光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

昭和生まれの人参湯(閉店中)とそこで営業中の木更津焼きそば-①人参湯

2020年07月20日 | 日記
  
木更津の旧市街地を撮影中、レトロな銭湯・人参湯の前を通ると、閉店中の店に木更津焼きそばの看板が架かっていました。店の前にも電光掲示板が置かれ、木更津焼きそばの文字が輝いています。聞いてみると今年の6月からJR木更津駅東口より引っ越して来たとの由。古い銭湯と屋台の焼きそばが良くマッチしています。





 この人参湯は昭和7年(1932年)創業。建物は昭和27年(1952年)の建築で千鳥破風の屋根がレトロな雰囲気。老舗銭湯ですが、現在は営業していません。人参湯の左隣は木更津東映と言う映画館でしたが、駐車場と弁当屋になっています。そしてこの木更津東映や人参湯があった通りは、その頃は港町キネマ通りと呼ばれ賑わっていたのですが、今は人通りが無く見る影もありません。



 人参湯の入り口を入り、左側の男湯が木更津焼きそばの店舗です。ずらっと並んだ下駄箱に靴を入れ、中に入っていたスリッパをはいて銭湯ではなく、焼きそば屋に入りました。





 壁にはまだ入浴料金票が掛けられています。平成18年(2006年)の大人料金は410円だったようです。番台も営業中のままです。洗剤やタオルもおいてありました。





 浴室には楽器が沢山置かれていました。木更津焼きそば店長の物だそうですが、仲間と時々演奏をしているそうです。只者ではないと思いましたが、ミュージシャンでもあるようです。壁の絵(富士山でしょうか?)が剝れ、年代を感じさせますね。でも渋くてこの景観にピッタリです。



 また上を見上げると大きな熊手が目を引きました。天井が何か所か穴が開いていました。雨が降ってくると雨漏りがするそうです。
おもしろい人参湯でした。明日はここで営業中の木更津焼きそばです。