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香港を好きになったできごと    香港10

2011-10-07 23:28:23 | 香港・マカオ
12時を過ぎて、疲れが出てきたのだろうか、
南に行くか、北に行く路線しかないのに、何度も確認した。
それでも、乗ってからも合っているのかどうか、不安になった。



3駅目だとわかっているのに、2駅目で降りようとしてしまった。
降り口で、「違う、違うサティンじゃない」とか騒いでいると、
乗客の一人が、「サティンは次だ」と教えてくれた。

サティン駅で降りるとき、もう一度、その人と、顔が合った。
そうそう、というふうに首を振って教えてくれた。



ホテルは駅から歩いて15分くらいのはずだ。
Google map を印刷してきたし、多少、ストリートビューで予習をしてきたのだが、
残念ながら、ストリートビューは、駅構内までは出ていない。

相方が、またソーリーをはじめてる。
(本人はエクスキュズミーだと主張しているのだが)
とにかく相方が話しかけたその女性はけっこう必死になって教えてくれているのだが、
「down stir ・・・up stir ・・・turn left」よくわからない。
どうも行程がいっぱいあるようだ。

そこへ、先ほど地下鉄で目配せしてくれた女性が声をかけてくれた。
我々のことを心配して、戻ってくれたようだった。

どこへ行くのかと、たずねられたような気がしたので、
「リーガル・リバーサイド・ホテル」と言うと
「それなら、私の住んでいるところの近くよ、フォローミー」
と言われたので、ついて行くことにする。

小柄な、シルクのような上品な服を着た女性で、
しかも、校外の住宅街で、怪しむ必要もないだろうと、
しっかりお任せした状態で、ついていった。

サティン駅の大きなショッピングモールを
上へ行ったり、下に行ったり、斜めに行ったりで、
自分たちで歩くのは、ちょっと大変だったなぁ
と考えていると、彼女は少し振り向いた。

我々の歩くのが遅いのか、彼女の歩くのが早いのか。

「I'm very tired」 相方の言葉に
彼女が笑い出した。
おーうけた。 少し一瞬だが歩みを緩めてくれた。

途中、川の上で、「きれいな川ですね。」というと、
自慢げにうなずいた。

自分は43階に住んでるという。
この時間まで働いて、高層マンションの上の階に住んでいる。
キャリアウーマンってところかな、と思った。
日本にも4,5回来たことがあるそうだ。

何かもう少し話せたらなぁ、と悔しく思いながら、
なんとかついていく。

「ホテルはあそこよ」と言われ、気がつくと
なんと、彼女は自分のマンションを通り過ぎて、
我々のホテルの近くまで、送ってくれていたのだった。

思わず感激して、みんなで握手した。
メールアドレスを交換し、後日連絡をとる約束をし、別れた。

なんだか、とっても香港が好きになって、眠りについた。