今年最後のクラスが終了しました。4月度までのカリキュラム内容の検討もほぼ確定して、材料の選定に入って、ほっと一息しています。今は、子どもたち一人ひとりを思いながら保護者様向けのメッセージを一枚一枚書いているところです。しかしこれがなかなか手ごわく、書いていると次から次へと、あんなこともこんなこともと湧きあがってくるのではあるが、その時々の子どもたちの心境や、成長の証として考えてみると、はっきりと言い切る文章であらわすことが難しいもの。まさにこの子たちの成長は龍のごとく天を駆け上る様に、見ている時点で、すでに頭は未来へ、尻尾は実績の雲の中にあります。親御さんの願う、あわてずゆっくりと成長してほしいという思いは、叶わないと、創作活動を身近に見ていた私が断言します。
先日、来日したブータン国王の被災地の子供たちへの御言葉の中に「龍は心の中に住んでいる。自分の龍を育てなさい。龍は経験を食べて成長する。人は経験を積み重ねて(鍛錬して)強くなる。感情をコントロールすることが大切です」
今、キーボードをたたきながらもまた涙がにじんできます。しあわせの本当の価値とは、理想や目標達成ではなく、今この時の現実の上でしっかりと立つことができていれば、それでよし。色塗りがはみ出しても、形が傾いていても、経験の積み重ねのほうが、先生にうるさく激を飛ばされたほうが、そのほうがいい。
ダ・ヴィンチの子どもたち、心の中の龍は失敗を恐れない、苦難を避けない、できるまであきらめない。この一年、本当によく「カンパリました!」先生は宣言します。2012年、先生は龍になります。風にも雲にも雷にも火にも変身して、みんなを見守っていきます。
今年一年ありがとうございました。2012年、みんなの成長に願いを込めて。