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生活が変わる?

国家権力との戦いNO.2

2006-07-02 | Weblog
発端は飯塚が法人税基本通達二六5(当時)別段賞与
のもと、その賞与を中小企業の資金繰りのため未払として経営にまわし、経営が安定したら従業員に支給するというものでした。
その法解釈をめぐってそれを脱税指南とする当局と争ったわけですが、これでもか、これでもかの国家権力をかさにきた嫌がらせの税務調査がつづき、見ているこちらもしんどくなってきます。そんな時、松坂慶子扮する妻るな子にこころ癒されます。
クライマックスで滝田栄扮する飯塚がドイツ語で会計について講演する場面は圧巻でした。さすが一流の俳優さん達です。
飯塚の戦いは勝訴だけでなく税理士というものの立場についても、国家に付随するものでなく、独立したものとして確立しました。飯塚の戦う姿を見ながらなぜか、足尾鉱毒事件で天皇に直訴した田中正造を思い出しました。いつの時代も先駆者というものは苦労して不撓不屈の精神をもって道を切り開いていくものなんだと感動しました。

本では座禅をする飯塚が印象に強く残ったのですが、映画では、飯塚の座禅をする場面が一度もなくそれが少し残念でした。
また、昭和30年代~40年代の日本の時代風景が再現されていてそれを見るのもおもしろいかもしれません。
ぜひ会計人だけでなく多くの若い人々にも見てほしい映画です。

国家権力との戦いNO1

2006-07-02 | Weblog
                    ※敬称は略させていただきます
映画「不撓不屈」を見に行ってきました。
映画館は上映時間になると(平日6時50分上映)100余りの座席はほぼ満員で会計事務所の職員さんらしき人が多かったように思います。
この映画は「飯塚事件」とよばれる実話で、昭和37年10月に国家権力を相手に訴訟をおこした飯塚毅という一税理士の物語です。それは、昭和45年11月11日に全面勝訴で結審し、なんと7年にわたる戦いでした。
その飯塚毅の半生を「金融腐食列島」などで有名な高杉良が連載し単行本として、ベストセラーとなったものの映画化です。
プロローグは本でも同じですがドイツ、ニュルンベルグにあるDATEVの創始者ハイツ セビガーに会うところから始まります。高杉はこのプロローグのためドイツへ取材に飛んでいます。