光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

銘水の里・久留里⑤-紅葉とパンと造り酒屋

2021年11月19日 | 日記

 久留里の古刹・真勝寺を見学した後、寺の山門近くのベンチで朝久留里駅前の松ぼっくるりで購入したパンをいただきました。この周辺は紅葉が見頃で、深まりゆく景色を堪能しながら美味しいパンを味わいました。

            

 この山門は元々この近くにあった久留里城の城門を模して造られたもの。門の前に建てられた石柱には、酒に酔っている者は入山すべからずと刻まれています。





 小高い場所にある真勝寺を下り国道410号線久留里街道に戻りました。街道を5分程久留里駅方向に行くと、風情漂う銘水の井戸・高澤の水があります。飲んでみると美味しい水で、歩き疲れて乾いた喉をうるわせてくれました。



 高澤の水から5~6軒店を過ぎると風格のある建物が目に入って来ます。紙屋金物店です。明治15年(1882年)の建造で、木造2階建ての土蔵。昔は久留里藩に紙を納めていたことから紙屋の名が付いたそうです。ツレがここで、久留里城印の庖丁を購入しました。ガラスケースには、江戸末期から明治初期に爆発的に広まった久留里鎌の実物が展示してありました。





  この周辺には2つの造り酒屋があり、いずれも久留里の美味しい湧き水を使用しています。久留里街道の駅に向かって右側は吉崎酒造、寛永元年(1624年)の創業。左側は藤平酒造店、享保元年(1716年)創業の老舗酒造店です。また藤平酒造店の前には自噴井戸があり、旅人が美味しそうに銘水を味わう姿が見られました。



  これでツレと行った久留里の町の小さな旅を終え、駅に向かいました。大正元年(1912年)開業の旧い駅舎には、久留里線沿線の美酒と言うコーナーが設けられ、沿線に在る5つの銘酒が紹介されていました。私も全部は味わったことが無いので、機会があったら飲んでみようと思いました。