発端は飯塚が法人税基本通達二六5(当時)別段賞与
のもと、その賞与を中小企業の資金繰りのため未払として経営にまわし、経営が安定したら従業員に支給するというものでした。
その法解釈をめぐってそれを脱税指南とする当局と争ったわけですが、これでもか、これでもかの国家権力をかさにきた嫌がらせの税務調査がつづき、見ているこちらもしんどくなってきます。そんな時、松坂慶子扮する妻るな子にこころ癒されます。
クライマックスで滝田栄扮する飯塚がドイツ語で会計について講演する場面は圧巻でした。さすが一流の俳優さん達です。
飯塚の戦いは勝訴だけでなく税理士というものの立場についても、国家に付随するものでなく、独立したものとして確立しました。飯塚の戦う姿を見ながらなぜか、足尾鉱毒事件で天皇に直訴した田中正造を思い出しました。いつの時代も先駆者というものは苦労して不撓不屈の精神をもって道を切り開いていくものなんだと感動しました。
本では座禅をする飯塚が印象に強く残ったのですが、映画では、飯塚の座禅をする場面が一度もなくそれが少し残念でした。
また、昭和30年代~40年代の日本の時代風景が再現されていてそれを見るのもおもしろいかもしれません。
ぜひ会計人だけでなく多くの若い人々にも見てほしい映画です。
のもと、その賞与を中小企業の資金繰りのため未払として経営にまわし、経営が安定したら従業員に支給するというものでした。
その法解釈をめぐってそれを脱税指南とする当局と争ったわけですが、これでもか、これでもかの国家権力をかさにきた嫌がらせの税務調査がつづき、見ているこちらもしんどくなってきます。そんな時、松坂慶子扮する妻るな子にこころ癒されます。
クライマックスで滝田栄扮する飯塚がドイツ語で会計について講演する場面は圧巻でした。さすが一流の俳優さん達です。
飯塚の戦いは勝訴だけでなく税理士というものの立場についても、国家に付随するものでなく、独立したものとして確立しました。飯塚の戦う姿を見ながらなぜか、足尾鉱毒事件で天皇に直訴した田中正造を思い出しました。いつの時代も先駆者というものは苦労して不撓不屈の精神をもって道を切り開いていくものなんだと感動しました。
本では座禅をする飯塚が印象に強く残ったのですが、映画では、飯塚の座禅をする場面が一度もなくそれが少し残念でした。
また、昭和30年代~40年代の日本の時代風景が再現されていてそれを見るのもおもしろいかもしれません。
ぜひ会計人だけでなく多くの若い人々にも見てほしい映画です。
僕が印象に残っているのは、やはり税務調査のシーンですね。調査官はまさにインネンをつける輩のようです。たしかにそのような方が来るとなると恐いですよね。
あとは息子が父親(飯塚氏)に手紙を渡すシーンがよかったです。
キャスティングもよかったと思います。
滝田栄さんはあまりよく知らなかったのですが、重厚なよい演技をされますね。
松坂慶子さんは陰で支えるという奥さんのいい雰囲気がでてましたね。しかし時代背景からするとちょっとふっくらされていたような気がしますが。(笑)
個人的には岡忠役の田山涼成さんの演技が好きでした。国会の答弁の際はまるで本物かと思いました。
実話なのでものすごい展開を期待されている方はもの取り足りないかもわかりません。
でも個人的には想像していたよりはずっと楽しめたと思います。
確かに・・松坂慶子はあの時代あの状況にもかかわらずちょっと太めでしたよね(笑)