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みらいのダ・ヴィンチたちへ

できるかできないか。そんなことは明日に任せて、今このときを一所懸命に「ぼく・わたしは考えたよ。描いたよ。作ったよ。」

10月はデッサン「手の表情を描く」

2010年09月27日 13時49分58秒 | カリキュラム

10月のカリキュラムは「手の表情を描く ~ぐぅ~、ちょき、ぱぁー~」
デッサンに挑戦します。

子どもたちは絵の具を塗ることを楽しみにしているのに心が痛みますが、ここにも困難の壁を乗り越える試練の時間があります。
子どもたちに教えるべき描画の基本はしっかりと伝え、表現する土台を鍛えます。

年齢それぞれの理解度の差はもちろんありますが、ひとりひとりの感受性はまったく同じです。
今まで関心のなかった(?)自分の手が見せるたのしい表情に、興味深く集中できることでしょう。

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君は空を飛ぶことができただろうか。

2010年09月15日 18時46分13秒 | 日記・エッセイ・コラム

ほとんどの子は空を飛ぶ自分の姿をイメージできます。これまでに絵にも描いたんだろうと思います。でも、空を飛ぶ自分像を作るのは、おそらく初めての経験だったんじゃないでしょうか。しかも、始まりからいきなり、骨、関節、筋肉の図鑑を見せられては、戸惑うのは当たり前です。でも、みんなは人体の構成をよく理解しているようでした。背中の翼にはさすがにどうしてよいのか固まっていましたね。先生は意地悪な質問をしました「みんなのカラダが空中に浮くには、どんな形をした翼がなくてはならないのだろうかな」その答えはひとりひとり違います。それを表現して形にしていかなくては納得できないでしょう。だから、必死で形を考えましたね。みんなと一緒に飛びたいから。

先生は迷っています。完成したら、ロダンやラファエロにも負けていない純白の像が空を飛ぶ優雅な姿になります。それで完成にするべきか、着色までを続けるべきかを。(黙って持ち帰ってもらうことにします。その後は自分で考えることですから)

授業中にみんなで盛り上がった話題がありましたね。先生が「お尻のカタチもよく観察しなさい」と言ったら、ある子が「センセイのおしりは大きすぎるなぁ!」またある子は「おなかも出ているし!」なんと失礼な!先生が一番気にしていることを、正確に指摘してくれて。みんなの観察力は大したもんです!(そこで先生は思いました。描写の上達には模写も大切だけど、本物を目の前にしてそこで感じる存在感も描写には大切な意欲につながるものだと)

これからもダ・ヴィンチは本物をできる限り、体験してもらいたいから、先生は努力します。みんなには将来、本物の人物になってもらいたいから。そう信じています。

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観察力

2010年09月06日 17時39分24秒 | インポート

Da_vinch

子どもたちに何も伝えずに目の前の一輪のチューリップを描いてもらったとしましょう。

観察することに慣れていない子の場合、自分の記憶の中にある記号としてのチューリップが、ほぼ同じ記号で描き写されることが予測されます。そこには独創力はおろか、集中力も発揮することはないように思います。(記憶で絵を描くことが悪いといっているのではありまあせん)

国語の授業では、こんな設問があります。「○子さんはその時、どんな気持ちだったでしょう?」また、算数では「同じ形をした積木はこの中のどれでしょう?」どちらも対象物をしっかりと見て、感じ、察し取ることをしなければ、答えにつまずくでしょう。あまり述べたくないのですが、23年度に新たな学習指導要領が実施されます。[生き方を深く考える]ことが加えられています。つまり、基本となる観察力が問われます。

ダ・ヴィンチでは「○○しなさい。」とは言わないように注意しています。「○○したほうが、いいんじゃないかな。」「もう他に方法はないの?」さらに踏み込んで「あなたはどう思うの?最後はあなたが決めなさい。」これらのアドバイスを活かすのは「よく見ること」です。丁寧に言えば、顕微鏡や望遠鏡で見なさいといっているのではありません。正面だけではなく、斜めや上から下から見ること。さらには、対象物の美しさ、不思議さ、驚きも、心の目で見てほしいと期待して、子供たちの観察力に揺さぶりを掛けています。

ダ・ヴィンチの時間では、ひとりひとりの良い点を、ことあるごとに皆の前でほめています。ここにもふたつの効果が表れます。本人の自尊心はもとより、自分に無い点(気が付いていない点)を発見するためのヒントをみんなで共有することです。結果、ひとりひとりの向上心をかきたてる意欲が見えてきます。つまり、観察力とは対象物を見る力ではあるけど、自分を見る力でもあります。

前々回、先生の顔を写生しました。あらためて、ひとりひとりの可能性に、私は緊張を覚えるくらいでした。「すごいっ!」と吠えてしまいました。

次回のカリキュラムは観察力を学びます。

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ダ・ヴィンチ学びの目標

2010年09月02日 12時02分49秒 | 日記・エッセイ・コラム

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3か月が経過して、子どもたちもそろそろ慣れてくれるころです。保護者さまには日頃のご理解に感謝申し上げます。いわゆる通常のお絵かき教室や創造教室ではない、カリキュラムにご心配(?)を募られてしまってはいないかが私の心配です。そこで、少し硬い文章になりますが、ダ・ヴィンチで習うお子さんの、将来の目標となる姿について記したいと思います。

1.創造活動を通して、迷いや困難に、決断と忍耐で

  これを乗り越える経験を繰り返します。

  何があっても物事を正面から向き合う姿勢

  身につけます。

2.自身で感じ、見たものを自由に、のびのびと

  表現する勇気と主張を育みます。

  ぶれない心の基礎(心棒:しんぼう)を強くします。

3.自分と他人の個性(キャラクター)の違いを

  わかりあい、自立と協調の両立。

  将来を豊かにする、広がりのある人間関係能力

  育みます。

9月は紙ねんどで作る翼のある人体像です。

題して「骨付きカラダ」???です。

園や学校では人体像を作るための(自立させるための)テクニックを教える時間がないようです。なので、こどもは普段、目にするリカちゃん人形やガンダムの真似をすることが多く見かけます。(これ自体は決して悪いことではありませんが)人間のカラダは骨と肉と(衣服も含む)で構成されていることを知ってほしいと考えています。また、人体像を自立させるためのテクニックも合わせて学びます。

毎月第1第2土曜日は無料体験教室の実施日です。

お気軽にお問い合わせください。

 

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