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ポップス・ベストテン 1962年4月 その1

2014-04-06 00:07:02 | ポップス

『今週のベストテン』1962年4月7日
①トゥナイト サウンド・トラック
②ルイジアナ・ママ ジーン・ピットニー
③花咲く街角 デル・シャノン
④悲しき片想い ヘレン・シャピロ
⑤霧の中のジョニー ジョン・レイトン
⑥恋の一番列車 ニール・セダカ
⑦ライオンは寝ている トーケンズ
⑧夢みる恋 ヘレン・シャピロ
⑨レッツ・ゲット・トゥゲザー ヘイリー・ミルズ
⑩大人になりたい コニー・フランシス
⑪夢のデイト コニー・フランシス
⑫戦場に陽は落ちて リトル・リチャード
⑬君去りし夜 ウーゴー・ブランコ楽団
⑭悲しき女学生 パット・ブーン
⑮悲しい恋の物語 ダイオン
⑯ブルー・ハワイ エルヴィス・プレスリー
⑰すてきな16才 ニール・セダカ
⑱さすらいのルンバ ホセイト・ロメロ楽団
⑲子供じゃないの ヘレン・シャピロ
⑳あなたのおそばに ヘレン・シャピロ

『今週のヒットレコード』1962年4月8日
①霧の中のジョニー ジョン・レイトン
②好きにならずにいられない エルヴィス・プレスリー
③ライオンは寝ている トーケンズ
④悲しい恋の物語 ダイオン
⑤戦場に陽は落ちて リトル・リチャード
⑥ビッグ・バッド・ジョン ジミー・ディーン
⑦ハッピー・ホセ ジャック・ロス楽団
⑧ナポリに帰りて ナナ・ムスクーリ
⑨トゥナイト サウンド・トラック
⑩あなたに夢中 ジョー・アン・キャンベル
⑪すてきな16才 ニール・セダカ
⑫ザ・ツイスト チャビー・チェッカー
⑬楽しいデイト ドリス・デイ
⑭大人になりたい コニー・フランシス
⑮アテネの恋歌 ナナ・ムスクーリ

『今週のベストテン』では『トゥナイト』が『ルイジアナ・ママ』を抑えてトップに返り咲きです。
以降、この二曲によってトップをめぐっての激しいバトルが繰り広げられることになります。
先週下位に初登場したばかりのヘイリー・ミルズの『レッツ・ゲット・トゥゲザー』と
コニー・フランシスの『大人になりたい』が一気にベストテン内に入ってきました。
そのため、『悲しい恋の物語』と『君去りし夜』がベストテンから陥落です。
下位ではニール・セダカの『すてきな16才』が初登場して17位にランクされました。
また、20位にヘレン・シャピロの『あなたのおそばに』が入ってきましたが、票が伸びず
今週限りのマイナーヒットに終わってしまいました。

『今週のヒットレコード』ではベストテン内での順位の移動はあったものの顔ぶれは
まったく変わりませんでした。
下位では『悲しき片想い』『ルイジアナ・ママ』が圏外に去り、『大人になりたい』と
ナナ・ムスクーリの二曲目となる『アテネの恋歌』がランクインしてベストテン入りを
目指します。

↓はコニー・フランシスの『大人になりたい』 YOUTUBEより  



『アテネの恋歌』はYOUTUBEで探してみましたが残念ながら見当たりませんでした。

映画音楽史(95) 『朝な夕なに』 1958年公開

2014-04-05 00:23:11 | 映画音楽



『朝な夕なに』 Immer wenn der Tag beginnt (西独) 1957制作
監督 ヴォルフガング・リーベンアイナー
音楽 フランツ・グローテ
主演 ハンナ・ブルクハルト … ルート・ロイヴェリック
    マルティン … クリスチャン・ヴォルフ
    ハンス … ピーター・シュテルナーゲル
    ヴァルター … ハンス・ライザー
主題歌 『真夜中のブルース』 ( Midnight Blues ) 演奏・サウンド・トラック

傷つきやすい思春期の男子生徒と女教師との交流を描いたゲオルク・フルダレックの小説を
暖かくて清潔に描いた青春ドラマ。
男子高校に女教師のハンナが着任してきて、クラス一成績の良いマルティンと同じ下宿者に住む。
両親の愛に飢えていたマルティンはハンナに淡い恋心をいだく。しかし、マルティンがそんな想いを
綴った日記を落としたことから噂が広がり彼はピストル自殺を図ろうとした。ハンナはマルティンの
心情を察して事件を穏便に処理し、学園は何事もなかったように平穏に戻る。

主題歌の『真夜中のブルース』はフランツ・グローテの作曲で、サントラ盤も彼の楽団によるものです。
映画では、タイトルバックのほか、バンド仲間の演奏シーンなどても使われていましたが、
バンドリーダーであった学友の埋葬場で、葬送曲代わりに演奏されるシーンが心に残ります。
日本ではサウンドトラック盤よりもベルト・ケンプフェルト楽団で大ヒットしました。

↓はベルト・ケンプフェルト楽団の『真夜中のブルース』 YOUTUBEより

(トランペッターはビリー・モーです)

なお、葬儀場での演奏は↓でご覧になれます。
ドラムスのない演奏が印象的でした。
http://www.youtube.com/watch?v=zShZIcOSV_k

