湖のほとりから。

花と空と心模様を写真と詩と文に託して。

『君と歩いた青春』って歌

2018-10-25 15:21:23 | 日記
悪友と呼んでる友達がいる

ほんとうによく
その女の子には
相手の男子への伝言に使われてしまった私である。

いったい何人の男子と付き合っていたのか
今から思えば、ゾッとする。

よく忠告もした。
なんとか改心できないものかと
走り回ったりした。

しかし、因果応報と言うのは
必ずあるもので
いま、彼女は、自分の娘の件で(自分がかつてしたようなことで)悩んでいるらしい。

しかし、
『なぜ、この子(娘)がそうなったのか分からない』と言っている。


その悪友と呼ぶ彼女が
これは、自分の歌だと言って聞かない歌がある。
風の正やんが作った歌ではあるけれど
のちに、太田裕美さん達がカバーした歌でもある。

『君と歩いた青春』

悪友の彼女は
その歌詞の中で
『みんな きみのことが好きだった』
『きみと初めて出会ったのは僕が一番最初だったね』

と、言う歌詞がお気に入りで
全くもって、自分の状況を歌ってくれているんだと言う。

歌は
作った人の元より一人歩きし
それを聞いた人が共感やら感動をして
歌は、生きて、生き続けるもの。

だから、
私は悪友の彼女が
この歌を好きだー、自分のことなんだーと
言うこと、思うことは否定できない。


『はいはい』っと
呆れてしまうのは、私の勝手だと思うが
あまりに言い続けられるので
大好きだった歌があまり聞きたくなくなったのは事実。

それは、被害を受けたに等しいと思っている。


しかし
この歌の最後の二行

『きみは何故
男に生まれてこなかったのかー』

そこだけ私に守られせて欲しい。

この深い意味を。


異性だからこそ
別れが伴う
どこかで決別の線を引かなければならなくなる。


男同士(同性どうし)ならば
仲違いをしたにしても
いつか仲直りする機会に恵まれ
別れずに一緒に居られる


そんなふうに
思った人は
誰しも1人ぐらいはいるんじゃないかと思う。

心に訴えかける、最後の
決して叶わぬ願いのような。


その当時の
正やんの叫びに似た声は
今でも、悪友とは離して
私の心の中にある。



けれど
青春って言葉は
もう古いかもしれない。


その人が『煌めいていた時代』を
指すものならば
いつでも、何度でも、青春って呼んでいいと思ったりする。



昨日の満月が綺麗でした。
同じ空をどれだけの人が眺めているんだろうと思いながら。









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紅茶の美味しい喫茶店

2018-10-24 18:49:53 | 日記
私が社会に出て
働き始めた頃だっただろうか?

会社のバイトに
1つ年上の男子がいた

その男子がいきなり聞いてきたことがある
『コーヒーと紅茶、どっちが好き?』

当時、私はコーヒーも飲めるけど
好きだったのは紅茶だったので
そのように答えた


数日が過ぎたある日
お昼休みにバッタリとその男子と会った。


『紅茶の美味しい喫茶店があるんだけど、一緒にいかないかー?良い所、みつけたから連れて行ってあげたいんだ』


♪紅茶の美味しい喫茶店♪
なぜか、そんな歌があったなぁ〜と。
歌が頭の中で先行してしまって可笑しくなってしまった。


探してきたんだ〜。
歌みたいなとこ。


当時わたしには、彼氏さんがいたけれど
そのバイト君の熱意に負けて
紅茶だけならいいかと、飲みにいく約束をした。

約束をしたその日
車に乗り込んだのはいいが
日産だったか、ちょっと型は古めの
大きなセダンで
たしかに乗り心地はいいが
何処の社長さんが乗るような車で
その1つ年上の男子がのるには
不釣り合いな感じがした。

その
紅茶の美味しい喫茶店は
川を越え
山道にさしかかり
いったいどこまで連れていくんだろうと
不安になってしまうぐらい遠かった

隣の県境近くだったと記憶してる

山の中から
突如、白亜の建物が見えてきた

まさか!と思いながら
見上げた喫茶店は
中世のお城を模倣したような建物だった。

それはそれは、
シャンデリアが美しく
絵画も飾ってあり
大理石ではないものの
それふうに作られた綺麗なところだった

ヨーロッパを思わせるような場所で
金の縁取りをしたカップ&ソーサー
ポットから注がれる紅茶の黄金色

背中がピンとしてしまうのと
なんだか場違いな雰囲気の中で
若い2人には
到底似つかわしくないと思いながら
緊張の面持ちで紅茶を頂いた


今のようにネット社会ではないころ。


その男子がいかに、そこを探してくれたのかを思うと胸が痛くなったが
申し訳なさの方が先に立って
紅茶の味なんて
今では、もうおぼえてない。

十分にありがとうの気持ちを伝えたあと、
送ってくれるような段取りとなり
先来た道を引き返す。


その途中だっただろうか。

普通に運転して
普通に道を進んでいた

その男子、何を思ったか
ブレーキをかけるのが遅かった!
前の車にぶつかってしまった。

最初に車に乗った時に
ふと思ったこと。

もしかして、
この子、どんくさい?

