しつこく京都紀行3回目。
もうこれでやめますよ。
西本願寺を出てすぐさまバスで北上。
京都では、北は「あがる」、南は「さがる」。「くだる」じゃないで、「くだる」のは腹や。
中学の修学旅行でタクシーの運転手さんに聞いた一言。
なぜだかいまだに覚えてる。
記憶のひっかかりってどこにあるのか不思議だ。
そんなことを思い出しつつ、あがった先にあったのは二条城。
テッパンですな。
でも実はここも初めてなんです。
京都どこ行こうって考えた時に、
私ってば歴史好きなくせに二条城行ったことないじゃん、と思いついて決定。
二条城っつったら、家康と秀頼の会見、慶喜くんの大政奉還。
歴史の節目になった場所ですな。
中学の修学旅行で、別の班の友達が「二条城よかったよ」と言っていて、
へー行ってみたかったなと思ったのをなんとなく覚えている。
でもきっと、二条城がどんな所かぜーんぜん分かっていなかった当時の私では、行ったところでその価値も半減だろう。
観光地にはたいがい歴史があるもんだ。
知ってて行くのと知らないで行くのでは見方が全然違うもんね。
なるべくなら勉強してから行った方が楽しいっすな。
そんなわけで初めての登城です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/e6/fa84dfee17745d9f852be4a17a1d971a.jpg)
どどーんと唐門。
ほほー。さすがに素晴らしいな!きっらきらだー。
外国人の観光客がバシャバシャ写真撮ってる。
近寄ってみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/b4/10c0796dbdd20c8112974ecd3630cd97.jpg)
すごい彫刻。色も鮮やかー。
あの菊の御紋も、かつては葵の御紋だったのかな。
さていよいよお城に足を踏み入れます。
将軍様の居城ですよ。考えてみたらすごいことだ。
さてその城内。
すごいっすねー。
何にびっくりしたかって、部屋の中のふすまはもちろんのこと、廊下の壁や天井まで絵が!
板戸にも絵が!
こりゃー絵師たちは大忙しだったろうなー。狩野派がんばったな。
私の二条城の第一印象は、絵がいっぱい!
てことでした。
いやー、やっぱり将軍様のお城ってゴージャス!すっごい。
たまたま、この前日に、テレビで俵屋宗達についてやってる番組を見たんですよ。
俵屋宗達つったら、あの風神雷神図を描いたと言われる絵師ですね。
その中で、宗達の描く松の木の特徴を、狩野探幽の松の木と比較して解説していました。
そこで登場したのが二条城のふすま絵の松の木。
おお!これ明日見に行くやつじゃん!と思ったその松、見てきましたよ!
番組で解説していたのは、
探幽が二条城に描いた松は「ますらおぶり」の雄々しい松。
一方、宗達の松は、しなやかでたおやかな女性的な松。
その探幽のますらおぶりの松は、将軍様が大名と謁見する間にありました。
うーん確かに迫力あるなー。
お座敷の、将軍様の座るスペースって、時代劇なんかでよく見るように一段上がってるじゃないですか。
そこから、後方に座る大名たちまで、遠っ!!
けっこう距離あるなー。
これ、ちっさい声じゃー聞こえないぞ。謁見するのも大変だな。
大河ドラマ「龍馬伝」で、
将軍が大名を集めて大政奉還について意見を述べよという場面があったんですよ。
しかしいざ大名の一人が発言すると、いきなりその胸ぐらをつかむ慶喜くん。
(お前が言えって言ったんだろーが!!)←私のツッコミ。
そして「もういいさがれ!!」とキレて大名たちを追い出す慶喜くん。
(お前が来いつったんだろーが!!)
まったくもう慶喜くんてばー。
あれもここが舞台だったんだなー。
ちょうど近くにいたグループがガイドさん付きだったので、さりげな~く耳をそばだてて聞かせていただきました。
殿様の横にある房飾りのついた小さな扉。
あの奥には実は配下がいっぱいひそんでいて、
何かあれば一斉にうおー!!って飛び出してくるんだって。
武者隠しってやつですな。
へえー、なーるほどー!
