梅の香庵~うめのかあん~

梅の香堂別館喫茶スペース*梅の香庵*
とりとめないことをとりとめなく・・・

足軽くん

2015-05-19 00:16:23 | イラスト
前回に引き続き戦国時代シリーズ。


「足軽くん」

見張り交替の時間だぜ~

おッ、さんきゅ~



てな感じ。


戦国つながりで、最近ハマっているドラマがこちら。

NHK木曜時代劇 「かぶき者 慶次」


以前熱く語った「銀二貫」もこの木曜20時枠のNHKドラマでしたが、
この木曜時代劇は毎回良質のドラマですね。


たまたま第一話を見てすっかりはまってしまったのですが、
何がいいって、まず設定だけでハマりますよ。

主人公は戦国一のかぶき者、前田慶次。

前田慶次と言えば、わたくし、いや、たぶんけっこうな人が思い描くのは、
あの「花の慶次」ですよね。

言わずと知れた原哲夫先生の有名漫画ですが、
実はこれは読んでいなかった・・・・。

「花の慶次」がジャンプで連載されていた頃、私は中学生くらいかな。
中学生にとって時代物はちょっと敷居が高く、
ドラゴンボールとかシティハンターとかに夢中で、花の慶次は「解説長ッ」と言って読み飛ばしていました。
しかし今にして思えば中学生にシティハンターもどうだろう・・・。
それはさておき。

そういうわけで私の中で前田慶次の知識は皆無に等しかったわけです。

だから知らなかったんです。
あの前田慶次さんが我が上杉家に仕えていたことを!

我が、って言っちゃいましたけど、私、生まれは越後でございますのでね。
元領民ですよ。


ドラマの舞台は、関ヶ原の戦いから8年後。
西軍についた上杉家は会津120万石から出羽米沢30万石に大減封。
そんなどんぞこの上杉家に仕える前田慶次はもうけっこうなおじいちゃん。
かつての武勇伝はどこへやらのお気楽な暮らしを楽しんでいるように見える慶次だが、
実はとんでもない秘密を抱えていた。
彼が米沢でともに暮らしている息子・新九郎。
この男児こそ、今は亡き西軍大将・石田三成の息子なんだなーこれが!


どうですか。
この設定だけでご飯3杯くらい食べられませんか。

兼続くんと三っちゃんはマブダチでしたからね。
これ、あり得ない話でもないみたいですよ。


三成の遺児をめぐって、徳川・上杉の陰謀がうずまきつつ、
ここぞというところでガツンと魅せてくれる慶次のかぶきっぷりがかっこええ人情ものでもある。


越後に帰りたいと訴える上杉家家臣。
「父上、金沢に帰りましょう」と慶次を迎えに来る娘。
言うまでもなく、慶次は前田の殿様の甥っ子ですからね。実家は金沢ですね。

なんとなく、なじみのある地名が出てくることが多く、つい感情移入してしまいます。

米沢で生きて行こうという穏健派と、
戦に及んででも越後に帰る!という強硬派に分かれる上杉家家臣。

越後出身者としては、なんだか他人事とも思えないのですよ。
そりゃー越後はいいとこだけどさー、でも戦はいかんよ戦はー、どこだって住めば都じゃないの?って一緒に悩んじゃいますよ。


しかし、そんな内輪揉めを利用して、徳川家が上杉の息の根を完全に止めようと画策しているのです!
気をつけて殿ー!!


てな具合に、かなりハマっております。
でもこれホントおすすめです。

考えてみたら私の日本史の知識って、ほとんどNHKの番組で出来るんだなー・・・。

あ、前回載せようとして忘れてた植物園の写真を載せておきましょう。
そういえば、慶次役は藤竜也さんですな。













騎馬武者

2015-05-03 01:25:41 | イラスト
なんだか暑いですね。
なんだこりゃ。

梅の香堂のトップ更新しました。

「騎馬武者」

もうすぐ五月の節句ということで、なんとなく五月人形的な・・・。
切り貼りした絵なので、切り貼り絵。


さて今日は植物園に行って来たので、お花の写真でもアップしようと思っていたのですが、
帰宅後、事件が発生したので予定変更。

名付けて、
椿さん、二軒隣に行っちゃった事件。


夕方。
洗濯物を取り込もうとベランダに出ていたのです。

椿さんが、ベランダで布団を叩く私に恐れをなしたのはもう去年のことなのですが、
なんと未だに「ベランダにいるかーちゃんはコワイ」効果が継続していまして、
ベランダの窓を開け放していても部屋から出ようとはしないのでありました。
意外と記憶力いいのな。

椿がベランダに出ないのはもろもろ心配しなくてもいいので助かるけれど、
私ってどんだけ信用のない飼い主なのか。
私が椿を布団叩きで叩くわけないじゃないのさ!

という一抹のさみしさを感じていたのですが、
今日の椿さんはちょっと勇気を出して、そ~っとベランダへ足を踏み入れたのです。
そうそう大丈夫。かーちゃんは怖くないよ!
とあったかく見守っていたところ、
安心しきった椿さんは、
あれよあれよと言う間に、「非常時にはここをやぶって脱出してください」の仕切りをくぐりぬけてお隣のベランダへ・・・・・・

まぁ待て落ち着け。
これは過去に経験済みだ。
呼べばちゃんと戻ってくるさ。

しかし、仕切りの下から覗いて見たが、椿がいない・・・・・・・。

ほどなく、向こう~から椿の鳴き声がする。
あれは、椿が困った時の鳴き方だ。

ベランダの手すりから身を乗り出して見てみると、
いました。
隣の隣のお宅のベランダに。
オー マイ ガッ!!