助手席に乗っているとわかるものだ。

あー、いい車が残念なことに。

そんなに凹んではないけれど。

事が済むまで一緒にいてあげようと思ったら、その男子、近くでタクシーを拾い
私に乗って帰るように指示してきた。

被りを振るうも
タクシーの運転手さんの目が怖い。

それじゃ、後から連絡してと
私はタクシーにのって帰宅してしまった。

タクシー代は、私持ち。

高い紅茶となりました。

胸も痛いし、残念だし。

なんと言っていいのか、
複雑な心境で。

その男子の気持ちを考えると
女の子に良いところを見せたかっただろうに。
まさか、こんなことになるなんてと。

私が最初から、ガンと断っておけば良かったのか。
紅茶の美味しい喫茶店の場所を内緒にされた時点で、構えておかなきゃいけなかったことなのかー。

軽い気持ちでついて行ってしまった私が悪いのよねー。

って、それが教訓となり
それ以後、そんなことを一切しなくなった私。

それにつけても
『紅茶の美味しい喫茶店』って始まる、
『ハローグッバイ』って歌を聞くたびに
思い出す、エピソード。


まさに、
私の都市伝説化したお話(笑)


確か、よく似た名前のお笑い芸人さんいたよね。
『ハローバイバイ』
関さん、好きだったゎ(笑)












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夜の雨に

2018-10-24 10:32:14 | ポエム
夜に降りだす
静かな雨が好き

はっと
降り出した気配に

耳を澄ますと
雨の音を拾う


そっと
目を閉じると
世界も優しく
閉じられようとしている


けれど
閉じられていくから
広がっていく世界を
自分の体の奥底で感じることのできるとき


夏ならば
緑や土の匂い

秋ならば
ただよう枯葉色の匂い


誰にも
心を覗かれることは
できるはずがないと


だからこそ
思いの丈の激しさを
取り出しながら
自分で眺めることができるのかもしれない


限られた空間の
限られた時間


雨が降り続け
止むまでの時間


急に自分を
抱きしめていたい


そんな
時間かもしれない






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ママ友の集会

2018-10-23 23:00:56 | 日記
今日はママ友さん達とのランチ&お茶会

しばらくぶりに集まったわけである。

小さな田舎町の小さな幼稚園
そしてひとクラス27人しかいない小学校

その中で、6名のママ友達

子供達が幼稚園から中学に上がるぐらいまで
なにかといえば誰かの家でお茶会を開いていた仲間。

不思議なもので
親達が仲が良いからと
じゃ、子供達までが、とても仲良しまでとはいかないものである。

『公園デビュー』と言う言葉がある。

田舎では、公園らしきものはない。
ご近所さんか、その友達やら
小さい時に子供を子供と遊ばせる為
そして何より、地元の情報を得るのには
今のようにネットのない時代には
そうしたコミュニティに入り込んで
上手に時間や人を使う。

言葉は悪いが
友達も親戚もいない子育ては
助けてくれたりするのもご近所さんや
その学区の友達だったり
地元をうまく生きていく術の一つだったりする。

大切に扱わないと
下手すれば変人扱いや村八分(笑)

大人はともかく
小さい時の子供社会にも弊害が出てしまう。

小さい子を地域で育てると言う触れ込みは立派なのかもしれないが、実は
誰しも自分の子供だけが可愛いときてる。


私は人は好きだけれど
無理して付き合うことを
どうも、好まない私は
こうした付き合いは、
子供や情報のためだったかもしれない。
子供が友達と遊ぶなら
そのママ達と仲良くするといったふう。


しかし、そういう場で話されるのは
人の悪口や自分の子供の悩み、または、
子供自慢が普通。
そんな話より違う話を仕切りたくなると
多弁になってしまって、後から自己嫌悪に苛まれるのがオチなのだ。


