梅の香庵~うめのかあん~

梅の香堂別館喫茶スペース*梅の香庵*
とりとめないことをとりとめなく・・・

椿祭

2013-05-27 23:35:27 | 日記
今日5月27日は椿さんのお誕生日です。


そうにゃの?


そうですよ。
だからかーちゃんは、ホントはそんな余裕全然無いにも関わらず、
カメラ片手に椿を追っているんだよ。
椿さんは今日で3歳になったんだよ。


ふーん。


椿の誕生日には、毎年動画撮影してるんです。
動画なんて、それ以外全く使わないんですけど。

以前は、
我が子の姿をビデオに収める親御さんに対して、正直、
そこまで記録したいものかね?
と思ったりしましたが。


平に。
平にご容赦いただきたい。


すぐそばに実物がいるにもかかわらず、
動画再生してにやにやしております。

だって椿ってば可愛いんだもん。

椿さん、この先も、出来るだけずっと一緒にいようね。
お誕生日おめでとう。

ビューティフルネーム

2013-05-23 19:15:32 | 日記
しばらく前、久しぶりに椿のかかりつけの動物病院へ行ってきました。
今回は虫除けのお薬をもらいに。
お医者さんの薦めで春から秋には処方しています。


病院のカウンターで声をかけると、いつものように
「そちらにお名前書いて少々お待ちください」と言われる。

「そちら」とは、本日来院した人が名前を書く一覧表である。

ただしここに書くのは私の名前じゃありませんよ。ペットの名前です。
それもフルネームで書いて下さいね。
フルネームとは、
「飼い主の苗字+ペットの名前」

そこで私は私の苗字に椿の名前を記入する。

「××椿」

う~ん人名ぽい。いい名前だ。
一人満足。


看護師さんが薬を準備する間、
先に来院した方たちが書いた名前を眺める。

実はこれが、動物病院に来たときの私の密かな楽しみである。
さて今日のラインナップは・・・


田中ミミ
高橋ジョン
佐々木クロ
中川バロン
山本リリー
鈴木ミャー子
山田クロ
小林空
加藤ロビン




(注)苗字は仮名


漢字姓にカタカナ名って、どうも売れない芸人か場末のスナックの歌手みたいになっちゃうのはなぜなのか。
ペットの名前だけが並んでてもさほど面白くはないのだけれど、
そこに日本人の苗字をのせると妙にじんわり笑えるのです。
それを求めて今日も眺める来院者リスト。
道端アンジェリカだって、動物病院で名乗ったら、
「今日はアンジェリカちゃん連れてきてないんですかー?」って言われかねないのですよ。

さて今日はいまひとつ衝撃の名前はないけれど・・・・
出ました!定番ジョン!
犬だよね~ジョンだもんね~。
それにしてもなんで犬の名前はジョンなのか?
ジョンていうのは英語圏の男性名だよね?
でもだったら他にも、ダンとかテリーとかロバートとかあるじゃない。
なぜ日本人は犬にジョンと名づけるのか?
謎だ・・・。

と思ったらありました!

吉田ボブ

ボブ!
これも犬だよね、きっと!
強そ~!
これ絶対、チワワとかなんとかダックスとかじゃないよね?でっかいワンコに違いない。

それからそれから、
ミャー子ちゃんね。うんうん猫ちゃんね。たぶんお母さんとかおばあちゃんがつけたんだろうね。
そういうストレート直球勝負な命名いいよね。
猫ってのは、ミャーコとかニャーとかミーとか、鳴き声からの命名が多い気がしますな。
しかし犬にワン子と名づける人はいない。なぜだ。かわいくないからか。

そしてやっぱり今回もキター!
クロちゃん!!

私ね~、毎回このペットの名前チェックしてますけど、
クロがいない日はないね!
無いどころか1日に複数匹来てるね!
犬なのか猫なのかはたまたウサギさんか。
黒い子はクロですよ。文句あっか。
命名なんざそんなもんだ。
そして当然ながら「シロ」もいることはいるんだけど、どうも頻度的にクロにかなわない。
なんででしょ。動物の個体的に、白色より黒色が多いのか。
考えてみたらうちの実家でも、犬猫1匹ずつ「クロ」がいましたわ。

たまに「ペットの名前ランキング」とか見ると、上位に入るのは
モモとかチョコとかかわいらしいハイカラな名前ですが、
実際のところ、日本一多いのは「クロ」だと私は睨んでいる。

なんかこういつも見てると、意外と未だに、古き良き王道ペット名って多いんだな~とか思って、
和みますね!
たまに衝撃的なのとか見つけるとテンション上がります。

動物病院の患畜名を見る趣味。やめられません。



ちなみに今回、薬を買ったらメーカーさんからの粗品をいただきました。


ネコ手ぬぐい。

ちょっとかわいい。





プロジェクト写楽

2013-05-12 11:48:43 | 読書
なんか面白そうな本ないかなー。
と書店をふらふらしていたら、興味深いタイトルの本を見つけたのでさっそく読んでみました。

「寂しい写楽」宇江佐真理著




写楽は一体何者なのか?

