
「二人とも本当に解散の決心は変わらないんだな」
全国7都市を回るツアーへの出発の朝、車に乗り込んだデュオ<ハルレオ>のハルとレオに、
ローディ兼マネージャーのシマが確認する。
うなずく二人にシマは、「最後のライブでハルレオは解散」と宣言するのだった。
2018年7月14日、解散ツアー初日から波乱は起きる。
別行動をとったレオが、ライブに遅刻したのだ。
険悪なムードの中、「今日が何の日かくらい憶えているよ」と、
小さな封筒をハルに押し付けるレオ。しばらくして、
何ごともなかったかのようにステージに現れるハルレオ。
トレードマークのツナギ姿に、アコースティックギター。後ろでシマが、
「たちまち嵐」を歌う二人をタンバリンでサポートする。
次の街へ向かう車の中、助手席でレオからもらった封筒を開けるハルを見て、
「そうか、今日はハルの誕生日か」と呟くシマに、
「違うよ。初めてレオに声をかけた日だよ」と答えるハル。
二人が出会ったのは、バイト先のクリーニング工場。
上司に叱られ、むくれていたレオを、
ハルがいきなり「ねぇ、音楽やらない?あたしと」と誘ったのだ。
お薦め度★★★★