とうなづくガイド付きのグループと私。
あの欄間はこっち側とあっち側で模様が違うとか、
やっぱりガイドさんがいると深~く見れていいですな~。私のガイドさんじゃないけど。
お城の中でいろんな部屋を見ましたが、
将軍様が大名たちと会う部屋の絵は、雄々しい松と猛々しい虎。
将軍様の武器を置いとく部屋は眼光鋭い鷹の絵。ん?鷲?鷹?
一方、奥方やお付きの者と過ごす部屋はキラキラした絵ではなく墨絵風のゆったりした文様。
そして朝廷からの使者と会う部屋は草花かなんかのおとなし~い絵柄(この場合、上座は将軍ではなく朝廷)。
そうか。
大名と会う時はその権威を相手に示し「お前らたてつくんじゃねーぞ」っていう絵を、
武器のある部屋ではその武威を「おらー強いんだぞ」とを示す絵を、
目上の者と会う部屋には「わたしらに敵意はございません」ていう絵を。
部屋に描かれた絵って、将軍の演出と意思表示なんですね。
だから探幽はますらおぶりの松を描いたんだな。
また、部下(老中とかかな)にあてがわれた部屋はのどかな水鳥の絵。
思わずわらちゃうようななどかさ。
うん、くつろぐにはいい絵だね。
なんかすごく、絵の目的というものを見たお城でありました。
そしてその絵を描いた狩野探幽、当時25歳だったとか。
そんな若さでこの大仕事・・・。
なんぼ人生50年つってもすごいわな。
彼にもプレッシャーがあっただろうか。井上さんのように。
そんなこんなで二条城を堪能。
来てよかったです。将軍ってやっぱすげーのなって実感しました。
江戸城なき今、将軍様の居城が見れるのって二条城だもんね。貴重だよね。
その後はちょっとお買い物とお茶をしてから、高台寺の夜間ライトアップ特別開園を見て、
京都駅に戻って駅弁買って帰宅。
日帰りでもけっこうじっくり楽しめました。
泊まりだったらやっぱり連れがいた方が楽しいけど、
日帰りは一人でぶらぶらするのにちょうどいいな。
抹茶パフェ食べようと思ってたのに、
なんだかうっかり「期間限定マロンパフェ」頼んじゃったことをいまだに後悔。
だからまた来ようかな、京都。
もうこれでやめますよ。
西本願寺を出てすぐさまバスで北上。
京都では、北は「あがる」、南は「さがる」。「くだる」じゃないで、「くだる」のは腹や。
中学の修学旅行でタクシーの運転手さんに聞いた一言。
なぜだかいまだに覚えてる。
記憶のひっかかりってどこにあるのか不思議だ。
そんなことを思い出しつつ、あがった先にあったのは二条城。
テッパンですな。
でも実はここも初めてなんです。
京都どこ行こうって考えた時に、
私ってば歴史好きなくせに二条城行ったことないじゃん、と思いついて決定。
二条城っつったら、家康と秀頼の会見、慶喜くんの大政奉還。
歴史の節目になった場所ですな。
中学の修学旅行で、別の班の友達が「二条城よかったよ」と言っていて、
へー行ってみたかったなと思ったのをなんとなく覚えている。
でもきっと、二条城がどんな所かぜーんぜん分かっていなかった当時の私では、行ったところでその価値も半減だろう。
観光地にはたいがい歴史があるもんだ。
知ってて行くのと知らないで行くのでは見方が全然違うもんね。
なるべくなら勉強してから行った方が楽しいっすな。
そんなわけで初めての登城です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/e6/fa84dfee17745d9f852be4a17a1d971a.jpg)
どどーんと唐門。
ほほー。さすがに素晴らしいな!きっらきらだー。
外国人の観光客がバシャバシャ写真撮ってる。
近寄ってみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/b4/10c0796dbdd20c8112974ecd3630cd97.jpg)
すごい彫刻。色も鮮やかー。
あの菊の御紋も、かつては葵の御紋だったのかな。
さていよいよお城に足を踏み入れます。
将軍様の居城ですよ。考えてみたらすごいことだ。
さてその城内。
すごいっすねー。
何にびっくりしたかって、部屋の中のふすまはもちろんのこと、廊下の壁や天井まで絵が!
板戸にも絵が!
こりゃー絵師たちは大忙しだったろうなー。狩野派がんばったな。
私の二条城の第一印象は、絵がいっぱい!
