
まずは「フォーンブース」です。
1本の電話が電話ボックスにかかってきて物語は始まります。
いろんな事情からそこから勝手に移動できないし
かといって電話を切ることもできないし
すごく手の込んだ仕掛けはないし、ドンパチはないけれど
おもしろいです。
主人公が心の中を少しづつ話していく所は
人間が普通に持っている欲望を一つづつさらけ出して行くような感じで
ここの場面も良いと思います。
★★★★

次は「博士の愛した数式」です。
寺尾聡のやさしい話し方が絶妙に合っています。
博士の記憶が80分しかもたず(昔の記憶は残っている)
次の日になるとまた話が初めから始まります。
深井絵里(お母さん役)と息子との数学を通しての係わり合いがよいです。
博士が息子に数式を教えていくのですがその教え方が
理路整然と静かにやさしく教えとくというところもよい。
気持ちがやさしく、穏やかな感じになります。
余韻が残って気持ちよいです。
★★★★