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みらいのダ・ヴィンチたちへ

できるかできないか。そんなことは明日に任せて、今このときを一所懸命に「ぼく・わたしは考えたよ。描いたよ。作ったよ。」

最後まであきらめなければ、必ず完成できる。

2011年07月19日 20時25分43秒 | 日記・エッセイ・コラム

  最近、めっきり涙腺が弱くなってきたことが、隠せなくなってきました。
ここ数日は、毎朝、泣いています。NHKの連ドラでは戦争の悲惨さ、無力感と自分を重ねて号泣です。なでしこJAPANでも、あきらめない大切さ、笑顔の強さをあらためて知り、ポロリ。そしてもうひとつは、子どもたちがいつも私に見せてくれる、おうちで描いてきた絵の一枚一枚に、そのヤル気と頑張りに、嬉しくて嬉しくて、ほんとうに嬉しくて震えています。(私の声が震えているのを子どもたちに気がつかれないように隠すのが大変です)
みんな一所懸命に描いた跡が感じられます。以前このブログでも書いたと思いますが、もう一度伝えたくて繰り返します。
「カンタンにあきらめちゃいけないけど、どうしてもあきらめてしまいたいこともあるよね。そんなときは、パレットの色を変えればいい、消しゴムで消さなくても絵を変えてしまえばいい、たとえばキリンが難しければ首を短くしてワンコにしてしまえばいい。目を小さく描いてしまっても、その分、鼻を大きく描けばいいんだ。
そうすれば、きっと何か思いつくことがあるよ。だから、あきらめなくてもいいんだよ。そのまま描き続けてみようね」
8月の課題も、決して簡単ではないはずです。学校の授業と同じつもりで取組んでいると、泣きが入るかもしれませんよ。「おどろいた顔」このテーマを親子で少しの時間でもかまいません、お話を交えて子どもの興味を引き出してあげてください。それでも手が止まってしまった時は、私がなんとかします。「涙を隠して、あきらめない!」

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続 言うことを聴かないイイ子たち

2011年07月07日 12時25分36秒 | 日記・エッセイ・コラム
昨日は比較的おとなしい子(?)がそろっているクラスでした。とは言っても、個性については一筋縄ではいかないイイ子がそろっています。
一年生のLちゃんは私からの「丸いものを描こうね」とテーマを聴いて自分の世界に入ると、黙々と頭を使っているのがよくわかる子です。創作時間以外はよくお話をする楽しい子ですが、一旦、創作スイッチが入ると、頑固一徹、自分が納得できないことは決して妥協しません。
ですから、私は本人に了解のもと、パレットに白色絵具を出し、今使っている色に混ぜて、濃淡の違いをみせます。後は、本人の判断ですので、口を出すことはしません。強要はしません。ここで指導が終わっては無責任でしかありません。ですので、今後、何回でも事あるごとに伝えていきます。必ず、気がつきますから安心しています。
このクラスの元気なツートップはYくんとRくん。始まりから15分が経過しても、まだ、なにをどうしたらよいのか迷っています。この時点ではアドバイスが必要です。私は二人の興味の一端はすでに採取していますので、その切り口が有効となります。さりげなく図鑑を机の上に、すぐにペラペラ開いています。「宇宙ステーションってどうやって描くの?」「カブトムシが描けない!」
そのとき私はホワイトボードにワザと面白おかしく(変な形に)描きます。「そんな変なロケットじゃないよ!」ここがチャンスです。「じゃあ、どうなっているのか教えてよ?」二人は調子に乗ってきました。大丈夫です。
最年長のRちゃんの描く時計に、今度は私が喰いつきました。Rちゃんの画力を判断して、すぐに創作の軌道修正を仕掛けます。ホワイトボードに96時間表示で、針が3本ある時計を描き、反応を見ます。その瞬間、空想する絵でも良いことを受け止めてくれました。具象から抽象への目覚めになれば、彼女の表現幅は格段に広がります。期待しています。
Hちゃんもしばらくの時間、戸惑っている様子でしたが、私と他の子とのやりとりを聴きながら、方向が定まったようでした。シャボン玉がたくさん飛んでいます。(シャボン玉を描いたのは彼女だけです。素晴らしい発想です)ここでも、濃淡を描き分けることで、絵がどのようになるのかを知ってもらいます。「シャボン玉が楽しく動き回っているようだな」笑みが見えました、Goodです。これからどしどしと要求していきます。
当たり前ですが、一人ひとりへの助言の方法や分量は、違います。私もそれでよいのかは不安がないわけではありませんが、良くも悪くも、気づきを与える機会は惜しみなく、真剣勝負でかかわっていきます。それに応えてくれる子ばかりです。
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先生の言うことを聴かないイイ子たち

2011年07月04日 20時23分24秒 | 日記・エッセイ・コラム
「ハイ、この丸い画用紙は窓や扉に。」「サーティーワンアイスも丸いよね。」こんな助言も、子どもたちには小耳に挟む程度のインパクトにしか感じていないのです。(トホホッ)
先生の言う通りにはヤラナイッ!と面と向かって言い放つ、とてもたのもしい子ばかりです。
すでにこの子たちは創作戦闘モードになっています。私のボケにも、クススとも笑わないのです。しばらくは子どもたちの顔を見ていることにします。
Yくん:蝉がサナギから成虫になる様子をページにして表現するそうです。まさか、用意した画用紙でページ本にするとは!(スゴイ工夫です!)
Mちゃん:自分のテーマの資料をしっかりと準備してきてくれました。私はそれに応えて、いつしかモグラの話に熱中し、考えてきたプランに揺さぶりをかけます。そうすることで、まだまだ眠っているMちゃんの発想を呼び起こします。(安心して揺さぶりをかけられる子です)
Sちゃん:花束にはたくさんの種類の花が描かれています。これだけの種類は、よく観察していなければ、描き分けられません。着色の時に同じ色を濃淡に描き分けることを助言しました。よく理解したという顔をしてくれました。
Mちゃんはハムスターが大好きです。以前の課題にも登場していました。ここでは決して、他のものを描かせるような誘導はしません。彼女には充分に満足させる経験が必要です。
私の予測を、簡単に乗り越えてくれる、たくましい子ばかりです。ステップアップは間髪入れずに、個々に要求していきます。どこまでも要求していきます。
あのピカソは、少年時代に、絵の先生から「君に教えることは、もう無くなった」と言わせたそうです。早く、そういう日がこの子たちに訪れますように。
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