映画音楽史(94) 『鉄道員』 1958年公開

2014-04-04 00:08:39 | 映画音楽



『鉄道員』 Il Ferroviere (伊) 1956制作
監督 ピエトロ・ジェルミ
音楽 カルロ・ルスティケッリ
主演 アンドレア・マルコッチ … ピエトロ・ジェルミ
    サーラ … ルイザ・デラ・ノーチェ
    ジュリア … シルヴァ・コシナ
    マルチェロ … レナート・スペツィアリ
    サンドロ … エドアルド・ネヴォラ
    ジジ・リヴェラーニ … サーロ・ウルツィ
主題歌 『鉄道員のテーマ』 ( Il Ferroviere ) 演奏・サウンド・トラック

鉄道員一家の日常生活をきめ細かく描写した哀感溢れる秀作で、ピエトロ・ジェルミの代表作。
原案は脚本家のアルフレード・ジャンネッティで、ジェルミ他三人の加筆による社会ドラマ。
末っ子のサンドロは機関士の父アンドレアを英雄視しているが、長男のマルチェロや長女のジュリアは
父の頑固さを嫌っている。ある日、アンドレアが運転する列車に男が身を投げる事故が起こる。
それに気を病んだアンドレアは信号を見落として衝突事故を起こしそうになって格下げされる。
そんな時、鉄道ゼネストが起こったがアンドレアは列車を運転してスト破りと仲間からののしられる。
アンドレアの頑固さに嫌気がさしたマルチェロとジュリアは家を出て、家庭はどん底状態となった。
淋しいクリスマスの夜、同僚のジジの計らいで職場仲間たちと和解しアンドレアの家に集まってきた。
さらに、家を出ていたマルチェロとジュリアも顔を出す。ようやく平和な家庭に戻ったかにみえた。
安らぎを得たアンドレアは妻のサーラにセレナーデを聞かせようとギターを弾き始める。

主題歌のカルロ・ルスティケッリ作曲の『鉄道員のテーマ』は、日本人好みの映画音楽の傑作で
実質的な彼のデビュー作となりました。哀愁をおびたメロディーに工場のサイレンなどのエフェクトを
加えたサウンドトラック盤はフェランコ・フェラーラ指揮のオーケストラによるものです。
レコードとしてはカルロ・ルスティケッリ楽団の演奏、彼の娘アリダ・ケッリの歌唱などもリリースされています。

↓はサウンドトラック盤の『鉄道員のテーマ』 YOUTUBEより

映画音楽史(93) 『最後の楽園』 1958年公開

2014-04-03 00:10:29 | 映画音楽



『最後の楽園』 L'Ultimo Paradiso (伊) 1957制作
監督 フォルコ・クイリチ
音楽 フランチェスコ・ラヴァニーノ
主題歌 『パペーテの夜明け』 ( Sunrise At Papeete ) 演奏・サウンドトラック

イタリアの紀行シリーズの一編で、南太平洋ポリネシアの島々におけるドキュメンタリー映画。
タヒチやニューヘブリディーズ諸島の自然や風習を紹介したもので、命をかけた成人の儀式・
海への恐怖感を克服する少年・文明生活への憧れ・部族の結婚式の四話から構成されている。

音楽担当はフランチェスコ・ラヴァニーノ (作曲) で、それぞれの挿話の内容と情感を組曲風に作成、
特に有名な第三話の『パペーテの夜明け』は現地の民族音楽をアレンジしたものです。
また『パペーテの夜明け』は、1963年制作・公開の『南海の楽園』でも使われていました。
サウンドトラック盤はラヴァニーノ楽団で、日本ではフィルム・シンフォニック楽団でもヒットしました。

↓はサウンドトラック盤の『パペーテの夜明け』 YOUTUBEより


映画音楽史(92) 『河は呼んでる』 1958年公開

2014-04-02 00:19:24 | 映画音楽



『河は呼んでる』 L'eau Vive (仏) 1958制作
監督 フランソワ・ヴィリエ
音楽 ギー・ベアール
主演 オルタンス … パスカル・オードレ
    シモン … シャルル・ブラヴェット
    ロシュブリーヌ … モンコルビエ
主題歌 『河は呼んでる』 ( L'eau Vive ) 唄・ギー・ベアール

ダム建設を背景に村の少女の成長を綴ったジャン・ジオノの書き下ろしシナリオによる作品。
アルプスから流れるデュランス河の美しい村がダム工事で沈んでいこうとしていた。
莫大な補償金を受け取った老人が亡くなり、遺産は清純な娘のオルタンスに受け継がれる。
それを目当てに欲の強い親族たちが醜い争いをはじめ、オルタンスに魔手が伸びる。
危機を逃れたオルタンスは現金をスクーターに積んで山村のシモン伯父のもとへ走る。

主題歌の『河は呼んでる』はエジプト生まれのシャンソン歌手ギー・べアールの作詞作曲です。
元建設省の役人という変わり種でしたが、モンマルトルで唄っていたのを監督に見いだされました。
映画では冒頭でギー・ベアール本人が唄い、また彼のギターソロが要所要所に流れていました。

Ma petite est comme l'eau, elle est comme l'eau vive
Elle court comme un ruisseau, que les enfants poursuivent
Courez, courez vite si vous le pouvez
Jamais, jamais vous ne la rattraperez

↓はギー・べアールの『河は呼んでる』 YOUTUBEより