この定番歴史ミステリーを題材にしていますが、
実際のところ、その謎は早々に解かれています。
それよりも、
写楽に関わった人たちの悲喜こもごもがお話のメイン。

言ってみれば、写楽を売り出そうという版元・蔦屋の一大企画。
プロジェクト写楽、とでも言いましょうか。
その顛末やいかに、てとこですかね。


正直言って、
息もつかせぬ展開!とか、
涙なしには読めない感動作!とか、
心がほっこり温まりました、とか、
そういうんじゃないです。
わりと淡々と話が進んでいく感じ。
小説として、絶対面白いよ!おすすめ!!とは言いがたい。

ただ、
当時の絵師や戯作者、版元って、こういうふうに仕事してたんだなーっていうのが分かるのは興味深い。

まだまだ無名の若かりし北斎や、
自分探し真っ最中の十返舎一九をはじめ、
山東京伝、滝沢馬琴、大田南畝、喜多川歌麿などなど。
現代に名を残す作家たちが続々と登場し、四苦八苦しながら製作している様は、
フィクションといえどもなんだか感動。
あくまで「物語」だって分かってはいるけれど、

あなたは何百年も先まで残る作品を書く(描く)んだから、負けるながんばれ!

と応援したくなってしまう。

私にとっての北斎は、杉浦日向子さんの「百日紅」のイメージが大きいんだけど、
こういう北斎もいいなぁとか思ってみたり。


そして、
浮世絵を作るには絵師だけじゃなく、彫師と摺師もいなければ。

浮世絵は、まず絵を描く絵師がいて、
それを印刷するための版木を彫る彫師、
その版木を摺る摺師、
この3つの職人の手を程を経て完成します。
と、
初めて知った時にけっこうびっくりした。

分業なんだ!
って。

なんていうか、絵っていわゆる芸術作品じゃないですか。
それを複数の人で作るのって、うまくいくのかな・・・・・?モメたりしないの?とか考えちゃって。

でも以前、どこの美術館だったか、
浮世絵の展覧会を見に行った時、
浮世絵が完成するまでの彫師と摺師の作業工程をDVD上映していたのです。もちろん現代の摺師と彫師ね。

いやー。すごい。
まさに職人技。
あんーーーーな細かい線を彫って、
そんでまた微妙なぼかしとかまできれーーーーに摺って。
彫師と摺師、かっこいー!!とほれぼれでしたよ。

余談ですが、私は元来、職人という人種に弱い。職人になりたい。


そんな3つの師の関係って、どんなんだったんだろう。

その答えかどうかは分からないけれど、あくまで物語の一場面にすぎないんだけど、
この小説の中でこんな場面がありました。

絵師である北斎(当時の画号は勝川春朗)が摺師のもとを訪ねる。
迎える年配の摺師は、まだ年若い北斎を「春朗先生」と呼ぶのです。

絵師が描いてこそ、自分たちに仕事が回ってくるという思いからですね。
それに対して北斎は、摺師に「師匠」と呼びかける。

もちろん、摺師の頭には弟子がいて、実際「師匠」なんだけど、
でも北斎が呼ぶ「師匠」には、
その技に対する敬意が込めれているのだと思うのです。


絵師と彫師と摺師。
完成した浮世絵に記されるのは絵師の名前であって、
多分、ポジション的には絵師が上なのだと想像されるけど、
絵師が、彫師と摺師に信用と敬意を払って、その関係はうまく回っていたのかなぁ。

ま、当然、揉めることは多々あったと思うけど・・・・。



それと、
版元と書き手の関係。
書き手は、絵師であったり戯作者であったりしますが。
これもまた、なかなか興味深かった。
ていうか、ほとんど現代と同じなんじゃないかと思ってみたり。

売れる絵と売れない絵の話とか。

浮世絵って、印刷して売るのが前提の絵だから、
それはつまりイラストだと思うんですよね。絵画ではなく。
浮世絵師は画家ではなくイラストレーターだった。
イラストレーターは、たくさんの人に見て手にとってもらえるように描かないといけないわけだから、
言い方は悪いけど、
「うけを狙う」というのは必要なことだと思います。
でないと、版元に、出版社に使ってもらえない。
江戸の浮世絵師はそれをちゃんと心得ていた。
それに一石を投じたのが写楽だった・・・・・・。

イラストレーターは芸術家よりも職人に近いというのが私の自論ですけど、
お江戸の浮世絵師を見ていると、ますますそう思います。

イラストと絵画の違い。

なんかちょっと、そういう点でも考えさせられました。


そして、物語の中にはこんな一文も。

本当の絵師とは幼い頃から絵に親しみ、
何十年も努力を重ね、人の鑑賞に堪える作品を描ける者達のことを指すのだ。
付け焼刃では、いつかボロを出す。


うはー。
肝にめいじます・・・・。


お江戸の出版業界に興味のある人、
絵師に興味のある人にはちょっと読んでみてもいいんじゃない?っていう一冊です。
もちろん、写楽に興味ある人も!