てことでした。
いやー、やっぱり将軍様のお城ってゴージャス!すっごい。
たまたま、この前日に、テレビで俵屋宗達についてやってる番組を見たんですよ。
俵屋宗達つったら、あの風神雷神図を描いたと言われる絵師ですね。
その中で、宗達の描く松の木の特徴を、狩野探幽の松の木と比較して解説していました。
そこで登場したのが二条城のふすま絵の松の木。
おお!これ明日見に行くやつじゃん!と思ったその松、見てきましたよ!
番組で解説していたのは、
探幽が二条城に描いた松は「ますらおぶり」の雄々しい松。
一方、宗達の松は、しなやかでたおやかな女性的な松。
その探幽のますらおぶりの松は、将軍様が大名と謁見する間にありました。
うーん確かに迫力あるなー。
お座敷の、将軍様の座るスペースって、時代劇なんかでよく見るように一段上がってるじゃないですか。
そこから、後方に座る大名たちまで、遠っ!!
けっこう距離あるなー。
これ、ちっさい声じゃー聞こえないぞ。謁見するのも大変だな。
大河ドラマ「龍馬伝」で、
将軍が大名を集めて大政奉還について意見を述べよという場面があったんですよ。
しかしいざ大名の一人が発言すると、いきなりその胸ぐらをつかむ慶喜くん。
(お前が言えって言ったんだろーが!!)←私のツッコミ。
そして「もういいさがれ!!」とキレて大名たちを追い出す慶喜くん。
(お前が来いつったんだろーが!!)
まったくもう慶喜くんてばー。
あれもここが舞台だったんだなー。
ちょうど近くにいたグループがガイドさん付きだったので、さりげな~く耳をそばだてて聞かせていただきました。
殿様の横にある房飾りのついた小さな扉。
あの奥には実は配下がいっぱいひそんでいて、
何かあれば一斉にうおー!!って飛び出してくるんだって。
武者隠しってやつですな。
へえー、なーるほどー!
とうなづくガイド付きのグループと私。
あの欄間はこっち側とあっち側で模様が違うとか、
やっぱりガイドさんがいると深~く見れていいですな~。私のガイドさんじゃないけど。
お城の中でいろんな部屋を見ましたが、
将軍様が大名たちと会う部屋の絵は、雄々しい松と猛々しい虎。
将軍様の武器を置いとく部屋は眼光鋭い鷹の絵。ん?鷲?鷹?
一方、奥方やお付きの者と過ごす部屋はキラキラした絵ではなく墨絵風のゆったりした文様。
そして朝廷からの使者と会う部屋は草花かなんかのおとなし~い絵柄(この場合、上座は将軍ではなく朝廷)。
そうか。
大名と会う時はその権威を相手に示し「お前らたてつくんじゃねーぞ」っていう絵を、
武器のある部屋ではその武威を「おらー強いんだぞ」とを示す絵を、
目上の者と会う部屋には「わたしらに敵意はございません」ていう絵を。
部屋に描かれた絵って、将軍の演出と意思表示なんですね。
だから探幽はますらおぶりの松を描いたんだな。
また、部下(老中とかかな)にあてがわれた部屋はのどかな水鳥の絵。
思わずわらちゃうようななどかさ。
うん、くつろぐにはいい絵だね。
なんかすごく、絵の目的というものを見たお城でありました。
そしてその絵を描いた狩野探幽、当時25歳だったとか。
そんな若さでこの大仕事・・・。
なんぼ人生50年つってもすごいわな。
彼にもプレッシャーがあっただろうか。井上さんのように。
そんなこんなで二条城を堪能。
来てよかったです。将軍ってやっぱすげーのなって実感しました。
江戸城なき今、将軍様の居城が見れるのって二条城だもんね。貴重だよね。
その後はちょっとお買い物とお茶をしてから、高台寺の夜間ライトアップ特別開園を見て、
京都駅に戻って駅弁買って帰宅。
日帰りでもけっこうじっくり楽しめました。
泊まりだったらやっぱり連れがいた方が楽しいけど、
日帰りは一人でぶらぶらするのにちょうどいいな。
抹茶パフェ食べようと思ってたのに、
なんだかうっかり「期間限定マロンパフェ」頼んじゃったことをいまだに後悔。
だからまた来ようかな、京都。
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