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みらいのダ・ヴィンチたちへ

できるかできないか。そんなことは明日に任せて、今このときを一所懸命に「ぼく・わたしは考えたよ。描いたよ。作ったよ。」

自‘我‘像を楽しもう。

2016年12月08日 09時47分36秒 | 日記・エッセイ・コラム

自画像の課題が終了しました。シンプルな課題ですが年に2回程度は描かせたい意義のある課題です。自画像には本人のその時の心模様が鮮明に表れます。しかし、自画像制作は楽しめることそうでない子の差がはっきりしています。本人よりもカッコ良く(?!)描くことができニンマリしている子。思うような仕上がりにならなくて自宅に持ち帰りたくないと訴える子。それほど自画像は難しいという思いが強く出る、つまづきの石になりやすいのです。

多く見受けられるのは「鼻が描けなくて、友だちに笑われた」「肌色が混色できない。顔が汚れた」「記号のような当たり前の顔にしか描けない。自分じゃない」これらが苦手意識の始まりです。ではそうならないための指導とは?本物そっくりに描くための技能的向上でしょうか。まったく違います。答えは「自画像を楽しむこと」です。難しいから楽しめるわけがない!と反論が聞こえそうですが、小学生の年齢期は模写を第一の目的ではありません。

例えば難しい算数問題を「難しいから好きでない」ととらえるのか、「クイズを解くみたいで楽しい」ととらえるのか。その差は結果が全く違ってきます。たとえ不正解であったとしても、どこが間違いの原因なのかを探る楽しさを知っている子は「なるほど!」の満足した声が聞こえます。図工も同じです。もちろん正解がないので点数をつけられませんが、達成感、充実感は算数以上に味わえると思います。

話を戻します。苦手意識を持たないようにするには「楽しさに集中する」外からの価値のない声や評価を弾き飛ばす。そうすると思う存分やり切り、完全燃焼させることができます。完全燃焼してるエンジンは最大限の推進力を生み、外部からの抵抗力を身につけられます。

写真はりょうたくん(2年生)の絵です。線に勢いがあります。迷いがないので、思いを出し切っています。本人の心がよく表れています。これこそが本物の「そっくり」ではないでしょうか。(でもね、)この絵は描き上げたその瞬間を持って役目を終わります。当の本人はいつまでもこの絵をいとおしく思い続けることはしません。すでに次の楽しみを楽しみにしています。これこそが楽しみを積み上げるということです。

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冬のレモン

2016年12月06日 12時13分04秒 | 日記

焼きマシュマロ、レモンソーダ、オイルランプ、クリスマスピラミッド、

教室のみんなで冬をたのしみにしています。

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ランプの燈火が復活する

2016年12月06日 09時25分28秒 | 日記
もう記憶にないほど、ずいぶん前に小樽の北一硝子で購入したガラス製のオイルランプを5年ぶりに修理して、この冬によみがえりました。灯油瓶と笠の色はマルーン(阪急電車の車輌のあの上品な)であまり見かけない色彩が自慢です。銅製の野ばらの飾り細工は黒銅色に変色したまま残しました。7ミリの布帯芯は優しい光で子どもたちを見送っています。LEDライトにはない、穏やかな灯下を記憶に残してくれたら嬉しいです。
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好きこそもののじょうずなり

2016年12月01日 09時35分00秒 | 日記・エッセイ・コラム
だれひとりとして同じものを制作する子はいない。当たり前のことですが、だからこそ人の尊厳なので、それを親・指導者の威圧で曲げることがあってはならないと強く確信しています。「子どもは創造することを楽しむ」ものであって、そうでなければ子どもとしての健全な成長にならないと断言できます。このことは今の社会が実証しています。
描いたり作ったりする行為は、その子自身の感情の現れで、私のように、その子にたった2時間しか接していなくても、まるでその子の日記を手に取って読むようにわかります。勉強で疲れたよね、嫌な事あったよね、眠たいよね、おなか減ったよね。それでもこの教室では元気に復活し、すべてを忘れて没頭するよい時間を過ごしてもらいたいと思います。習い事は楽しむところではないというご批判もありましょうが、何か好きなこと楽しみにしていることが軸足にあれば、勉強をはじめスポーツ、その他の関心へ、もう一方の足を安定して伸ばすことができるのではないでしょうか。両足の振り幅が大きく広く深くなってゆく、「創造する」とはこのことです。舗装した歩道を歩くことでは決して得られない喜び、楽しみながらこの先を生きてゆくことにつながると確信しています。
MOA美術館コンクール豊明市銅賞を受賞したEくんも、集中と解放を繰り返しながら、これまで以上に降り幅が大きくなるように、GAWOO教室の枠から飛び出るほどの活躍に期待しているひとりです。おめでとう!
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