サイボーグは制作途中に子どもと一緒に家庭に帰ることにしました。これには大切なわけがあります。いかがでしょうか?お子さんの困難を乗り越えた跡にお気付きになりましたでしょうか。作品を前にして励ましの声かけが、どんなに嬉しいことか。自分を認めてもらえた。見守ってくれていると安心できれば、少しの困難も正面からアタックする勇気が発揮できるでしょう。
往復するたびに修復が必要となるでしょう。工作課題では常に切断・接着方法を指導してきました。木材をカッターで切断しようとしたり、やたらめったらセロテープ貼りをしたりするたびに、思い通りにならないことを学びました。今回はガラクタ部品なので、方法を間違えていると、すぐに結果として現れます。「紙・木材は木工ボンドだよね。金属は?」破損の原因を知り、対応策を考えてもらいたかったのです。
「鼻はどれを使うのか?」「これはどこにくっ付けるの?」この質問は少なくありません。ガラクタをそのまま、接着剤の量にまかせて無理やり付けようとします。組み立て説明書のある工作キットなどに慣れてしまうと工夫する思考が止まってしまうといいます。自分の手の中にあるものを計画通りに切る、重ねる、曲げるなど、応用力で得た完成の達成感ほど、生きる力に貴重なエネルギーはありません。
写真はK君の作品(途中)です。同様の紙製の卵パッケージを3つ用意しました。みんなで取り合いになるだろうなと期待しましたが、誰も触ろうともしませんでした。どうもそのグロテスクな形が敬遠されたようでK君だけが手にしました。でもどうですか、この迫力!完成がたのしみです。