坂戸山登山

2013-05-06 18:57:04 | 日記
連休すんで日が暮れて。

ゴールデンなウイークも終わりを迎えようとしております。
一応連休ということで実家に帰っておりました。
そこで私としてはめったにやらないことをやってまいりましたよ。

ずばり、山登り。


登山というほどではなかったので、あえて山登り。
坂戸山に登ってきました。


坂戸山って?
えーとですね、
新潟県は南魚沼市の六日町にございます。
坂戸城があったことで有名。

坂戸城って?
んーとですね、
かの越後の龍、上杉謙信公の跡を継いだ上杉景勝さま。
彼は養子ですが、
景勝さまの実家の城。
です。多分。
詳しくはこちらを。私はこの文章、いまふたつ分かりませんでしたが・・・。



数年前の大河ドラマ。
「天地人」の主役、「愛」の兜と言えばお分かりでしょうか直江兼続
景勝様の側近ですね。
この方もまた、若かりし頃このお城に詣でたことでしょう。

まぁ一応、それなりの歴史的有名人縁の地ということでそこそこの観光地でございます。
観光協会も宣伝してます。おいでませ南魚沼。
でも行ったことないよーという地元民はけっこういるもの。
私もその一人。

「じゃあ行ってみようか?」
と言う友人に連れられて、軽い気持ちで登ってみました。



結果。
現在筋肉痛二日目・・・・・。

さすがにきついっすね。
とは言っても、てっぺんまで上りは90分ほど。
登山!っていう装備もなく、軽い気持ちで登れます。
子供もたくさん見かけました。

今年は雪解けが遅く、散りかけとはいえ、桜がまだ咲いています。
ぜーはーいいつつも、周りを見れば花が咲いている。
あれはなんだろう。
木に咲く白い花は木蓮に似ているが、こんな所に木蓮はないだろう。
そもそも枝ぶりが木蓮と違うし、木蓮よりも華奢な感じ。

「あれ、なんだろ、木蓮に似てるけど」
「あの~アレじゃない?アレ、ほら、なんだっけ。アレ」
「あ~アレでしょ?アレ」
「そうそう、アレ」
「アレっぽいよね?アレ」

いくつだお前ら!というどうにも出口の見えない会話を繰り返していたら、
ちょうど、いかにも地元民でいかにも常連ぽいおじいちゃんを発見。聞いてみることに。
すると。
「君たちはどこから来たの?六日町?」
「いえ、六日町じゃないけど、地元です。○○町です」
「なんだ、すぐそこじゃない○○町。あれはね、タムシバっていうの」

・・・タムシバ?
私らの中の「アレ」とは全然違う名前。


「それからね、そこに咲いてるのはイワウチワ
そっちの小さいツツジはミツバツツジ
地元の人ならこれくらい知っててほしいね」

はいすみません。覚えました。

とりあえずおじいちゃんに謝ってから、更に上を目指す。
花の話題が出たのに写真がなくて申し訳ないのですが、
撮る余裕がありませんでした・・・。
でも覚えたよおじいちゃん。

ちなみに、
私らの言いたかったアレは「コブシ」だと後から気づいたが、タムシバと似てる花だとウィキペディアにも書いてあるのであながち間違いでもなかった。しかもモクレン科だった。


ひーこらいいつつ、
ようやく山頂。
標高634m。
そうです。あのスカイツリーと同じなんですよー。


こりゃすごい。
360度六日町が一望できるじゃないの。

この景色の中に、友人の家も私の家もあるですよ。


さっきの景色からすこし右へ。
田んぼがきれーに四角いのがよく分かる。
よくぞこうもまっすぐ作ったもんだなぁと感心しきり。


今度は左側。
魚野川の流れも再確認。

まるでグーグルアース。

雪国まいたけ本社も我が母校もよく見える。


なるほどここからなら領地が全部見える。
ここに城を建てるのも道理だ。
納得納得。

そしてお気づきでしょうか。
360度山に囲まれておりますでしょ。
「盆地」という地形の名前を初めて聞いた時、
そのまんまじゃん!と幼心に思ったものです。


さて、殿様気分を堪能してから下山。
往復2時間半くらいの山登り終了。

いやー、疲れたけど、心地よい疲労感。
こういうの久しぶり。たまにはいいねぇ。

見上げると、さっきまで私らがいたのが、



うほー。足2本でよくぞ登ったもんだ。
花を愛でて、
近所のじいさんに叱られて、
自分の町を見下ろして、
なかなかどうして連休ぽい一日であった。














たんぽぽ

2013-05-01 23:56:57 | イラスト
5月になりましたね。

本家「梅の香堂」のイラスト更新しました。



「たんぽぽ」


2色で作ってみようシリーズの第一弾。
第二弾はいつかそのうち。


職場の駐車場脇にタンポポが咲いていて、
通勤の行き帰りになんとなく見てるんですけど、
花が開いてる時と閉じてる時とあるんですよね。
あれはなんででしょう。
日光?気温?


たんぽぽ。
ダンデライオン。
これはライオンの歯って意味で、
ぎざぎざの葉っぱがライオンの牙みたいだから、なんだって。

といううんちくを得意げに友人に披露したところ、

「でもそれって、別にライオンじゃなくても、トラでも狼でもいいじゃん」


確かに