目覚めた孔雀。独り言三昧。

目覚めた孔雀の独り言です。

遅まきながら、親の偉さがやっとわかった。

2022-12-21 11:22:11 | いけてつ独り言

親は偉い。

父親は不肖の息子を持ち、人生の理不尽に、黙って耐え忍んであの世に旅立った。

母親は不肖の息子を持ち、人生の理不尽に、文句も言わずに耐え忍んで生きている。

 

あ~。

さすが戦中派。国民学校の教育を受けてきた世代だ。

明治生まれの親に育てられた世代だ。

その生き方には何か一本筋の通った美しさがある。

 

父親や母親が口をそろえて、俺ら兄妹に語ってきたことだ。

昨日まで一緒に遊んでいた友達が、爆弾投下や艦砲射撃、そして機銃掃射でいなくなってしまう。

そしてやっと戦争が終わったと思ったら、今度は昨日まで遊んでいた友達が飢え死にでいなくなってしまう。

そんな時代をくぐり抜けてきたからこそ、俺らは人に優しくしたいし、一つものをみんなで分けたいんだと。

 

やっと私も還暦近くなって、遅まきながらそんな親の生き方の美しさがわかり、彼らを尊敬できるようになったのだ。

 

ある宗教の勧誘員がこんなことを言っていた。

「いけもとさん、てつこう君は、今、生意気にこんなことを言っているが、子供は逆立ちしたって親にはかなわないんだからね。」と。

 

その宗教に入信することはなかったが、彼女の語ったことは本当だったと痛感する次第である。

 

以上、いけもと。



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