この旅にはもうひとつの目的がある。教室の庭に転がっている方解石の大きな結晶(大垣市金生山産)や大理石の塊(さすがにアメジストの結晶は教室内に)に興味を持った子と鉱石採集の話で盛り上がった。1500万年前、日本列島誕生から始まり、地表にその姿を現すまでの過程で、鉱石たちはそれぞれの生い立ちをその形や色に表している。なんとも壮大なロマンではないかと、この子たちと同じ小学生の時分から今も、ずーっと持ち続けてきた。日曜日のたびにハンマーとタガネをリュックサックに入れ、電車賃を握りしめ、帰路は肩に食い込む石ころを背負い、鉱石や化石採集に没頭した少年時代のあのワクワクした気持ちが共鳴して今回の旅が始まった。
そうは言うものの、立入禁止措置が厳しくなり、最近では水晶などの人気物は簡単には出会えない。今回は三重県いなべ市の青川河川敷で変成岩を探すことにする。江戸時代には銀や銅の鉱山があり、運が良ければ、、、!?期待させてはいけないが、それでも自分で見つけた唯一無二の石ころに愛着を持って、地球の偉大さ、地球の一員としての自分の存在を感じ取ってくれることを願っている。なんて、カッコイイことをいうヒゲ先生は「温泉に入りたかった~!」
5月30日日曜日決行! 鉄路のその先にある景色に何を見るのか。ローリングストーンズたちの旅が始まる。