椿さんは、2軒隣のべランダで、そのお宅の窓に向ってしきりに鳴いている。

たぶん、今自分がいる場所が自分んちだと思ってるんだ。
それで、自分が出てきた(と思い込んでる)窓から部屋に戻ろうとしたのに、閉まっているから鳴いているのだ。

開けて~開けて~と鳴く椿。
椿ちがうよー!椿んちはこっちだよー!かーちゃんとこ戻っておいでー!!

必死に呼ぶが、いかんせん遠い。
カツオブシを持って振ってみたが全然だめ。
かたくなに2軒隣の部屋から動こうとしない。

気がつくと、どこかから犬の鳴き声がする。
どうやらその2軒隣のお宅のワンコらしい。
見知らぬ猫がベランダにいるので鳴いているのだろう。
気づいてくれ椿!うちに犬はいないことに!!

開けて~と鳴く椿。
うちのテリトリーになんかいる!と鳴くワンコ。
つばきー!!と呼ぶ私。

かなりやかましいことになっているがこの際構ってはいられない。
ふと視線を感じて見てみると、
隣の部屋の窓辺に一匹の猫。
一瞬、椿がお隣さんちに入ったかと思ったが違った。
同じキジトラだけど椿じゃない。お隣さんちの猫さんだ。
私をじじじ~~~~~~~っと見つめている。

お隣の猫は私に注目しているのに、その向こうにいるうちの猫は全然気づいてくれないよ!
これ、手すり乗り越えて向こうにいけないかな・・・。
いやいや、ここは4階。
そして不法侵入。
ちと厳しい。



一向に椿が動きそうにないので、やむを得ず2軒隣のお宅へ走る。
チャイムを押すが、応答なし。留守か・・・・・・・・・・。

これってけっこうまずい事態かも。
半分途方にくれながら、再び自宅のベランダに戻って椿を呼んでいたその時、
お隣さんのサッシが開いた。

「どうかしました?」

お隣さんがベランダに出てくる。

はっきり言ってお隣さんとまともに会話するのは初めてだ。
しかし切羽つまった時、人はそういうことはどうでもよくなるらしい。
あ、あの!うちの猫が!と事情を説明し、
図々しくもお願いしてみた。

「もしよろしければ、お宅のベランダに行かせてもらえませんかッ!!」

「いいですよ」と即答してくれたお隣さん。
ああああありがとうございます!!

すばやくカツオブシの小袋をつかみお隣さんちへお邪魔する。
さっきのキジトラちゃんを抱いたお隣さんがベランダへ案内してくれた。

ううう。やっぱりこういう時、動物飼ってる人だからこそこのピンチっぷりを理解してくれるというもの!

感謝しつつ他人様のベランダでさっきよりぐっと近くなった椿を呼ぶ。
椿ー!かーちゃんだよー!!そこはうちじゃないよ。椿んちはこっちだよー!(嘘)

ところが椿さん、
私をしっかり見据えた上で、
おうちに入れないのにゃ!戸が開かないのにゃ!!
と訴え続ける。
だからそこはうちじゃないってー!!

仕切りの隙間から腕をのばし必死に呼ぶが椿はなかなか動かない。
ほらー椿の好きなカツオブシだよー!たーのむよー!!かーちゃんとこおいでー!!
他人様に丸聞こえだろうがもはや気にしている余裕はない。
絶え間なく椿に語りかけて、15分も経っただろうか・・・・・。

よーやく、よーやく椿がこっちに来た!
仕切りをくぐってきたところを捕獲!!
あああああああお前って子わ~!!

・・・・・・最後の決め手はやっぱりカツオブシでした・・・。


お隣さんへ深深とお礼を言って無事帰宅。
ああぐったり。
しかしなぜか機嫌の悪い椿。

つばきが呼んでたのに、かーちゃん戸開けてくれなかった!ってな感じですよ。
とほほ。


そういえば、以前のマンションでも窓から通路に脱走した時に、
通路にずらりと並ぶ部屋の、どの窓から出てきちゃったのか分からなくなった椿は、
必死に人んちの窓に向ってジャンプしていたっけ・・・。

今のマンションで一度建物の外に出ちゃった時も、
別の棟の階段を上って迷子になってしまったし・・・。

椿はいつも、うちに帰ろうとしているのにわかんなくなっちゃう。

考えてみれば集合住宅なんてどの部屋も同じ作りで、
人間だって、初めて外に出たら見分けつかないよなぁ。


・・・・・いやしかし待てよ。
前の部屋でも今の部屋でも、よそのお宅の猫がうちのベランダに来たことあったが、
どの子もあっさりすんなり自分ちに帰って行ったよなー・・・。

・・・・・・・・・・もしかして、椿はちょっとバ・・・・・・・・・

いやいやいやいやいやいやそんなことはあるわけないです椿さん!!

しかしやっぱり「ベランダのかーちゃんはコワイ」のままがよかったか・・・。
そしてそして、ご近所付き合いはやっぱり大事ですな。

お隣さん、本当にありがとうございました!
キジトラちゃんも!

ベランダコワイな!