12月の課題「ファッションデザイナーになろう」が完成を迎えています。今回もかなり手こずった様子です。(今回、マーカーでの着色で時間を稼ぐつもりでしたが、意外にも塗りつぶしに負担があったようです。ヒゲ先生の反省!)幼・小学年生には、平面かつ分離している袖の存在にも戸惑っていました。でも、そこも今回の私のねらいでした。(そうはいっても、この子たちの将来には布を断裁縫製する服飾はもう無いかもしれませんね。実際にミヤケイッセイさんは一枚布でできたドレスを発表していますから)モノづくりの大変さ、楽しさを一人ひとりがそれぞれに感じ取ってくれたらいいなと思いながら、ファッションデザイナー、布地のデザインをするテキスタイルデザイナー、型を起こすパタンナー、そしてファッションモデルに至るすべてを今回の課題で経験してくれたことと願っています。
クラスのお姉さんが早々に服が出来上がっていくのを見ながら、少し不安げになりながらもがんばっている姿に「塗りつぶし手伝おうか?」と声をかけても「じぶんでやる!」と最後まであきらめなかったKちゃんでした。終了時間が過ぎても手を止めないYちゃんがお母さんの応援が効いて、ラストスパート!みんなが帰った後、袖を通して、暗い外窓に自分の姿を見てひとこと大きな声で「やった!やった!」小さな指で、出来たての自分の服の裾を優しくつまんで、クルリッと笑顔で一回転。この時、一番喜んでいたのはYちゃんよりヒゲ先生の方だったことは秘密です。