港町のカフェテリア 『Sentimiento-Cinema』


献立は…  
シネマ・ポップス…ときどきイラスト

1966年 『花のささやき』 ウィルマ・ゴイク

2015-09-25 08:43:14 | 続・60年代ポップス変遷史

”In un fiore” Wilma Goich



この曲は、作詞L・C・ドニーダ、作曲モゴールによる1966年のサン・レモ音楽祭入賞曲で、ウィルマ・ゴイクの
最大のヒット曲となりました。
同年のサン・レモ音楽祭大賞曲はジリオラ・チィンクエッティの『愛は限りなく』でしたが、日本においては軽快な
『花のささやき』の方がヒットしていたようです。
アイドル歌手的存在であったウィルマ・ゴイクは1965年のサン・レモ音楽祭で『花咲く丘に涙して』で入賞し、
『花のささやき』で二年連続の入賞を果たしました。これからの活躍を大いに期待されたのでしたが、1967年に
『夢の誓い』、1968年に『ささやく瞳』をリリースしたものの残念ながらヒットせず、そのあとは結婚・出産などで
活動が休止状態となってしまいました。

Se non corri tu potrai vedere
le cose belle che stanno intorno a te.
Non sai che in un fiore
c'è un mondo pieno d'amore
non sai che nei miei occhi c'è
amore per te.

↓はウィルマ・ゴイクの『花のささやき』 YOUTUBEより



1966年 『にくい貴方』 ナンシー・シナトラ

2015-09-24 01:23:15 | 続・60年代ポップス変遷史

”These Boots Are Made For Walkin” Nancy Sinatra




ナンシーのプロデューサーでシンガー・ソングライターでもあるリー・ヘイゼルウッドの作詞・作曲によるもので
フルーツ娘を卒業したナンシーによる大人の歌への第一歩となったこの曲は1966年に全米No.1に輝きました。
「このブーツは歩くために作られてるけれど、そのうちこのブーツであなたの上を歩くわよ」というちょっと怖い
S系女の歌ですね。
日本ではこの年の3月から7月ごろにヒットしていました。

You keep saying you've got something for me.
something you call love, but confess.
You've been a messin' where you shouldn't have been a messin'
and now someone else is gettin' all your best.
These boots are made for walking, and that's just what they'll do
one of these days these boots are gonna walk all over you.

↓はナンシー・シナトラの『にくい貴方』 YOUTUBEより


1966年 『天使のためいき』 フランス・ギャル

2015-09-23 01:01:20 | 続・60年代ポップス変遷史


”Nous Ne Sommes Pas des Anges” France Gall



フレンチ・ポップスのアイドル、フランス・ギャルの日本における第三弾で、『夢見るシャンソン人形』や
『涙のシャンソン日記』などの作詞・作曲で知られるセルジュ・ゲンスブールの作品です。
日本ではこの年の春に流行っていました。

Nous ne sommes pas des anges
Les anges du paradis
Trouveraient ce monde bien étrange
S'ils descendaient jusqu'ici
Non nous n'avons rien des anges
Des anges du paradis
Laissez-les au ciel là-haut les anges
La terre n'est pas le paradis

↓はフランス・ギャルの『天使のためいき』 YOUTUBEより




1966年 『家へは帰れない』 シャングリラス

2015-09-22 01:51:57 | 続・60年代ポップス変遷史

”I Can Never Go Home Anymore” Shangri-las



1965年、ジョージ・モートンの作詞・作曲によりシャングリラスが唄った全米6位の異色曲です。
シャングリラスはベティとメアリーのウェイス姉妹、メリーアンとマージのガンザー姉妹による四人のガールズ
グループですが、ベティが舞台や写真に対する恐怖感が強すぎてほとんど表舞台にでなかったために
三人グループと思われているようです。
60年代後半のヒッピー文化を思い起こさせる不良っぽさとワイルドさで屈折した思春期をテーマにし、
深い陰を前面に押し出した曲調に仕上げています。
親に反対され家出した娘が彼に棄てられて家に帰ろうとした時には既に母親が亡くなっていたという
歌詞ですが、そのいきさつや悲しみを呟くように語りかけ、
「ダメよ、私のようにならないで、こんなになってしまうともう家には帰れなくなってしまうから」
と、同じ世代の若者たちに警告し自制を促しているように思われます。

I'm gonna hide if she don't leave me alone
I'm gonna run away
Don't !!
'caus you can never go home anymore

↓はシャングリラスの『家へは帰れない』 YOUTUBEより



1966年 『夢のカリフォルニア』 ママス&パパス

2015-09-21 03:57:32 | 続・60年代ポップス変遷史

”California Dreamin'” The Mamas & The Papas



ママス&パパスはジョンとミシェルのフィリップス夫妻、キャス・エリオット、デニー・ドハーティの4人から成る
ロック系のフォーク・グループで、彼等の楽曲はサンシャイン・ポップとも称されています。
1965年に結成されて発表した『夢のカリフォルニア』はいきなり全米4位にランクされる大ヒットとなりました。
しかし、ミシェルとデニーの不倫騒動などでメンバー・チェンジや再結成を繰り返したものの1968年に解散。
日本でのヒットは結局『夢のカリフォルニア』一曲の一発屋に終わってしまいました。
作詞・作曲はジョン・フィリップスで妻のミシェルもその一部に加わっています。

All the leaves are brown
and the sky is gray.
I've been for a walk on
a winter's day.
I'd be safe and warm
if I was in L.A.;
California dreamin'
on such a winter's day.

↓はママス&パパスの『夢のカリフォルニア』 YOUTUBEより