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映画音楽史(159) 『西部開拓史』 1962年公開

2014-06-19 01:34:50 | 映画音楽



『西部開拓史』 How the West was Won (米) 1962年制作
監督 ヘンリー・ハサウェイ  (第一、二、五話)
    ジョン・フォード (第三話)
    ジョージ・マーシャル (第四話)
音楽 アルフレッド・ニューマン
主演 ゼブロン・プレスコット … カール・マルデン
    レベッカ・プレスコット … アグネス・ムーアヘッド
    イヴ・プレスコット … キャロル・ベイカー
    リリス・プレスコット … デビー・レイノルズ
    ライナス・ローリングス … ジェームズ・スチュアート
    クリーブ・バン・ベイレン … グレゴリー・ペック
    ゼブ・ローリングス … ジョージ・ペパード
    シャーマン将軍 … ジョン・ウエィン
    マイク・キング … リチャード・ウィドマーク
    ジェスロ・スチュアート … ヘンリー・フォンダ
主題歌 『牧場の我家』 ( A Home In The Meadow ) 唄・デビー・レイノルズ
挿入歌 『ジョニーが凱旋するとき』 ( When Johnny comes marching home )

1830年から半世紀間の開拓者一家の物語で、全編五話で構成されたシネラマ方式による長編西部劇。
【第一話】1830年末、ゼブロン・プレスコット一家は新天地オハイオに向かう旅に出た。一家がキャンプを張っていた
ところに毛皮売りのライナスが現れて夕食を共にする。その後ライナスは強盗団に襲われ負傷するがその強盗団が
プレスコット一家を襲うのを知って身をもって守り抜く。一家は筏で急流を下るが途中で両親が亡くなった。ライナスと
長女のイヴは恋仲となりライナスは農園を築きイヴと開拓する決意をした。
【第二話】1840年末、次女のリリスはセントルイスの酒場の歌手をしていたがパトロンが死に金鉱を譲り受ける。
それを目当てにした賭博師クリーブが彼女に近づいたが金鉱は無価値だと分かったため彼女から去っていく。
ある日、蒸気船で賭け事に興じていたクリーブは聞き覚えのある歌声に気づき、改めてリリスに求婚する。
【第三話】1850年末、南北戦争が勃発し、ライナスとイヴの息子ゼブも戦闘に加わる。しかしライナスは戦死し
戦後にイヴも後を追うように亡くなった。ゼブは農園を弟に譲って騎兵隊に残る。
【第四話】1860年末、ゼブは大陸横断鉄道の守備隊長になっていた。建設責任者のマイクは野牛狩りのジェスロの
意見を無視してインデアン居留地内に線路を敷こうとしたためインデアンと騒動を起こす。その責任を感じたゼブは
騎兵隊を退任してひとり西へ向かう旅に出る。
【第五話】1870年末、ゼブはアリゾナで保安官になり、そこで未亡人となったリリスと再会する。しかしアリゾナは治安
が悪く列車強盗が多発していた。ゼブは強盗団の首領のガントを倒して正義を守り抜き、西部に平和が訪れる。

本来の主題歌はアルフレッド・ニューマン作曲・ケン・ダービー作詞でケン・ダービー・シンガースによる
'How the West was Won'なのですが、あえて『牧場の我家』とさせていただきます。
この『牧場の我家』の原曲は有名なイギリス民謡の『グリーン・スリーヴス』 ( Green Sleeves ) で、これに
サミー・カーンが詩を付けたものです。
映画では【第二話】において蒸気船のステージでデビー・レイノルズが唄っていました。

Away, away, come away with me
Where the grass grows wild and the winds blow free
Away, away, come away with me
And I'll build you a home in the meadow

↓は映画より『牧場の我家』  YOUTUBEより


じっくりと聞きたい方のために
↓はデビー・レイノルズの『牧場の我家』  YOUTUBEより



挿入歌の『ジョニーが凱旋するとき』につきましては、当ブログの映画音楽史(37)『第十七捕虜収容所』で紹介して
いますので、ここでは省略することにします。