
当たり前のことですが、毎回の課題を考えることに、のたうち回り、ああでもない こうでもない。子どもたちの喜怒哀楽の顔が頭の中で渦巻く。他でも記したが、子どもに媚びるような課題では意味がない。子どもを奮い立たせる課題を用意して、タイミングを見計らって適切に、ぶつけるのが私の役目です。
よそ道にそれてしまいますが学校の図画工作の授業では文科省が考えた学習指導要領の中から先生方が課題を選んでいる。この基本は子どもたち全員が理解できて、全員が目標値に達成することが求められるという、とても難しい設定です。学校現場では意欲ある子は、どこまでも追求することに喜びを感じ、難しいことに挑戦する勇気が育まれます。そうでない子には苦痛の時間になっているのが現実です。
話を戻して、以前(2~3年前)取り組んだ課題に「おいしいランチボックスを創ろう」がありました。今でも多くの子が一番面白かったと、人気の課題の一つにあげています。ソーセージ、ブロッコリー、卵焼き、ハンバーグ、ステーキなどを発泡スチロールを素材として熱線カッターを使って彫刻した後、着色するという、おそらく初めての経験課題だったと思います。
そして今回、「マイ・ハンバーガー・セット¥1,390」を課題考察しました。次回予告ポスターを見つけた子が一言「また同じことをやるのぉ~!」すかさず「あなたなら前回よりも、もっともっと美味しく作ることができるよね。だってさ、これまで修業してきたんだからさ」もちろん、真の目標があります。造形の分野には彫刻(削る)と彫塑(盛る)という表現方法があり、今回は紙粘土を使って凹凸を加えていく彫塑に挑戦します。
「いいかい、家族(お客様)が1,390円を払って満足する美味しいハンバーガーをつくってください」このリアルな言葉がけが作品づくりへの闘争心に火をつけます。行列のできるようなハンバーガーを期待して、焼き上がりまで しばらくお待ちください。

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます