光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

木更津の旧市街地を行く①-見番のある風景

2020年07月08日 | 日記
 
梅雨の晴れ間を見付けてツレと木更津の旧市街地、花街を歩いてきました。木更津駅西口を出てみまち通りを進みます。人影はまばら三密には程遠い散策コースです。八剱神社を過ぎ、木村屋食堂等古い飲食店街が途切れると直ぐに右折の路地があります。





 レトロな道です。蔦が絡まる旧い店が昭和を語っているよう。そこからが木更津・旧花街の中心地。少し歩くと千葉県に唯一残る見番・木更津会館が見えてきます。会館の前には何故かネコが食事中。






 見番とは芸者さんの稽古場、その木更津会館は昭和30年代に建てられた由緒ある建築物です。花街という芸者さんのいる街があるのは、県内では鴨川市と木更津市だけ。そして木更津市には1960年代の最盛期には200名もの芸者さんがいたのですが、現在は11名。その人たちが木更津甚句等、江戸時代から続く文化を継承しようと頑張っています。



 木更津会館の前に細い路地があり、2人で這うように進むとディープな道に突き当たりました。私は結構こんな狭い道が好きです。ユトリロが描いたパリの路地裏の絵のようで、自然に足が向いてしまいます。そんなに素敵な光景ではないですが。(笑)





 細い路地を道なりに進むと突き当りが箱型の飲み屋街。まるで異次元に来たような感じを受けました。何軒もの店が開店前の佇まい。通り抜けて上を見ると「お好み通り」と書かれていました。規模は小さいですが谷中の初音小路を思い出しました。