チャレンジ鍼灸師82歳:今、新しい医学・医療創造の志に燃えて生きる!

青春時代の社会変革活動の挫折をのりこえ、鍼灸の道へ。

開業鍼灸師の将来は、輝くか?・・・・・2

2014年01月10日 | 鍼灸医師制度への取り組み

       開業鍼灸師のおかれた現状を考える・・・2

鍼灸は、江戸時代までは医師によって行われ「医療」の一翼を担っていた。

明治維新により、新しい「医制」が制定された際に「西洋医学」を学んだ者のみが
「医師」となれることになった。

国会でのたった1票の差で、「漢方医の存続運動」は潰えた!
この「漢洋医学闘争史」の経緯を辿ることは、歴史の教訓となるが、後の課題としよう。

ところで、古来の鍼灸は、「医制」確立の後は
「医学」としての価値は全く否定され、
「盲人の生活手段」として残され、盲人教育のなかでの職業として確立された。

そして盲人を含め鍼灸業者は、「医師の指図」のもとにおかれた。

明治20年代、
当時の「神経学説」を中心に西洋医学的に理論付けられた
大久保適斉の「鍼治新書」は見事な著書である。

こうした先駆的な医学者の努力もあり、
明治の終わりに「鍼術、灸術取締規則」が制定され
「医師の指図」でなく、「警察」の鑑札により営業
できるようになった。

第二次大戦後、新憲法の下に
鍼灸師は「あん摩、はり、きゅう、柔道整復等営業法」(昭和22年)により、
免許を受けた「営業」を行う者として認められた。

その後
「あん摩師、はり師、きゅう師及び柔道整復師法」(昭和26年)と改められ、

単なる「営業」ではなく
医師、歯科医師と並ぶ、医療の一端を担う「身分」
として確立された。

その後
柔道整復師は
「柔道復師法」(昭和45年)が制定
され、単独専門法により身分が明確となった。

しかし鍼灸師は
「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律
という変な「法律」で括られることになり

「鍼灸師法」制定をめざす鍼灸師悲願の運動は、
それを目標とした鍼灸師専門業者の組織である
「日本鍼灸師会」創立いらい
60年を超えた今日いまだに、全く実現の見通しも立たない



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