2018年5月29日~31日 中山道歩き21回目、近江路・武佐宿から大津宿まで3日かけ約**Km歩きます。8名の参加。
今回は1日目は観光ドライブ(伊吹山・長浜城址・佐和山城跡)、2日目(武佐宿-守山宿)と3日目(守山宿-草津宿・瀬田の唐橋)がフルの街道歩きです。
次のルート:㉒瀬田の唐橋~京都・三条大橋【完】 前のルート:⑳醒井宿~武佐宿
近江路(琵琶湖周辺)Map
【1日目】 … 観光ドライブ(伊吹山・長浜城・佐和山城址) …
米原駅で下車しレンタカーを借りる。前々回行った関ヶ原宿まで戻り伊吹山ドライブウェーを走り「伊吹山」山頂駐車場へ。対向車には全然会わない。 山頂裏側の登山道を豊富な高山植物を見ながら登る。久しぶりにたくさんの高山植物を見る。最近は高い山に登っていないので高山植物を見るのは何年かぶりである。山頂稜線に出ると強い風が吹きすさび、寒くなる。雲に覆われ遠景は見えないが山頂真下のスキー場等、表登山口側のリフト下山口は良く見える。 山頂・日本武尊像、一等三角点を見、山小屋で昼食を摂ってから最短ルートで駐車場へ降りる。駐車場の「開花情報」掲示板によると、この時期でしか咲いていない花々があり、わずかな時間しか楽しめなかったがさすが花の伊吹山である。
伊吹山から下り、途中で関ヶ原古戦場に寄り道。 自由にルートを変更できるのが車の良い処である。前の時と違い晴天の古戦場・笹尾山である。蕎麦の白い花が満開で綺麗。
醒ケ井駅前にも寄り道し「長浜城」に向かう。歴史博物館として再建された模造三層天守閣である。琵琶湖畔に接して建てられており、ネットでの評価は高くなかったが城の周りに緑も多く桜の季節には美しいだろうと思われる。
本日の終着地、近江八幡へ向かいホテルの裏手、「佐和山城址」に登る。関ヶ原合戦前の西軍の明主・石田三成の居城である。五層の天守閣を誇っていたが、痕跡の残らぬほど徹底的に破壊され、その一部は彦根城の太鼓門に転用されたと。 龍潭寺というお寺を通って登る。石垣等お城としての痕跡は何もなく完全な山道を登り、時々開けた場所は西の丸跡とかになっている。山頂が本丸跡で平坦な広場である。しかし本丸としての天守台、桝形等の遺構は殆んど確認できていないとしている。 本丸広場西側から琵琶湖方面が望め彦根城域の緑が目立つ。言われて目を凝らしてみると彦根城天守閣が見える。 佐和山城と彦根城、戦国時代末期の栄華盛衰を想う。 本日の観光ドライブはこれにて終了。
≪伊吹山≫ … 標高1,377m 滋賀県と岐阜県の県境に位置する
伊吹山駐車場 琵琶湖方面
ウマノアシガタ
グンナイフウロ
正面登山道を見下ろす
日本武尊像 山頂パノラマ 1等三角点 下山開始
関ヶ原古戦場 醒ヶ井駅
≪長浜城≫ …
琵琶湖畔太閤井戸 琵琶湖畔
≪佐和山城址≫ …
Map
本丸
中央の森の中、右手寄りに彦根城…小さな斑点に見える
彦根城・全景
石田三成像
= 2日目 へ続く =
1日目:ドライブ(伊吹山・長浜城址・佐和山城跡)、2日目:(武佐宿-守山宿)と3日目:(守山宿-草津宿・瀬田の唐橋)
【2日目】 … 武佐宿ー守山宿 …
<武佐宿> … 67 広重/木曾海道六捨九次之内・武佐(むさ) 前の恵智川宿から草津までの街道は、近江盆地の広潤な緑野であるため、広重も画材に困ったのか、高宮、恵智川、そして武佐と、橋づくしのように橋ばかりを描いている。 2つの舟を縦にして舟橋としたのは日野川であり、右に村役人が見守り、対岸西横関で橋銭を徴取する。
京都から武佐宿まで46Km、健脚の旅人の1泊目の宿として利用された。万葉の里蒲生野・楽市発祥の地石寺・信長の安土城も近く、歴史が漂う。本陣門・陣屋・問屋・宿役人宅などが残る。
<守山宿> … 68 広重/木曾海道六捨九次之内・守山 武佐から守山まで三里半の行程である。 川に沿って宿場の家並みが片側だけにあり、左右の山に桜が満開である。遠くの山は三上山であるが、宿の近くに山はない。宿内を描くため片側街とするなど脚色が目立つ。 旅人は1人を除いて京都方面に向かい、終点が意識される。
「京発ち守山泊まり」といわれ、京都から31Kmの守山宿は朝鮮通信使など公式の旅の宿となった。また女性の1泊目の宿として利用された。東山道時代からの史跡が残り歴史が随所に匂う。