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映画音楽史(99) 『リオブラボー』 1959年公開

2014-04-10 00:11:45 | 映画音楽



『リオブラボー』 Rio Bravo (米) 1958年制作
監督 ハワード・ホークス
音楽 ディミトリー・ティオムキン
主演 ジョン・チャンス … ジョン・ウェイン
    デュード … ディーン・マーチン
    コロラド・ライアン … リッキー・ネルソン
    スタンピー … ウォルター・ブレナン
    フェザーズ … アンジー・ディキンソン
    ネイサン・バーデット … ジョン・ラッセル
主題歌 『リオブラボー』 ( Rio Bravo ) 唄・ディーン・マーチン
挿入歌 『皆殺しの唄』 ( Deguello ) 演奏・ネルソン・リドル楽団
挿入歌 『ライフルと愛馬』 ( My Rifle, My Pony And Me ) 唄・ディーン・マーチン&リッキー・ネルソン

B・H・マッキャンベルの小説をもとにしたハワード・ホークス監督・ジョン・ウェイン主演の豪快西部劇。
リオ・ブラボーの町の保安官チャンスは町のボスであるバーデッドの弟ジョーを殺人犯で捕えた。
しかし、町は完全にボスの支配下にあり、バーデッドはジョーを留置所から奪還するため町を封鎖した。
チャンスの味方はアル中のデュードと老人のスタンピー、そして流れ者のコロラドだけである。
ついに多数に無勢の戦いが始まったが、チャンスたちはダイナマイトを使って相手を降伏させる。

本来の主題歌はディーン・マーチンがタイトルバックで唄った『リオブラボー』なのですが、
実質的な主題歌は『皆殺しの唄』と『ライフルと愛馬』でありましょう。
『皆殺しの唄』はアラモ砦の戦いでメキシコ軍が総攻撃の時に使用した‘首斬り’という古曲で、
これをティオムキンが編曲したものです。
映画ではバーデッド一味が保安官事務所を脅すかのようにトランペットのメロディを流していました。
この曲は後年のジョン・ウェイン監督の『アラモ』でも使われています。

↓はネルソン・リドル楽団の『皆殺しの唄』 YOUTUBEより



また、『ライフルと愛馬』はディミトリー・ティオムキン作曲、ポール・フランシス・ウェブスター作詞で、
この映画では保安官事務所でリッキー・ネルソンのギターとウォルター・ブレナンのハーモニカで
ディーン・マーチンとリッキー・ネルソンが唄っていました。
ただ、レコードはディーン・マーチンの歌唱でリリースされています。
しかし、この曲はこの映画のために作られたものではなく、1948年の『赤い河』の主題歌として
ティオムキンが作曲したもので、同映画のタイトルバックで流れていました。

The sun is sinking in the west
The cattle go down to the stream
The redwing settles in the nest
It's time for a cowboy to dream

↓はディーン・マーチン&リッキー・ネルソンの『ライフルと愛馬』 YOUTUBEより