☆GREEN HEART☆

漫画と本と国府津があれば生きていけるかもしれない「ことは」のブログ。
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石田衣良さん『池袋ウエストゲートパーク』読。

2006-06-09 | 石田衣良
あれ?はやりものとか人気あるの、キライじゃなかったの?

ちょっと本断ち中なので、過去読んだ本の紹介。
絶対読むまいと思ってた一冊。
理由は、毎度お馴染み、「はやってたから」
でもある方の薦めにより、騙されてもいいと思って読んでみた。

石田衣良さん『池袋ウエストゲートパーク』とは
「舞台は東京・池袋。
殺人、麻薬売買、少女失踪事件、2グループ間の派閥争いetc...
池袋は、トラブルだらけ。
池袋の裏社会。黒い影。渦巻く悪。
そんな池袋のトラブルシューター・「マコト」。
どこのグループにも、属さない。
でも、クールだが、実は情に厚い「マコト」の「頭の切れ」を知った池袋のトラブルは、不思議と彼の周りに集まってくる。。」


読んで正解。
面白かった。
まさに、「池袋を駆けぬけろ!」という感じ。
疾走感あふれた、物語。(内容がどろどろしてるわりに、すごくさっぱり)
ミステリー・・ではないけど、謎解きもアリ。
テンポよく、読みやすい。
主人公が「少年」であるのが魅力的。
一見クールで、情に厚い「マコト」
その周りに集う、一癖もふた癖もある仲間(?)たちとのエピソードも、
また楽しい。
「タカシ」と「サル」が好き。マコトもだけど、
皆、どこかお人よしで優しいのが、つぼです。

やはり五條瑛さんの『断鎖』(革命シリーズ)と近いものがある。
革命好きなら、とりあえず楽しめるはず。逆もあり。


つまり、『池袋ウエストゲートパーク』への評価は、◎でした。
この「ハードボイルド」なジャンル(密売・麻薬・殺人・少年派閥争いあたり)がキライでなければ、是非。
活字離れした、高校生くらいの方にお勧めしたい。

そう。おもしろかった。『少年計数機』『骨音』と続編も即行読んじゃうくらい。
しかし。
この後、続編を読むに連れて、多少評価は変動していきます・・