チャレンジ鍼灸師82歳:今、新しい医学・医療創造の志に燃えて生きる!

青春時代の社会変革活動の挫折をのりこえ、鍼灸の道へ。

「頭皮」治療もおもしろい!

2013年02月08日 | 最近の治療体験から
昨年6月に左踵の痛みを治療した患者さんが、
最近前日から右肩が痛くて挙がらないと治療を受けに来ました。

例の通り「脈診」をしたら、正常。
まず、右肩の痛むところを押して見ると筋緊張がありました。
左肩にはなし。

そこで、右肩の緊張点に浅く鍼を刺し10分くらいそのままに置鍼。
いくらか挙上痛は軽減したが、著効とは言えないので
反対側にやや深く刺し(「巨刺」という)て撚鍼し、かなり好転しました。

しかし完治とは言えないので、更に「頭皮」の治療点を探ってみました。
左の感覚区の肩相当部を軽く押して見ると、明瞭な圧痛があったので
刺鍼しました。

1分もしないうちに右肩を挙げていただくと
全く痛みなし!

これでOK。
その後数日後確認しましたが、右肩は痛みなく挙げられるとのことでした。

「昨年6月27日の記事再録」 ↓
◆「3ヶ月前から、歩くと左踵が痛い!」と
訴えてきた患者さん・・・・・

今日で3回目。ほとんどOKです。

この患者さんは、
3ヶ月前のある日、歩いていて突然左踵が痛くなり、
つらいのですぐに「整形外科」に診察に行ったそうです。

病院では、すぐにX線写真を撮り、
「骨は全然異常ない。心配要らない」と
貼り薬をくれただけでおしまい。


それから、毎日歩くときだけ痛かったが、
3年前、右腰の激痛が、数回の鍼治療で全快したのを
思い出して、また来てみたというのです。

この患者さんは
その1年前も「右腰激痛」で、やはり数回治療してました。

今回は、「腰はなんともない」と言いましたが、
触診してみると
やはり腰は硬く、左右ではっきりと差がありました。(右>左)
左右の踵も、内側踵骨に沿って筋付着部には
明確なこわばりの差があり、右は正常、左踵骨内側の圧痛は顕著でした。

治療は、
「六部定位・脈診」で、バランス崩れなしなので標治だけ。
腰の深部の圧痛には、両下肢の膝の裏・「委中」に快浅刺。
  (私独自の刺法で、管を使用せず、  
   押し手で鍼尖をしっかりと押さえ
   痛くないように神経を集中しながら、皮膚面に沿って浅く刺す方法)

左踵の筋硬結部には、三方より深部の硬結中心に向けて刺しました。

最初の日は、直径1センチくらいの大きさでしたが、
3回目の今日(6月27日)は、0.5ミリくらいになっていました。

10分くらい「置鍼」しておくと、鍼が重いような感じがしてきた
と言うので鍼を抜いて腰と踵を押してみたら、
ほとんど痛みを感じないようでした。
歩いてもOK!

これで、「完治」したとは思わないで、
もし、少しでも腰と踵に痛み・違和感が出たら
我慢せずに早急に治療に来るよう指示して帰っていただきました。


後の経過が楽しみです。

★ 追記・・・
この患者さんはこれ以後、痛み・違和感はなかったそうです。

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