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映画音楽史(158) 『怒りの葡萄』 1962年公開

2014-06-18 00:18:22 | 映画音楽



『怒りの葡萄』 The Grapes of Wrath (米) 1940年制作
監督 ジョン・フォード
音楽 アルフレッド・ニューマン
主演 トム・ジョード … ヘンリー・フォンダ
    ジョード夫人 … ジーン・ダウエル
    ケイシー … ジョン・キャラダイン
主題歌 『レッド・リヴァー・ヴァレー』 ( Red River Valley ) 

凶作と機械文明で職を失った小作人の厳しい生活を描いたジョン・スタインベックの小説をジョン・フォードが映画化。
正面から資本主義社会の歪みを糾弾した勇気ある問題作品。
1930年代半ば、殺人容疑で投獄されていたトムが釈放されてオクラホマの実家に戻るが、凶作のために家族は
新しい土地を求めて西へと旅立っていた。やがてトムは家族と再会したが、豆摘みや桃もぎなどの仕事も長続き
せず、カリフォルニアでは農園主側とのスト騒ぎでトムは殺人を犯して保安官から追われる身となり、トムは皆に
迷惑をかけまいとして去ってゆく。さらなる苦難を乗り越えてジョード家のトラックは仕事を求めてひた走る。

主題歌の『レッド・リヴァー・ヴァレー』は古いアメリカ民謡でこれをヒューゴー・フレイが編曲したものです。
映画ではタイトルバックとエンドロールにインストゥルメンタルが流れ、ラスト間近の野外ダンスパーティーの
シーンでは母親とダンスをしながらトムがワンフレーズ唄っていました。サントラ盤はリリースされておりません
ので、映画での演奏楽団は不明です。ここでは有名なミッチ・ミラー楽団を貼っておきます。

From this valley they say you are going,
We will miss your bright eyes and sweet smile,
For they say you are taking the sunshine
That has brightened our pathways a while.

↓はミッチ・ミラー楽団と合唱団の『レッド・リヴァー・ヴァレー』  YOUTUBEより


当時、ジョージ・マハリスの名曲『ルート66』が有名だったため、何度も繰り返して映し出されるルート66の標識も
強く印象に残りました。