【2日目】 … 熊野速玉大社、熊野那智大社
新宮市、昨日とは打って変わり朝から気持ちの良い晴天。 まず神倉神社に参拝する。熊野速玉大神が最初に降臨したという元宮である神倉神社、登り口に立つと自然石石段のもの凄い急勾配に驚かされる。古びた石段は傾いていたり歳月で摩耗したりしていて気を付けないと危ない。山上にはゴトビキ岩という御神体が鎮まり、前方に熊野灘が望める。 熊野速玉大社社殿は昭和28年に再建されたもので、朱塗りが非常に鮮やかで厳かさにはかける。9時前の早い時間にも拘らず観光バスの団体がやってくる。さらっと大社拝殿を見た後で新宮市内の新宮城跡(丹鶴城)に登る。「本丸」「天守台」が配置され、熊野川岸に「水の手」があり熊野流域の備長炭の舟運のための船着場があったと。 ここから遥か遠く神倉神社のゴトビキ岩が見え確かにカエルの様に見える。
新宮駅に戻りバスで那智駅へ移動。駅近くの世界遺産 補陀落山寺(ふだらくさんじ)を見て再度バスで那智大社途中の大門坂へ。 天を衝く杉林の間の石畳の大門坂を登り、土産物店の間を抜けさらに石段を登ると熊野那智大社に着く。拝殿は補修中らしく鉄パイプに囲まれていて残念、荘厳さはない。こじんまりした境内の一角に樹齢800年といわれる大楠があり壮麗。大社の裏続きに青岸渡寺(せいがんとじ)が立つ。こちらの方が厳かさがあるがその先に那智大滝が見え眼を奪われる。写真で良く見る三重塔と那智大滝の組み合わせもバッチリ。 上から那智大滝を見た後、滝下にある飛竜神社へ。日本一の名瀑という133mの滝を眼前に見ると迫力がある。 大阪の知人とは那智勝浦駅で別れ、次の目的地伊勢市へ移動。
新宮市Map 那智大社近辺Map
神倉神社 ”山は火の滝 下り竜”…新宮節の一節 2月6日 御燈祭には男たちが燃えさかる松明を片手に急な階段を駆け下る
坂というより崖に石段を造った様な急勾配。登りはきついが下りは慎重に下らないと大怪我に繋がる
御神体のゴトビキ岩…(新宮地方の方言でヒキガエルの事) 新宮市街地向こうに熊野灘が見える
下り道 下ってくると鳥居の前で神主と氏子が集まって何やら
熊野速玉大社 鳥居 御神門
熊野速玉大社拝殿 … 奥正面に第一殿(結宮)と第二殿(速玉宮)がある
丹鶴城跡 に登る 天守台を望む 彼方のゴトビキ岩
新宮駅 那智駅 「熊野古道振分石」熊野街道(中辺路・大辺路・伊勢路)の合う中心宿駅
補陀洛山寺 … 補陀洛渡海船
大門坂道標 夫婦杉の間を 大門坂の石畳
熊野那智大社 … 八咫烏 …
青岸渡寺本堂 … 西国観音霊場第一番札所
那智の滝
滝口の神社境内から
【3日目】 … 伊勢神宮(外宮、内宮)、二見浦 夫婦岩
本日も朝から晴天だが風が冷たい。 外宮参道を歩き「外宮げくう」へ。砂利道の境内に入ると第一鳥居、第二鳥居が出てくる、大きくないが全て一本の木でできている。神楽殿を過ぎると厳かな正宮(しょうぐう)。その手前には20年に1度行われる式年遷宮の前に正宮が置かれていた空間・古殿地(こでんち)があり普通の神社とは違うのだという雰囲気である。ざっと見るだけでは「明治神宮」より狭い。 外宮を見てから参宮街道(古市街道)を歩いて内宮へ向かう。街中の道で昔の風情は何もない。ただ途中に「麻吉旅館」というかつての茶屋があり懸崖造りの六層で、かつての遊郭・古市の町の華やかさを偲ばせる建物である。
五十鈴川にかかる宇治橋を渡ると「内宮ないくう」になる。外宮と同じように正宮まで神楽殿等の前を通って行くのだが五十鈴川で口と手を清める御手洗場があり厳かにさせる。正宮は広い石階段の上にあり人でごった返している。 午後の時間、バスで二見浦に移動、夫婦岩を見て伊勢観光終了。
伊勢市Map
「お伊勢さん」 伊勢にゆきたい、伊勢路が見たい、せめて一生に一度でも
≪伊勢神宮を歩く≫
伊勢市駅 外宮参道 伊勢神宮(外宮) 神楽殿
正宮(しょうぐう) 古殿地(こでんち)… 20年に一度、式年遷宮の前に正宮が置かれていた空間
≪外宮と内宮を結ぶ参宮街道・古市街道≫ … 古市には江戸の吉原・京の島原と並ぶ三大遊郭があった
茶屋「花月楼 麻吉」(麻吉旅館)…古を偲ばせる建物
麻吉旅館 …
明治時代には珍しい三層楼の建物として知られ、伊勢音頭の舞台、芸妓も常時30人ほど抱えた大料理店
伊勢神宮(内宮ないくう) 五十鈴川・御手洗い場
式年遷宮のための橋跡?
正宮
五十鈴川 宇治橋 … 木造和式、両側に神明鳥居がある 式年遷宮の4年前に架け替えられる
≪二見浦 夫婦岩≫
=おわり=