今日は朝動けなかった。
だから朝の母の送迎の車を待つ仕事は妹にやってもらった。
そして妹と自分の部屋でおしゃべりをしながら、母の帰りの連絡を知らせる電話を待っていたがかかってこない。
「遅いな~」としゃべっているうちに、ドアのノックがする音が聞こえた。
そして妹が見に行ったら母だった。
母に聞いたら、母と妹と私の三人で行った荒川土手が忘れられず、そこに行くためのリハビリに、いつもより遠いところで車を降りて家の前まで歩き、そこから階段を上って部屋まで上がってきたのだ。
うれしい!
母の闘病の根底にあるのは、また家族と一緒に外出したいからだったんだ!
そう思ったらうれしくなってきた。
生きる目標があると、生きる気力がわいてくる。
母は八十を過ぎても、家族三人で外出したいという目標を持っている。
私も母に学んで、諦めた人生の目標をもう一度目指したいと思うようになった。