『危険な関係』 Les Liaisons Dangereuses (仏) 1959年制作
監督 ロジェ・ヴァディム
音楽 アート・ブレイキー
主演 ヴァルモン … ジェラール・フィリップ
ジュリエット … ジャンヌ・モロー
マリアンヌ … アネット・ストロイベルグ
ダンスニ … ジャン・ルイ・トランティニアン
セシール … ジャンヌ・ヴァレリー
主題歌 『危険な関係のブルース』 ( Les Liaisons Dangereuses ) 演奏・アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ
危険な恋愛心理を分析したコデルロス・ド・ラクロの問題小説をヴァデムが耽美的に映画化したアンモラルな話題作。
外交官のヴァルモンと妻ジュリエットはお互いに次々と不倫を重ねてそれを報告し合い、共同で後始末をするという
悪魔的な夫婦である。ジュリエットは不倫相手が結婚するというのを聞き、そのフィアンセのセシルをヴァルモンに
襲わせたりした。そんなヴァルモンがマリアンヌ夫人に本気で恋をするようになった。面白くないジュリエットはセシル
の新恋人のダンスニをそそのかしてヴァルモンと決闘させ、ダンスニはあやまってヴァルモンを殺してしまう。
マリアンヌは傷心の果てに死に、セシルは世俗を捨てて修道女になる。警察から事件の関与の尋問を受けていた
ジュリェットは証拠の手紙を焼き捨てようとして誤って顔にひどい火傷を負い報道陣の前に晒される。
モダンジャズ好みのロジェ・ヴァディムはこの映画でもセロニアス・モンク、ケニー・クラークなどを使っていますが
中でも『危険な関係のブルース』(別名 No Hay Problema )はこの映画の主題歌として大評判になりました。
作曲はジャック・マレイとなっていますが、実際はジャズピアニストのデューク・ジョーダンの作曲と言われています。
映画ではパーティーの席でアート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズが実際に演奏しています。
↓はアート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズの『危険な関係のブルース』 YOUTUBEより
それにしてもアネット・ストロイベルグ(のちのアネット・ヴァディム)の美しさに驚かされたものです…