そしてなおかつ
やはり、私は関西の血が入っているのか
あくまで、面白くバカになってふるまって
どっと疲れて帰宅と言うパターン


しかし、
ある程度の歳を重ねれば
要らぬ気を使わないことを計算するわけで。

まさに、今日のランチ&お茶会は
喋りたい人が喋っていればいいと言う感じで落ち着いて話が聞けた。
喋る人だらけ

しかし、みんな、持ち寄る話は
少々、私には退屈な話である。

本の話も、映画の話もしない。
貯蓄のノウハウでもなければ
音楽や美術の話でもない。

昔話と子供の自慢
病気やご近所さんの変わり者の話

facebookやブログ
インスタやパソコンをしてる私なんぞは
変人に入るのだろうか。

『よくそんなことしているね』と言われたら
『そう?大丈夫だし、楽しいよ』と答えた。


ネットの情報は
そこにいるママ友よりも
かなり濃厚で深い情報に接しているので
薄っぺらい話になりがちなとこに
ドカンと爆弾のように投下できるけれど
それもやめてニコニコと話を聞いていた。


ああ、私も大人になったもんだーと、自分で感心しながら(笑)

こうして、そこにいるのに
人間観察のように
違う場所で見ているような私。


突っ込みどころ満載の話を
あえて突っ込みをいれない


突っ込みをいれてしまうと
そのママ友の話を潰してしまいそうで
たまに振られる私への話を
真剣に返すと
繰り出した言葉がわからないと聞き返されたり。
また、それを説明してると
知識をひけらかしてしまっているのではないかと、途中で話をすり替えたりしながら。


変な脱力感
難しい話は一切ない。


介護の話も
病気の話も
老人の扱いの話も
目の前で、流れている感覚。


すべて知っているし
やってきたし、もっと深い部分で考えたこともあったし。


ママ友みんなが
自分とは同じではないから
必死で話す人を
ただ、うんうんと聞く。


話を振られなければ
話に割って入らない。


みんな
話したがってきてるのだから。


答えはいらないし、必要としていないから、聞いていればいい。

おしゃべり大会?

まぁ、いいか。

かつて仲良くしていた方々の
近況報告が聞けて
これから
どう展開していくのかわからないけれど
この会は『笑◯会』と名付けられ
LINEでグループが作られ
また、集まろうと話を終えた。


十数年間の月日を経て
集まったママ友の仲間


みんなそれぞれ色んなことがあったらしい。
けれど、その割には
あまり昔と変わってないような。
変わったのは服のサイズか?


変わらないのは、ある意味ステキなこと。


しかし、それなりに変わって
人として成長したと言う姿も、またステキなことのはずなんだ。


面白かったとか
面白くなかったとか
そんなんじゃない

私は、ただ話を聞いていた
ただ、みんなは自分を語りたいばかり。


みんな何故か、
どこかに
寂しさを抱えてしまっているんじゃないだろうか、、、なんて思ってみたりしたお茶会だった。















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柚子の木

2018-10-22 18:47:16 | 日記
ゆずの木が庭にある。

毎年は沢山の実は付けず
2年に一度大豊作をむかえる

今年は当たり年だ!
の、はずが、、、、。
実をつけたのは5個ほど。


去年は10個ほどしか取れなくて
おまけに、器量の悪い柚子ばかりだったので
毎年なんとか作っていた『柚子こしょう』は作れなかった。


年寄りの世話も
去年の今頃から年末にかけて佳境にはいろうかという時期。

2人の年寄りをいかに
楽しく、ここちよく過ごさせてあげられるかに尽きたので
去年の柚子の実は、二個を料理用に。

あとは、2人が浸かるお風呂にいれて
一足はやい『柚子風呂』にした。


12月の冬至の日には
必ず『柚子風呂』をするのだけれど、
去年は、どうなるか見当がつかなかったので、柚子が黄色く色づき次第
気持ちよく2人に『柚子風呂』を楽しんでもらった。

それが最後の数回のお風呂だった。


今でも
お風呂に一人入ってると
二人の『気持ちいいなぁ』と
声が聞こえてきそうだ。


うんうんと
うなづきながら
あの時、お風呂にいれてあげて良かったという思いと
何よりも、大好きなお風呂に
まだまだいれてあげたかった思い。

それが切なくて
また泣いてしまう羽目になる


『おたく達のおかげで、私の目の下の小ジワが増えて仕方ないゎー』と
文句の一つをお風呂で
目元を気にしながら口にしてみた。
何にも応えはなかったけど。


柚子の木は
棘が鋭くて
軍手だけでは貫いて怪我をする。


分厚いゴム手袋をしながら
気をつけて取るのだけれど

さてさて
今年の柚子の行き先はどこになるのだろう。

一つは
『柚子風呂』の代わりに
お供えしてあげようか。


私は次の月命日にでも
大好きな『茶碗蒸し』に添えようか。


一つ一つ
思い出を乗り越えていく

果たして
しっかり乗り越えていってるのかどうか。

柚子の実に聞いてみようか。








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