたら、
おや?と気付いた。

この猫の写真、岩合さんのに似てる気がする・・・・。
猫の写真は、野良っぽい猫を屋外で撮ったものと、
いかにもモデル猫をスタジオで撮ったっぽいのとあったのだけど、
前者の写真が、どーも岩合さんぽい気がするのだ。

岩合光昭さんは著名な動物写真家です。
中でも猫の写真集が多数あり。
私はこの方のファンでして、本も数冊持っております。

でもまさかね、
と思いつつ巻末を見てみると、
写真提供の欄に「岩合光昭事務所」の文字。

うわー。私すげー。
なんて違いの分かる女。

それにしても岩合光昭さんの写真を起用するとはなかなかのハイクオリティ。
子供のみならず、大人が見ても「へええ~」と見ごたえのある本でした。


そんな実家にて。
母が、
「最近、椿みたいな猫が来るのよ」
というので見てみた。

椿みたいな・・・・・・・・・・・・・?


うんまぁ確かに同じキジトラだけどね。
でかいよこいつ。すごいでかいよ。
なによりも顔がでかいよほら。


うちの椿さんは小顔美人ですから。

当然にゃ。


もしも椿が迷子になったとして、
それらしい猫が見つかったとして、
果たして私は見分けがつくだろうかと考えたことがあるけれど、
こやつとは間違いなく違うと言えるな。
しっぽ長いし。
ま、この子はオスなのでそもそも間違えようがないのだが。

しかしこのデカいトラネコ。
私は勝手にしまじろーと命名したが、
このしまじろー、ものすごく穏やかで大人しくて人懐っこい猫で、愛嬌満点。
図体のわりには可愛い声で鳴いたりする。

「うちの猫よりもうちの猫らしい」

と、父も私も感心しきりでした(実家の猫も少々愛想に欠けるタイプ・・・)。

椿には秘密ですよ。